英語で「おはよう」と言えばもちろんGood morning.ですよね?中学校、いや、小学校で習ったはずです。スペルは中学校で覚えたかもしれませんが、これが英語でのあいさつなんだよと覚えて使ってきましたね。しかし、コミュニケーションを始める朝には他の言い方をすることもあります。そこから会話を広げていき、スモールトークができたら良い朝となるでしょう。人間関係を構築する上でも大切なところなので、どういう言い方があるのか見ていきます。

Good morning

Good morning

解説する必要もないほど定番の「おはよう」はGood morning.ですね。日本で学ぶ英語は実はネイティブは使わないなんてものも珍しくないのですが、こちらは安心して使ってもらって大丈夫です。友達相手でも、目上の人相手でも使える万能表現でしょう。

相手との関係を良好にしたいと思うなら、名前を呼ぶのは有効です。

Aさん
Good morning, John!
訳)ジョン、おはよう!

このように、Good morning.の前や後ろに名前を入れるだけでその人に対して挨拶をしているという印象が深まります。

ちなみに、学校では個人に挨拶するのではなく、クラスに入ったらクラスの皆に向けて「おはよう」と言うこともあると思いますが、そんな時には英語でこんな風に言います。

Aさん
Good morning, class.
訳)(クラスの)みんな、おはよう。

ちょっと先生っぽいので、生徒というより担任の先生が朝の挨拶として使うことが多いかもしれません。

Morning

Good morning.ではなく、Morning.も同じく「おはよう」という表現としてよく使います。この表現は習っていなくてもなんとなくこれなら言いそうだぞと思っている方もいるのでは?Goodがない分カジュアルになっているので、家族や友達との間で使うことが多いです。

また、こちらは説明するほどでもないのでサラッと流しますが、もちろんHello.やHi.も「おはよう」という挨拶に使えますよ!Hello.は友達同士で使うにはちょっとフォーマルすぎてびっくりされるかもしれないので、Hi.を使うことが多いです。時を限定せず、一日中使える万能な挨拶ですね。

Good morning Ladies and Gentlemen!

こちらは「おはよう、紳士淑女の皆様!」という表現ですが、使われるシーンは限定的。これから何かしらのショーが始まるという時に使う表現なので、舞台俳優さんなどから聞けるかもしれませんね。

ただ最近は、航空会社もLadies and Gentlemenという表現を変えてeveryoneにするなど、ジェンダーへの配慮がなされているので、カッコいい表現ではありますが消えていくものになるかもしれません。

Morning buddy.

親しい友達に「おはよう」と言うならこちら。Buddyは「相棒」、「連れ」という意味ですから、「おはよう、相棒!」という意味になります。友達のことを相棒と呼ぶ習慣は日本にはないので、意味はわかってもリアルな会話ではないですね。ですから意訳は難しく、単に「おはよう」となるか、その人の名前を付けて訳すことになるパターンが多くなります。

同じ意味で、Morning brother/sister.も使います。これは自分のきょうだいに使うのではなく、相棒である友人に対して使うので日本人的にはちょっと勘違いしそうな表現です。洋画ではよく、親しい人に対して「よお、兄弟!」なんて吹替がされていることもありますが、あのイメージですね。

「おはよう」の代わりになる表現

「おはよう」の代わりになる表現

大抵の場合、朝初めて会ったのであれば「おはよう」や「おはようございます」と言いますが、ちょっと別の英語表現も見てみましょうか。あまりにも基本的な挨拶ゆえにそれ以外の表現はそうないので、スモールトークが弾みそうなものを選んでみました。軽く流すこともできますし、聞いてほしい時にはその質問に細かく答えることもできます。相手との関係性や時間の余裕があるかどうかで会話の内容を決めてみましょう。

Top of the morning to you!

こちらは「おはよう」の意味ですが、直訳すると「朝の一番良いところ」という意味ですね。Topが頂点ですから、それを良いところと表現しています。

仮に何と言われたかわからなくても、朝で、かつ相手からMorningという単語が聞こえたのなら、いずれにせよ「おはよう」の表現なのかなと察することはできますね。

Did you sleep well?

朝に友達と会った時、「よく眠れた?」と聞くのも別に不自然なことではありませんよね。学校や職場で使うなら疲れている人に対して使ったりすることもありますし、ゲストとして家に来て泊まった人に対して使うことも多いです。慣れない場所で寝た人に対して使いたいので、一緒に旅行に行った日にホテルに泊まった時などに使えますよ!

もう少しカジュアルな表現に変えたいのであれば、How did you sleep? と言うこともできます。

また、Were you able to get some sleep?は少しフォーマルな表現ですが意味は同じです。

Rise and shine

あまり聞き慣れない言い方だなと思った方は多いかもしれませんが、こちらは「起きなさい」とお母さんが子どもたちを起こしているような時によく聞く表現です。どうしてこのような表現になったのかは所説あるそうですが、朝を表すのに対して違和感がない単語で構成されていることを思うとなんとなく意味は取れそうですよね。

「昇る」という意味のrise、そして「輝く」というshineは太陽を表しているように思えます。一日の始まりに太陽が昇るので、カーテンを開けて日の光を入れるシチュエーションには合っていますよね。

また、riseには「起きる」という意味もありますし、その日を輝かしいものにするという意味でshineを使っているという説もあります。

他にも、軍隊由来だと言われていることもあって、兵士の一日は靴を磨くことから始まったため、それを表すshineが使われたという説がありました。

またまた、聖書に同じような表現があったことから聖書由来だぞと言う人もいるようです。

Wakey-wakey

お母さんシリーズが続きますが、こちらも親が子どもを起こすシーンで使います。英語学習者であれば自分が使うことはないにしろ、洋画や海外ドラマの中で聞くことはあるかもしれませんね。単体でも使えますが、以下のように言うこともあります。

Aさん
Time to Wakey-wakey!
訳)起きる時間だよ!

お察しの通り、wake「起きる」という意味がなんだかくだけた感じになっている面白い言い回しです。

まとめ

基本的過ぎてあまり気にしたことがなかったという方も多いであろう「おはよう」という英語表現。確かにGood morning.だけ覚えておけば良いのですが、友人同士であればちょっとフォーマルかなという印象です。相手から言われた言葉をオウム返しにすればその会話の熱量や関係性に間違いはありませんが、自分から声をかける場合は適切なものを選びたいところです。朝の会話から話を広げるための言い回しや、親が子どもに言う時の専用の表現を知るのも英語の良い勉強になるでしょう。