近年、地球温暖化や自然災害の影響で住む場所を失い、他の地域や国へ移動しなければならない人々が増えています。
このような人々は 「環境難民(environmental refugees)」 と呼ばれています。
気候変動が進むにつれて、環境難民の数はさらに増えると予測されています。
環境難民とは?
What is an Environmental Refugee?
環境難民(environmental refugees)とは、気候変動や自然災害によって住む場所を失い、移動を余儀なくされた人々 のことを指します。国連では正式に「難民」とは認められていませんが、すでに 何千万人もの人々が環境難民になっている と言われています。
どんな原因で環境難民が生まれるのか?
海面上昇(sea level rise)
- 影響を受ける国:ツバル、モルディブ、バングラデシュなど
- 問題点:海抜の低い国では、海水が住宅地に浸水し、人々が住めなくなる。
干ばつ(drought)と砂漠化(desertification)
- 影響を受ける国:アフリカのサハラ砂漠周辺、中東、アメリカの一部地域など
- 問題点:雨が降らずに作物が育たなくなり、農業ができなくなる。水不足に苦しむ人々が移住を強いられる。
大規模な森林火災(wildfires)
- 影響を受ける国:アメリカ(カリフォルニア)、オーストラリア、ブラジルなど
- 問題点:森林が焼けることで住む場所を失い、避難を余儀なくされる。
ハリケーンや台風(hurricanes and typhoons)
- 影響を受ける国:アメリカ(フロリダ・テキサス)、フィリピン、日本など
- 問題点:強い風や大雨による洪水で家が破壊され、避難する必要がある。
地震や津波(earthquakes and tsunamis)
- 影響を受ける国:日本、インドネシア、チリなど
- 問題点:大地震や津波によって村や町が破壊される。
環境難民は、これらの問題によって 突然住む場所を失い、新しい土地へ移動せざるを得なくなる のです。
英語で考える環境難民
Environmental Refugees Thinking in English
Question 1
What is an environmental refugee?
環境難民とは何?
環境難民とは、気候変動のせいで家を離れなければならない人。
洪水や干ばつ、森林火災で家を失ってしまう。
Question 2
What causes people to become environmental refugees?
なぜ人々は環境難民になるの?
海面が上昇し、島が沈んでしまう。
水がなくなり、食べ物が作れなくなる。
ハリケーンや地震などの災害が家を破壊する。
Question 3
How can we help environmental refugees?
(環境難民を助けるために何ができる?)
支援団体に寄付をする。
化石燃料の使用を減らして、気候変動を抑える。
政府が安全な住む場所を提供するべき。
環境難民を支援する方法と実生活でできる工夫
How to Help Environmental Refugees and what you can do in Real Life
環境難民を減らすためには、気候変動を抑えることが重要です。
環境難民を支援する団体を応援する(Support organizations)
- 国連難民高等弁務官事務所(UNHCR)
- 国際赤十字(Red Cross)
- 環境保護団体(WWF, Greenpeaceなど)
気候変動を抑えるための行動をする(Take action to slow down climate change)
- エネルギーを節約する(使わない電気は消す、省エネ家電を使う)
- 再生可能エネルギーを使う(太陽光発電や風力発電を活用する)
- プラスチックごみを減らす(マイボトルやエコバッグを使う)
- 地元の食材を食べる(輸送エネルギーを減らす)
環境難民に優しい社会をつくる(Create a supportive society)
- 環境難民を受け入れる政策を知る
- 気候変動について学校や家庭で話し合う
- 環境問題について学ぶ本やドキュメンタリーを視聴する
環境難民について子どもが学べる海外の絵本や児童書
『The Tantrum That Saved the World』
主人公の少女が、地球温暖化や気候変動による影響で家を失った動物たちと出会い、環境問題に立ち向かう物語です。科学的な情報と感情的なストーリーを組み合わせ、子どもたちに行動を促す内容となっています。
- 著者: メーガン・ハーバート(Megan Herbert)&マイケル・E・マン(Michael E. Mann)
- 出版社: North Atlantic Books
- 対象年齢: 7歳以上
『One Well: The Story of Water on Earth』
地球上の水の循環や分布について詳しく説明し、水資源の大切さや水不足が引き起こす問題についても触れています。美しいイラストとともに、子どもたちに水の重要性を伝える一冊です。
- 著者: ロシェル・ストラウス(Rochelle Strauss)
- 出版社: Kids Can Press
- 対象年齢: 8歳以上
環境難民について子どもが学べる番組や映画
『環境クライシス~沈みゆく大陸の環境難民~』
このドキュメンタリー番組では、気候変動による洪水や海面上昇、干ばつなどの被害を受けている地域を取材し、環境難民となった子どもたちの姿を描いています。過酷な状況下でも未来に向かって力強く生きる子どもたちの姿が印象的です。
- 公開年: 2017年
- 対象年齢: 中学生以上
『FLEE フリー』
アフガニスタン出身の青年アミンが、紛争から逃れデンマークにたどり着くまでの過酷な旅路をアニメーションで描いたドキュメンタリー映画です。環境難民とは直接関係ありませんが、難民としての経験や心情を深く理解することができます。
- 公開年: 2021年
- 対象年齢: 高校生以上
『Unfairy Tales(現実の物語)』シリーズ
ユニセフが制作したアニメーションシリーズで、紛争や災害から逃れる子どもたちの実話を基にしています。例えば、「ムスタファ」はシリアから避難した少年の物語で、環境難民の背景や彼らが直面する課題を理解するのに役立ちます。
- 公開年: 2016年
- 対象年齢: 小学生以上
まとめ
環境難民の問題は、遠い国の話のように思えるかもしれませんが、気候変動は世界中の人々に影響を与えています。
災害の多い日本でもあり得る話ではないでしょうか?