ドラマの次回予告や、新商品の発表などでよく使われる「乞うご期待」。相手の興味を引き、ワクワク感を演出するこの表現、英語ではなんと言えばよいのでしょうか?今回は、「乞うご期待」にぴったりの英語表現と、その使い方をシーン別に紹介します。

「乞うご期待」は”Coming soon!””Stay tuned!”

「乞うご期待」は"Coming soon!""Stay tuned!"

乞うご期待」は英語でどう言えばいいでしょうか?よく使う表現がいくつかありますので、見てみましょう。

Coming soon!

Coming soon!“は「乞うご期待」の意味で使われるポピュラーな表現です。「まもなく登場」「近日公開」「もうすぐ始まる」といったニュアンスをシンプルに分かりやすく伝えられます。

Aさん

New product coming soon!

新商品まもなく発売!乞うご期待!

“A new product is coming soon!”が省略されて短くなっていますね。広告のフレーズでは冠詞やbe動詞などを省くことも多いです。

Stay tuned!

乞うご期待」の意味で”Stay tuned!“もよく使われる表現です。”tune“の意味を英英辞典で確認してみましょう。

tune

to move the controls on a radio, television, etc. so that it receives programmes broadcast from a particular station

ラジオやテレビなどの操作つまみやボタンを動かして、特定の放送局から送られている番組を受信できるようにすること。

Cambridge Dictionary : tune 

tune“はテレビの「チューナー」などでも使われるように、もともと「調律する」「チューニングする」の意味の動詞で、ラジオやテレビ番組で、チャンネルや周波数を合わせたまま(チューニングしたまま)にしておくことを表します。つまり、”Stay tuned!“は「チャンネルをここに合わせたままにしておいてね」「チャンネルを変えずに見ていてね」という意味だったんですね。そこから、「乞うご期待」の意味で広く使われるようになりました。

Aさん

Our exciting new service is coming soon. Stay tuned!

ワクワクする新サービスがまもなく登場。乞うご期待!

You won’t want to miss this!

You won’t want to miss this!“も、「乞うご期待」の意味で使えるフレーズです。直訳すると「あなたはこれを見逃したくないだろう」ですが、「これは絶対に見逃せないよ!」と強くおすすめする、期待感を表すカジュアルな表現になります。イベントや新商品の発表、広告などでよく使います。

Aさん

Limited time deal — You won’t want to miss this!

期間限定の特別価格 — ぜひお見逃しなく!

deal“は「取引」ですが、「特別な条件、割引やプロモーション」の意味で、”limited time deal“は「期間限定の特別価格」の意味の決まり文句になります。

ビジネスで使う丁寧な「乞うご期待」は”Look forward (to it).”で表現

Coming soon!“”Stay tuned!“などのフレーズは広告宣伝などで広く使われていますが、ビジネスシーンで特に丁寧に「乞うご期待」と伝えたいときは”look forward (to it).“を使うとよいでしょう。”look forward …“は「期待して楽しみに待つ」の意味ですね。

Aさん

Thank you for registering for the event. 

We hope you look forward to it.

イベントへのご登録ありがとうございます。

楽しみにしていただければ幸いです。

乞うご期待」「楽しみにしていてくださいね」という意味の丁寧な表現になっています。

Aさん

Our team is working on a new product now.

Please look forward to our upcoming product launch next spring.

私たちのチームは今、新製品に取り組んでいます。

来春の新製品発表にぜひご期待ください。

「楽しみにしててね」「お楽しみに」は”Don’t miss it.””You’ll love it.”

「楽しみにしててね」「お楽しみに」は"Don’t miss it.""You'll love it."

楽しみにしててね」「お楽しみに」と伝えるカジュアルな表現をいくつか見てみましょう。

Look forward (to it).

Aさん

I’m planning something special for your birthday. Look forward to it!

あなたの誕生日に特別なことを計画してるよ。楽しみにしててね!

Bさん

It’d be nice if it wasn’t a surprise party.

サプライズパーティーじゃないとうれしいな。

You’ll love it.

You’ll love it.“を使うと、”Look forward (to it).“よりもスラングっぽく、カジュアルな表現になります。直訳すると「あなたはそれを大好きになるよ」ですが、自信ありげに「楽しみにしててね」と伝えるフレーズです。

Aさん

I got you something really cool. You’ll love it!

すごくいいもの買ったんだよ。楽しみにしててね!

Bさん

I can’t wait!

待ちきれないよ。

get A B“は「A(人)にB(もの)を買ってあげる、持ってきてあげる」の意味です。”You’ll love it.“を使うと、「いいものを買ったから早く渡したい」「よろこぶ顔が見たい」という気持ちが伝わってきますね。

Don’t miss it.

Don’t miss it.“も「楽しみにしててね」「お楽しみに」の意味で使います。

Aさん

We’re dropping our new single this Friday and are appearing on a TV show next week to perform it for the first time!

Don’t miss it!

今週金曜日に新曲をリリースします!そして来週、その曲をテレビ番組で初披露します!

楽しみにしててね!

drop“は音楽・アルバム・シングル・MV(ミュージックビデオ) などの「新作を発表する」の意味のスラングです。辞書で意味を確認してみましょう。

drop

(informal)(of a piece of music, podcast or television programme) to be made available to the public

(くだけた表現)(音楽・ポッドキャスト・テレビ番組などが)人々に向けて公開・配信されること。

Oxford Learner’s Dictionaries : drop

ミュージシャンやアイドルがファンに親しみを込めてメッセージを伝えるのにぴったりの表現ですね。”appear on a TV show”は「テレビ番組に出演する」の意味です。

まとめ

乞うご期待」は、次に起こることへの期待や楽しみを伝える便利な表現です。英語では “Stay tuned!“”Coming soon!“”Look forward to it!“など、シーンに合わせてさまざまな言い方ができます。ニュースの予告、SNSの投稿、プレゼンの締めの言葉など、いろいろな場面で使えますので、ぜひ覚えてくださいね。