トルココーヒーとの相性が抜群と言われるトルコの伝統菓子ロクムをご存知でしょうか。ロクムについて聞いたことがある方もない方も、ロクムの詳しい情報を知ったらおそらく「機会があれば、ぜひロクムを食べてみたい!」と思うでしょう。
この記事では、「トルコの伝統菓子ロクムを英語でも説明」というテーマで、その魅力を存分にお伝えします。ぜひ最後まで目を通してみてくださいね。
トルコの伝統菓子ロクムとは?

トルコの伝統菓子ロクムは、英語で“Lokum”で、砂糖やデンプン、ナッツなどを材料に作られた、もっちりした食感のお菓子です。ロクムは、英語で Turkish delight (トルコの悦び)と呼ばれ、トルココーヒーとの相性も抜群とされています。そのもっちりした食感から、日本のお菓子 ゆべし※に似ていると言われています。
ロクムの材料は、砂糖、デンプン、ナッツ類(クルミ、ピスタチオ、アーモンド、ヘーゼルナッツ、ココナッツなど)です。材料を聞いただけでも、コーヒーに合いそうだなと思ってしまいますね。
トルコは国民の99%以上がイスラム教徒(ムスリム)ですが、政教分離が徹底されているので、イスラム教の戒律は比較的緩やかです。トルコの国民の大半はイスラム教徒なので、ラマダンがありますが、ラマダン明けにロクムを食べる人が多いのだそうです。イスラム教徒はラマダンの間は食事がとれませんから、ラマダン明けに食べるロクムは最高に美味しく感じるのでしょうね。
※ゆべし:日本の全国各地で様々な形や材料で作られる伝統的な餅菓子。東北地方ではくるみ入り、愛知県では柚子を使ったものが一般的です。
上記のトルコ菓子ロクムの概要を、英語にすると、下記のようになります。
Lokum, a traditional Turkish pastry, is a soft, chewy confection made from sugar, starch, nuts, and other ingredients. Lokum, which is called “Turkish delight” in English, is considered a perfect partner for Turkish coffee.
The majority of Turkish citizens are Muslims and have Ramadan, and many of them eat Lokum after Ramadan.トルコの伝統的なお菓子、ロクムは、砂糖やデンプン、ナッツなどを材料に作られた柔らかくもっちりした食感のお菓子です。ロクムは、英語で “Turkish delight”(トルコの悦び)と呼ばれ、トルココーヒーの良いお供だと考えられています。
トルコの国民の大半はイスラム教徒で、ラマダンがありますが、その多くがラマダン後にロクムを食べます。
*「もっちりした」は英語で”chewy”といいます。
*「トルココーヒーの良いお供」は “a perfect partner for Turkish coffee”
「トルコの伝統的なお菓子ロクムは、トルココーヒーとよく合うと言われています」を英語にすると、こうなります。
Lokum, a traditional Turkish pastry is said to go well with Turkish coffee.
トルコ菓子ロクムの歴史

ロクムはトルコの伝統菓子とのことですが、どれぐらい古い菓子なのでしょうか。その歴史をさかのぼって見ていきましょう。
「ロクム」という名前は、「のどの癒し」を意味するアラビア語が由来だと言われ、その起源は15世紀頃にまでさかのぼるとされ、世界で最も古いお菓子のひとつです。
The name “Lokum” is said to be derived from an Arabic word meaning “throat healing,” and its origins date back to around the 15th century, making it one of the oldest pastries in the world.
1777年、当時の首都イスタンブールに菓子職人がロクムを売る店をオープンし、ロクムが広まるきっかけとなりました。初期には、小麦粉とブドウの糖蜜やハチミツなどを主な原料としていましたが、19世紀になると新しい食材であるコーンスターチ(トウモロコシから作ったでんぷん)を用い、もっちりとした食感を加えたロクムが登場し、現代に至っています。
In 1777, a confectioner opened a store selling Lokum in Istanbul, the capital city at that time, which led to the spread of Lokum. In the early days, wheat flour and grape molasses or honey were the main ingredients, but in the 19th century, a new ingredient, cornstarch (starch made from corns), was used to add a chewy texture to Lokum, which has continued to the present day.
ロクムの材料は、初期の頃と19世紀以降で変化しており、でんぷんとしてコーンスターチが使われるようになったことで、もっちりした食感になったのですね。そこにさらにさまざまなナッツ類が加えられたことで、現在のような味と食感の菓子になりました。トルコの伝統菓子ロクムは、長い年月の中で材料が加わり、味がさらに良くなったお菓子のようです。
まとめ
いかがでしたでしょうか。「トルコの伝統菓子ロクムを英語で説明」というテーマで、ロクムの概要や歴史、その魅力について解説してきました。
お菓子にはキャッチフレーズがつけられることがよくあります。うなぎパイにも「夜のお菓子」というキャッチフレーズがつけられていて、うなぎが精力剤という誤解が広がり、結果としてうなぎパイの販売拡大につながったと言われています。
トルコ菓子ロクムにも立派なキャッチフレーズがつけられています。英語で “Turkish delight” (トルコの悦び)という魅惑的なキャッチフレーズがつけられていて、そのトルコ菓子に魅了された人々がそういったキャッチフレーズをつけたことが偲ばれますね。
トルコの伝統菓子ロクムを英語でどんなふうに説明すれば、その魅力が伝わるかを考えたときに、材料や食感、その味について説明することはもちろんですが、ぜひそのキャッチフレーズにも言及したいですね。そうすることで、トルコ人がロクムにどれだけ魅了されてきたかが伝わります。さらに、ロクムは「トルココーヒーとよく合う」や「トルココーヒーのお供」という説明も入れると、ロクムの魅力が伝わりやすいですね。
トルコを訪れたり、トルコ人と交流したりする時に、トルコ菓子ロクムを話題にあげて、英語で話してみてはいかがでしょうか。
