地形を説明したい時、あるいは相手が地形について話している時、聞き取れないとまずいのがPondです。これは「池」という意味で、簡単な単語ですがいざという時になると出てこなかったりします。海外に興味があるなら旅行先で池がある場所を選ぶかもしれませんし、英語の試験などで出てきた時にわからないとトンチンカンな答えを言ってしまいそうです。そうならないよう、ここでは「池」に関する英語を解説していきますね。
辞書で「池」を調べると・・・?
まずはともあれ、辞書で「池」を調べてみましょうか。すると以下のような単語が現れました。
いけ 池
a pond
a pool
なんとも簡潔!Pondが基本ですが、場合によってはPoolという言い方をすることもあります。日本語でプールと言えば水泳をする場所ですが、英語だとそうとも限らないということは頭の隅に入れておきましょう。
英語で「池」はpond
英語で「池」はPondでOKです。発音派pάnd [ポンド]で、少し「ア」の音が混じったりする地域もあります。これももちろん地域差があるので、自分の好きな地域出身や在住の人の話している声をリスニングするのがおすすめです。日本の教材はほとんどがアメリカ英語で、基礎レベルだとそれ以外の英語がなかなかないのはナンセンスですけどね。
Pondは、「池」以外にも「ため池」や「沼」と訳すこともできます。人工的なできたものでも、自然にできたものでもその違いは問いません。大きさは具体的な決まりはありませんが、一応先ほど辞書で出てきたPoolよりは大きく、「湖」と訳すLakeよりは小さいイメージです。
まとめると、小さい順にPool、Pond、Lakeですね。この順番でイメージして単語の意味を押さえておきましょう。
Be careful! Don’t fell into the pond guys!
訳)気を付けて!池に落ちないでね!
Pondに似た英単語
先ほどもPoolやLakeといった単語が出てきましたが、「池」を表すPondと似ている英単語はまだまだあります。ちょっとややこしいので、ここで一気にまとめておきましょう。大切なのは、似ていてもしっかりとイメージを膨らませて脳内でその光景を維持しながらその単語と結び付けることです。
日本語とのセットでも良いですが、日本語が優先して出てきてしまうと、英会話などで瞬時に英語が出てこないという弊害があるのでほどほどにしておくのがおすすめです。
- 湖 :lake
- 水たまり :puddle
- 堀:moat
- 溝:ditch
- 運河:canal
- 貯水池:reservoir
- 釣り堀:fishing pond
あまり聞き慣れない単語が多いですかね。釣り堀だけPondを使っているので覚えやすいかと思いますが、なかなかそれぞれのイメージが浮かばないようなら画像を検索してその違いを知りつつ覚えていきましょう。
「池」を含む英語のフレーズ
それでは、「池」はそれに似ている英単語を学んだところで、ここからは「池」という意味を含んだ英語のフレーズを覚えていきましょう。言い回しというのは一度暗記したらとても使い勝手が良いものですから、口で発しながらそれを耳で聞き、スペルをノートなどに書いて手を動かしながらそれを目で見て暗記してみましょう。五感を使うほど頭に残りやすくなりますよ!
a big fish in a small pond
「小さな池の大きな魚」という意味のこちらのフレーズ。実は日本語に合致するものがあって、それは「井の中の蛙」です。小さな組織の中ではトップクラスの立場にいられるけれど、大きな組織に行ったらそれほどでもない人を指します。
本人にとっては他人から何と言われようとも小さな池にいた方が居心地が良いでしょうけどね。大きな池に行けば伸びしろは増えるかもしれませんが、上がいるようになるため優越感に浸ることができなくなります。
このイディオム、Fishの部分をFrogに変えて言うこともできますよ?a big frog in a small pondで、やはり「井の中の蛙大海を知らず」という意味。カエルになったことで、偶然にもより日本語とのことわざとも合致するようになりましたね。
I know I’m just a big fish in a small pond, but I don’t wanna go out.
訳)私が井の中の蛙だって知ってるの。だけど外には出たくないんだよ。
a little frog in a big pond
a little frog in a big pondは、「その場にそぐわない人」という意味です。このフレーズを見た時、一瞬先ほど紹介したものと同じように思ったりしませんでしたか?実はこれ、言い方は似ているけれども意味がまったくの逆になっています。「大きな池の小さなカエル」ですからね。
つまり、実力が低いのに大きな組織にいてその人の身の丈に合っていないという表現なのです。鶏口牛後的な意味にもつながりそうですね。ちなみにLittleはSmallで言い換えても良いですよ。
She feels like she has been a small frog in a big pond.
訳)彼女はその場にふさわしくないと感じている
やっぱり、実力がそぐわない中でいるよりは、自分がトップでいられる環境の方が良いかも・・・!
across the pond
across the pondは「大西洋を横断する」という意味です。Pondが「池」という意味ですから、あんなに大きな大西洋をPondで表現するなんて違和感ですよね。
これは英語圏ならではのフレーズらしく、アメリカからヨーロッパへ、逆にヨーロッパからアメリカへ渡る時に使われるフレーズです。大西洋はthe Atlantic oceanと言いますが、地図で見ると池のように見えるからという説がありますが・・・池ってどんな形をしたものもありますよね?ですから、大きいものをあえて小さく表現する独特の表現なのだと割り切って覚える方が早いでしょう。どのフレーズにもわかりきった語源や由来があるとは限りませんから。
Most of potatoes are imported from across the pond.
訳)ほとんどのポテトをアメリカから(ヨーロッパから)輸入しています。
Across the pondの訳は、今自分がアメリカにいるのかヨーロッパにいるのかで変わってきますね。アメリカにいながら使っているのなら、それは「ヨーロッパから」という意味になるでしょうし、逆にヨーロッパにいるのなら、「アメリカから」という意味で訳すべきです。
まとめ
「池」という英語派Pondでしたね。それより小さいものならPoolと言えますし、それうより大きなものならそれは「池」というより「湖」となり、Lakeと表現するのでした。また、Pondを含む表現も色々ありましたね。時折びっくりさせられるのが、日本のことわざなのに英語にもその直訳に近いものがあるということ。今回はそれが「井の中の蛙大海を知らず」でした。その逆の表現も英語にはあり、どちらも似ているのでどうせなら一気に覚えてしまいましょう。使うチャンスが来たら誇らしげに思いますし、英語を勉強した成果が出たと思えますよ!