子どもが英語を好きになる一番の近道は「楽しく遊びながら学ぶこと」です。
近年では、AIツールであるChatGPTを使って、家庭や保育の場で手軽に英語アクティビティを取り入れることができます。
今回は、バイリンガル保育士である私が、実際に子どもと一緒に楽しめる「ChatGPTでできる英語遊び10選」を紹介します。
すぐに実践できる内容ばかりですので、ぜひ参考にしてみてください。
ChatGPTとは

ChatGPTは、OpenAIが提供する対話型AIアシスタントです。テキストだけでなく、画像や音声を扱える“マルチモーダル”な生成AIで、要約・翻訳・文章作成・プログラミング支援・資料作成・データ分析など、幅広い作業を会話形式で手伝います。現在はGPT-5が既定モデルとして使われており、より高精度かつ高速な応答が可能になっています
できること(代表例)
- 調べ物や最新情報の取得(ウェブ検索機能つき、出典表示あり)
- 文書作成(メール、企画書、ブログ、脚本など)の下書き・推敲
- 学習支援(要点整理、練習問題作成、説明の言い換え)
- コード生成・バグ修正・リファクタリング
- データ分析(CSVや画像の読み込み、可視化の支援)
- 画像・音声を含む指示への対応(例:写真を読み取り説明)
これらは公式ヘルプの「Capabilities Overview」に整理されています。
プランと提供形態
- Free:無料で基本機能を利用可能。検索、ファイルアップロード、GPTsの利用などが含まれます(制限あり)。
- Plus(月額$20):より高い上限や追加機能。
- Pro(月額$200):さらに高い上限やモデル選択肢。
- Team($25〜/席・月、年払い):チーム管理、共有ワークスペースなど。
- Enterprise / Edu:大規模導入向け。管理機能や高い上限、データの取り扱いポリシーが強化されます。
ChatGPTを使って英語遊びをする利点

材料準備がいらない
従来の英語活動は、カードや絵本などの教材を準備する必要があります。ChatGPTを使えば、その場でクイズ・なぞなぞ・物語を生成できるため、準備の負担が軽減されます。
子どものレベルに合わせられる
ChatGPTは「3歳向け」「5歳向け」とリクエストすれば、年齢や発達段階に合わせた表現や単語レベルで出題してくれます。個々の子どもに合わせて難易度を調整できるのは大きな利点です。
多様な遊びが可能
クイズ、なぞなぞ、ロールプレイ、歌、ストーリー作りなど、一つのツールで幅広いアクティビティを提供できます。保育現場で飽きさせない工夫がしやすいです。
英語に親しみやすい雰囲気を作れる
AIは失敗を笑いに変えたり、何度でも質問に答えてくれるので、「間違えても大丈夫」という安心感を子どもが得やすくなります。英語への苦手意識が生まれにくくなります。
保育士の負担軽減と学習支援
英語が得意でない保育士でも、ChatGPTが会話例や歌詞を作ってくれるため安心です。保育士自身も一緒に英語を学びながら子どもと遊べるという効果もあります。
即時のフィードバックが得られる
ChatGPTに「正解かどうかを子どもに伝えて」と指示すれば、その場でフィードバックが得られます。訂正やヒントを英語で返してくれるため、学びが深まります。
個別対応がしやすい
グループ活動ではもちろん、1対1で子どもとChatGPTを使って遊ぶときにも、子どものペースに合わせた活動ができます。特に内気な子には効果的です。
実用的な英語に触れられる
「お店ごっこ」や「動物園ごっこ」など、ChatGPTを使ったロールプレイでは、日常生活で使える実用的な表現を自然に学べます。
想像力と創造力を育てる
ストーリー作りや歌づくりでは、ChatGPTが子どものアイデアを広げてくれるため、英語×創造活動として楽しめます。
グローバルな感覚が身につく
AIと英語でやり取りする体験そのものが、「英語は世界とつながるための道具」という意識づけにつながります。
ChatGPTでできる子供向け英語遊び10選

保育園や家庭で英語遊びを取り入れるときに大切なのは、「無理なく・楽しく・短い時間で」行うことです。ChatGPTを使えば、保育士が難しい英語を一から準備する必要はなく、その場で活動をアレンジできます。ここでは保育園や家庭で実践しやすい英語遊び10選を紹介します。
1. 英語クイズタイム(5分)
ChatGPTに「3〜4歳向けの簡単な英語クイズを作って」と依頼。
例:「I am red. You can eat me. I grow on a tree. What am I?」
ポイント:色・食べ物・動物など、子どもに身近なテーマが効果的。
2. 英語なぞなぞ(5分)
ChatGPTに「幼児向けのやさしい英語なぞなぞを出して」とお願いする。
例:「What has two hands but can’t clap?」→ Clock
ポイント:日本語でヒントを補足してあげると理解が深まる。
3. ストーリー作り(10分)
ChatGPTに「子ども向けの短い英語ストーリーを作って」と依頼。途中で止めて「次はどうなる?」と子どもに予想させる。
例:「A little rabbit found a big carrot…」
ポイント:絵本の読み聞かせ感覚で活用できる。
4. 単語しりとり(Word Chain)(5分)
ChatGPTに「動物の名前で英語のしりとりをしよう」と依頼。
例:「cat → tiger → rabbit」
ポイント:小さい子には2〜3回で切り上げて成功体験を大切に。
5. 英語早口ことば(Tongue Twisters)(3分)
ChatGPTに「幼児でも言える英語の短い早口言葉を作って」とお願いする。
例:「Red rabbit runs.」
ポイント:リズム遊びや発音練習にも。
6. 動物あてっこゲーム(Guess the Animal)(5分)
ChatGPTに「子ども向けに動物をヒントで出して」と依頼。
例:「I am big and gray. I have a long trunk. What am I?」
ポイント:ジェスチャーを加えると盛り上がる。
7. 韻あそびソング(Rhyming Game)(5分)
ChatGPTに「cat, hat, bat のような韻を使った短い歌を作って」とお願いする。
ポイント:簡単なリズムで繰り返すことで、言葉の音に敏感になる。
8. ロールプレイ(Role Play)(10分)
「レストランごっこ」を例に、ChatGPTに英語の会話例を作ってもらう。
例:
- Teacher: “Hello! What would you like?”
- Child: “Apple, please.”
ポイント:ごっこ遊びの延長で自然に英語を口にできる。
9. 単語さがし(Word Hunt)(10分)
ChatGPTに「色や動物の単語を5つ出して」と依頼。
例:「red, blue, cat, dog, apple」
→ 子どもが部屋の中や絵カードから探す。
ポイント:体を動かしながら学べる。
10. 間違い探し(Spot the Mistake)(5分)
ChatGPTに「わざと間違えた英語の文を作って」とお願い。
例:「The sky is green. 」→ 子どもが “No! The sky is blue!” と訂正。
ポイント:正解することで自信がつく。
まとめ
ChatGPTは、子どものレベルに合わせて遊びをアレンジしてくれる頼もしい存在です。
クイズ、なぞなぞ、ストーリー作り、ロールプレイなど、家庭でも保育の現場でも取り入れやすい活動がたくさんあります。
大切なのは「正しい英語を覚えさせる」ことよりも「英語を使って遊ぶことが楽しい」と感じてもらうこと。
ぜひChatGPTを活用して、英語を身近で楽しいものにしてみてください。
参考文献:ChatGPT – Wikipedia
