この「ことわざ」、「英語」で何と言う?シリーズ、今回は、「黒・白」のつく「ことわざ」を英語に翻訳してみました。

「黒」とは色の一つで無彩色の色の一つで、ネガティブなイメージやクールなイメージを持つことが多く、犯罪の容疑があることを「黒」、不正や非合法なことがあることを「ブラック」と表現することもあります。

「白」も黒と同じく無彩色で色がない状態を表しており、黒とは反対に、容疑のないことを「白」、正しく合法な状態を「ホワイト」と表現することもあります。また「白黒つける」で「是か非か、有罪か無罪かはっきりさせる」という意味でつかわれ、黒白も「是非、善悪」の意味でつかわれます。

そんな「黒・白」のつく「ことわざ」を今回は4つ選んで英語に訳しました。

1.黒白を争う

「黒白を争う」は、物事の善し悪しやを明確にさせることを意味する「ことわざ」です。もともとは囲碁の勝負を言う言葉で、日常会話では「黒白はっきりさせよう」と言うこともあります。

英語では
「Finding out which is right.」
と翻訳することができます。

直訳すると「どちらが正しいか黒白を明確にする」という意味です。

2.白羽が立つ

「白羽が立つ」は、犠牲者として選ばれることを例えた「ことわざ」です。また、転じて多くの中から選ばれることにも例えられます。「白羽が立つ」は、神が人身供養のために望む少女の家に白羽が立てられたという伝説から産まれたとされています。

英語では
「They single him out.」
と翻訳することができます。

直訳すると「(彼らが彼を)選び出す」という意味です。

例えば、
「I singled her out for a leader.」
「私は彼女をリーダーに選んだ。」のように使われます。

3.目白の押し合い

「目白の押し合い」は、多くの人が込み合って押し合う様を意味する「ことわざ」です。「目白」とは鳥のことで、集団生活を好み、群れとなって木にとまる様を、人が押しあう姿に例えています。お正月やクリスマスなどの祭事には、街が「目白の押し合い」になることも多いですよね。

英語では
「My schedule is full of events.」
と翻訳することができます。

直訳すると「私のスケジュールはイベントが目白押しだ」を意味します。

また、「People enter the store one after another.」
「人々がお店に次々と入店する。」と意味するように、「one after another」を加えて表現することもできます。

こちらは直訳すると「次々と」という意味です。

4.亭主関白の位

「亭主関白の位」は、一家の中で亭主が威張り、何事にも意志を通すことを意味する「ことわざ」です。日常会話では略して「亭主関白」と言うことが多く、さだまさしの名曲『関白宣言』は、「亭主関白」とは違う言葉ですが、一家の中で威張る亭主の様が歌われています。

英語では
「a dominant husband」
と翻訳することができます。

”dominant”は「支配的な、権力をふるう」という意味です。

まとめ

今回は、「黒・白」のつく言葉にまつわる「ことわざ」をまとめてみました。

「白羽が立つ」や「亭主関白の位」など日常会話でも度々目にする「ことわざ」もありましたね。こうした「ことわざ」は、英語で言えるようになると、ちょっとしたユーモアのある会話になるかもしれません。定番の英単語だけでなく、こうした「ことわざ」も覚えていきましょう!

今後も様々な「ことわざ」や「名言」を翻訳していきますので、お楽しみに!