「いとこ」は英語でcousinですよね。・・・となるとこの記事はもう完結してしまうので、今回はいとこだけでなく親戚関係をすべて英語で言えるような記事にしていこうと思います。簡単なところはもう既に早い段階で学んできましたが、親戚まで行くと結構知らない単語があるかもしれませんよ?英語では、きょうだいを年齢で兄や弟、姉や妹と分けないなど、日本と違った認識があるのでそのあたりも確認していきましょう!
「いとこ」を辞書で調べてみた
まずは、無難に和英辞書で「いとこ」を調べてみました。その結果はこちら。
いとこ 従兄弟
a (first) cousin《★cousin は正式には日本語の「いとこ」を指すが, 英語の日常語ではもっと意味の範囲が広く, 「またいとこ」(second cousin), 「またまたいとこ」(third cousin) などからいとこの配偶者なども含む》
いとこの子
a first cousin once removed
いとこ同士の結婚
(a) marriage between cousins
(a) (cross‐)cousin marriage.
いとこだけでなく、またいとこの英語表現までこれでわかってしまいましたね。それにしても、日本語にように表現するより、英語のように序数で管理した方がわかりやすいですね。ファミリーツリーが苦手な方は、むしろ英語で理解してから日本語を当てはめると良いでしょう。
「親族」、「親戚」は英語で?
「いとこ」の英語がわかったところで、今度は「親戚」を英語でどう言うのか見ていきましょう。意外と知られていないようなのですが、答えはこちら。
relative
もともとは「関係がある」という意味なので、文法的な文章の中で出てきたとしたらそれは「関係代名詞」や「関係詞」を表している可能性が高いです。一方、人間関係においては「親戚」という意味で使います。
relativeは知らなくても、relationshipなら知っている方も多いですね。リレーションシップ、つまり関係という意味。
話し相手と、もうひとりの関係性が気になったらWhat is your relationship to(with)~ ? でそのふたりの関係性を聞くことができます。親戚という関係に限らず、上司や部下、同級生、友達といった回答もOKで、違和感はありません。関係性がわからずに戸惑った時には以下のように聞いてみましょう。
What is your relationship with him ?
訳)あの方とはどういうご関係ですか?
もうひとつちなみに、relationshipと言えば「親等」もdegree of relationshipと、relationshipという単語を使っていいます。degree は「程度」、「度合い」といった意味です。
二親等や三親等のように使いますよね。これ、中には日本独自の考え方だと思っている方もいるでしょうけれど、実は英語圏にもある考えなのです!改めて考えてみるとちょっと意外かもしれませんね。遺産はどこまで渡るのかなどを話す際に現実味を帯びます。
一親等なら relation in the first degree、二親等なら relation in the second degreeと、序数を使って答えます。
kinsman
こちらはrelativeよりも使われる頻度が低いのですが、「血族」や「同郷の者」と訳して使います。少しお堅い表現であることを意識しておくと、英語でのニュアンスも理解できます。
も使えます。kinsman は「血族」に相当するニュアンスのある語で、やや文語的、さらに「同郷の者」という意味合いで用いられる場合があります。
親族に関する間違えやすい基本英語
基本英語にも関わらず、ついケアレスミスをしてしまうという人が多いのがparentsの使い方です。単数形では単に「親」と、片親を指します。しかし複数形になると、「両親」と母親と父親のふたりを指します。
これを忘れてつい単数形で言ってしまうと、「片親しかいないのかな」と思わせるような表現にもなるので、特に会話で考える時間が少ない時には注意して言いましょう。自分が意図した意味とは違うように捉えられたりします。
あとは、相手のお子さんについて言及したい時、sons and daughtersなどと言う表現も身につけておきましょうか。相手に子どもがいることはわかっているけれど、男女や人数がわからないといった時に使えます。
兄や弟、姉や妹の英語表現
英語ではきょうだいにおいて上か下か、年齢を意識しないので、すべてbrotherやsisterで完結してしまうことも。しかし、その年齢を明確に表す表現も英語にはあります。それがこちら。
- elder brother:兄
- younger brother:弟
- elder sister:姉
- younger sister:妹
「年上の」という意味を持つelderを名詞の前につければ兄や姉、「年下の」という意味を持つyoungerを名詞の前に付ければ弟や妹になります。英語学習者としては言えそうで言えない英語でしょうかね。リスニングで聞けばわかるけれど、いざ自分で言おうとした時に詰まったり、間違ったりしそうな表現です。
ちなみに、性別を考えずにきょうだいを言いたい場合の英語もありますよ!それがこちら。
- sibling
日本語だと、ひらがなにして「きょうだい」と書いたり、全員含めるように「兄弟姉妹」と訳したりしますね。ただ、日常会話では男女を明確にすることが一般的なので、残念ながらあまり使うことのない単語です。
日本では自分は何人兄弟かと言うことは普通ですが、英語では「自分には〇人きょうだいがいます」という言い方が普通です。ですから、英語で「4人兄弟です」なんて言い方は思いつかないのでは?そもそもそのような表現は一般的ではないので、知らなくて当たり前なんです。
ひいおじいさんは英語で何て言うの?
ひいおじいさんなど、日本語で「ひい」と付くものは「great」で表します。ですから、ひいおじいさんはgreat-grandfatherです。そしてひいひいおじいさんはgreat-great-grandfather。ということは、ひいひいひいおじいさんは・・・と、先祖までさかのぼるようにしておくとどんどんとgreatの数が多くなっていきます。「ひい」の数が多くなる日本のシステムと同じなのはなんだか親近感がわきませんか?
そしてこのgreatはひ孫のように孫にも使えます。ひ孫ならgreat-grandchild。greatとgrandがこんがらがっている人をよく見るので、正しい英語で暗記してくださいね。
まとめ
「いとこ」はcousinで問題なく使えることがわかりましたね。むしろ今回の記事はそれ以外の、自分が知らない単語を覚えることに意味があるでしょう。わかっているようで自分からは言えなさそうだと思う記憶が曖昧になっているもの、知っているつもりだったけど定着はしていなかったもの、学校では覚えなかった親戚関係、これらを整理すれば自分の家族の紹介は英語でバッチリできるでしょう。