皆さんは「罷免」の意味をご存じでしょうか?
また、韓国で最近起こった「大統領」の罷免や戒厳令についてはどうでしょう。
こちらの記事ではそんな時事的なニュースを元に、基本的な意味から英語での表現方法もご紹介します。
日本語・英語の側面からニュースを理解できるので、ぜひ参考にしてください。
罷免の意味とは?
まずは罷免の意味についてご紹介していきます。
最近韓国で色々なことが起こり、罷免という言葉について聞いた方も多いでしょう。
そんな実際の事例も交えながらご紹介していきます。
罷免の読み方は「ひめん」
まずぱっと見でこの感じの意味が分からない方も多いのではないでしょうか。
こちらは平仮名で「ひめん」と読みます。
罷免は解任・免職することを指す
そんな難しい漢字を使う罷免ですが、意味は「解任」や「免職」することを指します。
こちらは公職や重要な職務についている人をその地位や職務から解任・免職するという意味です。
主に「国会議員の罷免」「裁判官の罷免」「大統領の罷免」など、重要な役職について使われる用語となります。
罷免は単なる「退職」や「辞職」とは異なり、何らかの非違行為や問題があった場合に強制的に職を解かれることを意味するのです。
韓国では「大統領」が罷免された
2025年の4月に韓国では大統領の罷免が発生しました。
罷免されたのは「ユン・ソンニョル(尹錫悦)」前大統領であり、「非常戒厳」をしたことをきっかけに、憲法裁判所の決定で4月14日に罷免されたのです。
非常戒厳とは?
非常戒厳の意味はかなり複雑なので、以下引用を見ていきましょう。
非常戒厳は一般的に戒厳令といわれるものです。戒厳令とは、行政や司法を軍が掌握し、国民の言論や集会の自由などの基本的人権を制限することができるものです。発令されるのは、戦争の時、クーデターやテロのおそれのある時、大災害が起こった時などが想定されています。
参考:朝日新聞 EduA 様
文面だけでもすごいことが起きているのが分かりますが、発令当時はSNSからニュースまでほぼ独占状態でした。
「罷免」は英語でどう言う?
次は、「罷免」の英語表現について学んでいきます。
「罷免」は英語で主に次のように表現されます:
- Dismissal(解任、免職)
- Removal from office(職務からの除去)
- Impeachment(弾劾、主に大統領や高官に対して)
それぞれの表現について掘り下げて見ていきましょう。
“Dismissal” – 解任、免職
“Dismissal”は「解任」や「免職」という意味を持つ英単語です。
会社で部下を解雇するような場面から、政府高官が職を失うような状況まで、幅広く使われています。
ニュースやビジネスの場面でも広く見られ、日本語の「解任」や「免職」に近いニュアンスです。
品詞と発音
- 品詞:名詞
- 発音:ディスミッサル [dɪsˈmɪs.əl]
上から下への権限行使というイメージを持ち、「あなたはもうその地位にいられません」という意味合いになります。
“Dismissal”の使い方
訳)その大臣の罷免は、政界に波紋を呼んだ。
“Removal from office” – 職務からの除去
“Removal from office”は「職務からの除去」、つまり役職を辞めさせることを意味する表現です。
“Dismissal”よりもフォーマルな印象があり、正式な手続きを経て行われる罷免というニュアンスとなります。
品詞と発音
- 品詞:名詞句(removal:名詞)
- 発音:リムーヴァル・フロム・オフィス [rɪˈmuː.vəl frəm ˈɑː.fɪs]
特に政治関連のニュースなどでよく目にする表現です。
“Removal from office”の使い方
訳)その裁判官の罷免は、長期にわたる調査の結果だった。
“Impeachment” – 弾劾、罷免手続き
“Impeachment”は、大統領や高官などに対する公式な罷免手続きを意味します。
特にアメリカ合衆国の政治制度では重要な概念で、下院による弾劾の後、上院での審理を経て罷免されるかどうかが決まる仕組みです。
品詞と発音
- 品詞:名詞
- 発音:インピーチメント [ɪmˈpiːtʃ.mənt]
ちなみに動詞形は”Impeach”で、「弾劾する」と訳されます。
“Impeachment”の使い方
訳)その大統領は汚職スキャンダルの後、弾劾に直面した。
“Dismissal”の関連表現
「罷免」について理解を深めるなら、関連する英単語も押さえておきたいところ。
今回は「罷免」に関連する3つの重要な英単語をご紹介します。
- “Resignation” – 辞任
- “Termination” – 解雇
- “Ouster” – 追放、罷免
それぞれの言葉の意味や使い方を詳しく見ていきましょう。
“Resignation” – 辞任
“Resignation”は「辞任」という意味を持つ英単語です。
これは「罷免」とは真逆の概念で、強制ではなく自分の意思による決断という点が大きな違いとなります。
政治家や企業のトップが責任を取って辞任する場合や、健康上の理由などで退任する場面で多く使われる表現です。
品詞と発音
- 品詞:名詞
- 発音:レジグネイション [ˌrez.ɪɡˈneɪ.ʃən]
日本では「引責辞任」という形で、責任を取って自ら辞めるケースも多いですね。
“Resignation”の使い方
訳)市長は記者会見で辞任を発表した。
“Termination” – 解雇
“Termination”は「解雇」という意味を持つ英単語です。
「雇用契約の終了」というニュアンスが強く、会社が従業員との雇用関係を終わらせることを指します。
“Dismissal”に似ていますが、よりフォーマルで文書にも使われることが多い表現です。
品詞と発音
- 品詞:名詞
- 発音:ターミネイション [ˌtɜː.mɪˈneɪ.ʃən]
法的な文書や正式な解雇通知でもよく見かける表現ですね。
“Termination”の使い方
訳)彼女の解雇は会社の方針に従って行われた。
“Ouster” – 追放、罷免
“Ouster”は「追放」や「罷免」という意味を持つ英単語です。
強制的に権力の座や役職から退かせることを表し、特に政治的な文脈でよく使われます。
クーデターや政変、抗議活動の結果としてリーダーが失脚するような場面で使われることが多いです。
品詞と発音
- 品詞:名詞
- 発音:アウスター [ˈaʊ.stər]
“Dismissal”が公式な手続きによる解任を表すのに対し、”Ouster”はより力による強制的な排除というニュアンスを持っています。
“Ouster”の使い方
訳)デモ隊は腐敗した指導者の罷免を要求した。
まとめ
こちらの記事では「罷免」の基本的な意味から、韓国で起こったニュースを元に、時事的な使われ方についても触れていきました。
また、英語では3つの言い方があったでしょう。
- Dismissal(解任、免職)
- Removal from office(職務からの除去)
- Impeachment(弾劾、主に大統領や高官に対して)
直近世界が動くニュースが多く起こっていることもあり、時事的な問題と英語を絡めて覚えていくと効率的に脳へインプットされます。
ぜひニュースに関心を持ち、困ったらKimini英会話をぜひ訪れてみてください。
ここまで読んでいただき、ありがとうございました。