今回のキャリア・レポートでは、自動車関連企業の事務系総合職として働き、英語を業務に利用している方について紹介します。

英語力向上には短期留学やオンライン英会話が役に立ったそうです。

英語を使って仕事する上での心構えなども参考になりますよ!

 

今の職業を目指したきっかけや経緯

私の今の職業に昔からあこがれていたというよりは、なんとなく「大学を卒業したらOLになるのが普通だろう」くらいに考えていました。

パソコンでの作業が好きだったことと仕事を通じて学生時代に短期留学で身につけた英語力を向上させたいという安易な考えから、グローバル展開している企業で就職することを目標に就職活動をしていました。

そういった企業は日本国内にもたくさんありますが、私は「すでにグローバル展開がされ、すべて確立されている会社」よりも「これからグローバル展開をさらに推し進めていきたい」と考えている会社に魅力を感じ、主に中小企業にターゲットを絞って応募していました。

当時の私の英語力はTOEICスコアだと700点弱でしたが、企業によって反応はまちまちでした。最終的に採用された会社は、私のTOEICの点数を高く評価してくれたようでした。

会社と仕事内容について

新卒で総合職として入社した会社は、世界約10か国にグローバル展開する自動車関連の製造業で、国内の社員数は300人ほど(全世界の社員数は5000人ほど)の中小企業でした。

本社総務部に配属され、本社ビルの事務用品管理をはじめとする庶務や社内報制作、国内外の社員のサポートを担当していました。

社内報については、国内社員向けと海外ローカル社員を含めた全社員向けの2種類を発行していました。海外向けは英語版でしたが、単に日本語版を英訳するのではなく全く異なる企画で半期に一度発行していました。

企画立案・スケジュール・記事執筆・英訳チェック・仕上がりチェックまでが私の仕事だったのですが、これらは私一人で行うものではなく社外の業者や海外スタッフとの連携を取りながら進めていくものでした。

1日のスケジュール

6:00  起床

7:30  出勤、メールチェック

8:00  朝礼

9:00  依頼業務対応(資料作成、出張手配他)

10:00  社内報制作に関して社外担当者と会議

12:00  お昼休み

13:00  社内報記事執筆(執筆依頼、英訳、写真選定)

15:00  来客対応、会議準備(お茶出し他)

18:30  退社

年収やキャリアデザイン、働き方

当時の年収は約350万円ほどでした。ボーナスは業績に左右されますが、大体年間3~4か月(夏は月給1.5か月、冬は月給2か月など)もらっていました。大卒で入社した初任給は20万円で、年1回の昇給がありました。

基本的には土日祝日が休みですが、会社独自のカレンダーがありました。年に数回土曜日出勤もありますが、ゴールデンウィーク、夏季休暇、年末年始休みがそれぞれ1週間ほどあり、年間としては125日ほど休日が与えられ、海外旅行をすることもできます。

工場の時間帯に合わせて朝は8時始業でしたので他社と比べると早いものの、満員電車を避けて通勤できることと、その分退社時間早いので私にはそのような働き方があっていました。

今後のキャリアアップ

仕事を通じて英語力の向上ができたので、今後については外資系企業も視野に入れつつ転職をしてキャリアアップしたいと考えています。

私が経験した総務の仕事は、どんな業界でもほぼ必ずある部署で異業種への転職は比較的しやすいようです。これまで経験した自動車業界へ即戦力として転職するのも良いですが、業界に捉われずに新たな分野にも挑戦してみたいと考えています。

英語の習得について

大学生の頃、アメリカに約半年間の短期語学留学を経験しました。半年間の留学費用は、授業料・寮費・学食代・教材費などを含めて120万円ほどでした。大学の留学プログラムを利用したので、ビザの取得や身の回りの別送品、さらには大学の単位取得までできました。大学の留学プログラムを利用したことは、費用的にも精神的安心感からも良かったと思っています。

留学前のTOEICは400点でした。留学中は大学の授業以外に現地の友人と遊んでいましたが、TOEICの対策は特にしなくても自然と600点まで上がりました。留学後は洋楽や洋画を観たり英単語を覚える程度で、600~700点の間を行ったり来たりしていました。

就職後に受けたTOEICで点数が下がってしまったことをきっかけに、通勤や自宅での時間を使って毎日30分~1時間の独学を続けること決意し、TOEIC独自の対策やテクニックを駆使して2年弱でTOEIC860点超えを達成しました。

TOEIC860点を取得したころはリスニングとリーディングにばかり焦点を当てていたので、本当の英会話力としては物足りなさを感じていました。オンライン英会話や仕事で英語を話すようになって初めて、少しずつ英語力に自信がついてきました。

まとめ

私のように、「やりたいことは見つからないけど英語は好き」という人は少なくないと思います。英語で社内報を制作するという業務は少し特殊かもしれませんが、グローバル展開が進む企業が増えている今日において海外の現地スタッフとメールのやり取りをする業務はたくさんあると思います。

入社当時の私の英語力は十分ではなく、始めのうちは自分の英語力に自信が持てず海外のスタッフと連絡を取ることに抵抗すら感じていたのですが、それでも最終的には一人前に業務を遂行することが出来ました。それは、日本と同じように英語が母国語ではない国が多いということにあらためて気づいたからです。

東南アジアをはじめとする英語が母国語ではない現地スタッフは、みんな堂々と英語を話しています。そんな彼らの様子を見て「私も恥ずかしがる必要はない」と気づくことが出来ました。英語力は勉強時間に比例します。努力次第で英語力を伸ばすことが出来ます。

今は英語力に自信がなくても、興味があればどんどん英語を使った業務にチャレンジしてほしいと思います。