ここのところ日本では、熊の出没や過去最多と言われる被害に関するニュースが続いています。ところで、世界の絶滅動物に「アルクトテリウム」という史上最大級の巨大なクマがいたことをご存知ですか?
この記事では、絶滅動物「アルクトテリウム」を紹介するとともに、英語で説明します。英語学習をしていて好奇心旺盛な方にぴったりの内容となりますので、ぜひ最後までお楽しみくださいね。
絶滅動物「アルクトテリウム」の基本情報

アルクトテリウムを初めて聞いた方もいるでしょう。そこで、アルクトテリウムがどのような動物だったのか、まずは基本情報をお届けしましょう。
アルクトテリウムは巨大熊
アルクトテリウムは、地球上から完全に姿を消し、現在は生存していない動物(=絶滅動物)です。ちなみに、絶滅動物を英語では”extinct animal”と表現します。extinctはカタカナ語の発音でエクスティンクトに近く、「死に絶えた・絶滅した」や「生命力が絶えた・消滅した」などの意味を持つ形容詞です。
文字による記録が存在しない時代 – 先史時代 – に生息していたのが「アルクトテリウム」です。アルクトテリウムは一言で言えば熊であり、巨大グマであるショートフェイスベアの一種です。
アルクトテリウムはどこにいた?
200万~50万年前とも言われる先史時代、アルクトテリウムは南アメリカに生息していました。おもにアルゼンチン、ブラジル、ウルグアイ、ボリビアやチリなどで化石が出土しています。しかし、当時どれほどのアルクトテリウムがいたという推定はされていません。数十万~数百万頭単位いたと言われるマンモスに比べれば、はるかにその数は少なかった可能性が高いとのことです。
アルクトテリウムは何を食べていた?
巨大サイズのクマ・アルクトテリウムは何を食べていたのでしょう。化石のうち、歯や顎の構造から彼らの食性が研究されています。それによれば、アルクトテリウムは大型の動物の死肉を食べていた可能性が高いと言われています。これをスカベンジャーと呼びます。スカベンジャー(scavenger)には、死体やゴミなどを食べる動物という意味があります。
アルクトテリウムもスカベンジャーとして、自分で獲物を狩る代わりに、他の動物が食べ残した獲物や自然に死んだ動物の死肉を食べて生きていました。また、植物や果実も食べる雑食性と言われています。
アルクトテリウムは群を成して行動していた?
アルクトテリウムは基本、単独で行動していたと考えられています。逆に群れを作るのはライオンや狼といった狩りをする際に協力する肉食獣であり、死肉を食べる雑食のクマ型の動物には群れを成すことは不要だったと考えられるからです。
絶滅動物・アルクトテリウムの英語”Arctotherium”
ここまで、アルクトテリウムの様子が分かってきました。次にアルクトテリウムの英語表現について紹介しましょう。
アルクトテリウムの英語
絶滅動物の英語は”extinct animal”でしたね。本記事の主人公であるアルクトテリウムは英語にすると、学名で”Arctotherium”になります。アルクトテリウムはこの学名で呼ばれることの多い動物ですが、一般的な呼び方には以下があります。
・South American short-faced bear
・Giant extinct bear of South America
南アメリカ(South American/South America)や、熊(bear)が使用され、分かりやすいフレーズになっています。
訳)アルクトテリウムは、南米のショートフェイス・ベアです。
例文にあるショートフェイス(short-faced)とは、動物の口の先端や突き出した部分を指す吻部(ふんぶ)が短く見えるクマを言います。
訳)南アメリカのショートフェイスベアは、アルクトテリウムと呼ばれます。
アルクトテリウムのサイズ感 “The biggest bear ever”

もう1点アルクトテリウムの特徴と言えば、注目すべきはそのサイズ感です。
アルクトテリウムは”The biggest bear ever”
「あまりの大きさに、ただ驚くばかりだった。」と言ったのは、アメリカ・東テネシー州立大学の古生物学者ブレイン・シューバート氏です。最新の研究によるとその驚く大きさとは、体重が約1,587kg、立ち上がったときの身長が約3.4メートル弱にもなります。
… they propose that male Arctotherium angustidens maxed out around 3,500 pounds, and a skeletal reconstruction included in the paper is just shy of eleven feet tall.
訳)研究者らは、アルクトテリウム・アングスティデンスの雄は、最大で約3,500ポンドに達し、論文に含まれる骨格復元図では体高が11フィートにわずかに満たないと主張しています。
参考:NATIONAL GEOGRAPHIC “Demythologising Arctotherium, the Biggest Bear Ever”
アルクトテリウムとヒグマのサイズ比較
日本を代表する熊に、ヒグマとツキノワグマがいます。どちらも絶滅はしていませんが、ツキノワグマは地域によって絶滅危惧種とされています。ヒグマはツキノワグマよりもはるかに大きく、体重は雄で約300~500kg、体長約2.5メートルです。
訳)エゾヒグマは主に北海道に生息し、日本最大の熊です。しかし、アルクトテリウムはそのエゾヒグマより大きいのです。
体重が約1,587kg、立ち上がったときの身長が約3.4メートル弱というアルクトテリウムがいかに大きかったか想像ができるでしょう。
絶滅動物・アルクトテリウムを英語で紹介
それでは、最後にアルクトテリウムに関する英文をいろいろ紹介します。”Arctotherium”(アルクトテリウム)や”extinct”(絶滅した)を表す単語はしっかりとおさえましょう。
アルクトテリウムについて英語で話そう
世界の絶滅動物のうち、アルクトテリウムは史上最大級の巨大なクマであることが特徴でしたね。
訳)アルクトテリウムは、スカベンジャー(動物の死骸を食べる動物)でした。彼らは狩りをせず、死んだ動物を食べました。
訳)アルクトテリウムはいつ絶滅したのですか?
訳)彼らは、およそ1万年から1万3千年前に絶滅しました。
訳)アルクトテリウムはなぜ絶滅したのですか?
訳)氷河期末期の気候変動と、人間を含む他の捕食動物との競争のためです。
訳)新たな推定体重によれば、先史時代の南米の熊は、現存する最大級のクマよりも少なくとも1,000ポンド(約450kg)重く、現生でもっとも近い近縁種であるメガネグマの9倍もの体重がありました。
参考:NATIONAL GEOGRAPHIC “Demythologising Arctotherium, the Biggest Bear Ever”
まとめ
本記事では、南アメリカ大陸に存在していた絶滅動物「アルクトテリウム/Arctotherium」について英語表現を含めて解説しました。その昔、かつてない最大級の巨大なクマがいたことを理解し、少しづつ英語で会話ができるようにしていきましょう。

