スペイン東部の港町バレンシア。ここには、15〜16世紀に「絹の取引所」として建てられた建築があります。それが世界遺産「バレンシアのラ・ロンハ・デ・ラ・セダ(La Lonja de la Seda de Valencia)」です。天井まで伸びるらせん状の柱や、海の領事裁判所が置かれた広間など、後期ゴシック建築の粋を集めた空間は、訪れる人を中世の地中海交易の世界へといざないます。
今回は、このバレンシアの世界遺産を歴史や見どころ、英語フレーズとともに紹介します。「覚えておきたい英語」と「旅先で使える英会話」もご用意しました。
バレンシアのラ・ロンハ・デ・ラ・セダとは?

中世の商人たちが絹取引を行った舞台、ラ・ロンハ・デ・ラ・セダ。後期ゴシック建築の粋が詰まった壮麗な世界遺産です。
バレンシアってどんな町?
バレンシアは紀元前138年、ローマ人によって建設された古い町にルーツを持ちます。現在の人口は約80万人。マドリード、バルセロナに次ぐスペイン第3の都市です。
気候は温暖で、典型的な地中海性気候。冬でも過ごしやすく、雨も少ないので観光にぴったりです。
さらに、バレンシアは 「パエリア発祥の地」 としても有名です。現地で食べる本場のパエリアは格別。
ラ・ロンハ・デ・ラ・セダとは?
「ラ・ロンハ・デ・ラ・セダ(La Lonja de la Seda)」とは、スペイン語で 「絹の商品取引所」 を意味します。
建設は1482年に始まり、主要部分は1498年に完成。その後も増築が続けられ、最終的には1548年に完成したといわれています。
約2000㎡の敷地に広がる建物は、後期ゴシック様式の最高傑作と称されています。外観は城のように堂々とした姿ですが、中に入ると柱や天井の繊細な装飾に驚かされます。
アクセス
日本からバレンシアへの直行便はありません。まずはマドリードまで約14時間半の直行便を利用します。そこから高速鉄道(AVE)を使えば、約3時間〜3時間半でバレンシアに到着。
バレンシア駅からは徒歩圏内に世界遺産ラ・ロンハ・デ・ラ・セダがあるので、観光の中心としてもアクセスしやすい立地です。
世界遺産としての価値
ラ・ロンハ・デ・ラ・セダは1996年にユネスコ世界遺産に登録されました。評価された理由は主に次のような点です。
- 「人類の創造的資質を表す傑作」として評価。ゴシック建築の技術と美学が駆使され、芸術的価値が非常に高い。
- 中世の経済活動と商業の中心地としての役割を果たし、歴史的意義は非常に大きい。
UNESCO World Heritage Convention:La Lonja de la Seda de Valencia
覚えておきたい英語
この記事に関連のある英語を紹介します。ぜひ覚えて使ってみましょう。
silk(絹)
Silk was one of the most valuable goods in medieval trade.
(絹は中世の交易で最も価値のある商品のひとつでした。)
merchant(商人)
Merchants gathered at La Lonja to sign contracts.
(商人たちはラ・ロンハに集まり、契約を交わしました。)
gothic architecture(ゴシック建築)
La Lonja de la Seda is a masterpiece of Gothic architecture.
(ラ・ロンハ・デ・ラ・セダはゴシック建築の傑作です。)
contract(契約)
They signed a contract in the Contract Hall.
(彼らは契約のサロンで契約を交わしました。)
旅先で使える英会話フレーズ
世界遺産を訪れたときには、感動を共有したくなりますね。そんな時に使える英会話フレーズを紹介します。
訳)わあ、このらせん状の柱はヤシの木みたいね!
訳)本当に、石の森を歩いているみたいだ。
訳)ここで本当に絹の取引がされていたの?
訳)そう、この広間はバレンシア交易の中心だったんだ。
訳)海の領事の広間の天井を見て、すごく美しい!
訳)世界中から来た商人たちも感動したに違いないね。
訳)これが15世紀に建てられたなんて信じられないわ
訳)だからこそ世界遺産なんだね。
訳)オレンジの木のある中庭で休憩しましょう。
訳)いいね、とても落ち着く場所だね。
おすすめ見どころ

ラ・ロンハ・デ・ラ・セダには必見のスポットが点在します。柱のサロンや塔、中庭、海の領事の広間など、それぞれに魅力的な物語が隠されています。
契約のサロン(柱のサロン)
内部に入るとまず目に飛び込んでくるのが「契約のサロン/柱のサロン(The Contract Hall/The Hall of Columns )」。高さ17mの天井を支えるらせん状の柱が並び、まるで石の森に迷い込んだかのような感覚を与えます。
この広間は「楽園」をイメージして設計され、柱はヤシの木を象徴しています。光が差し込む大理石の床は幻想的で、ここで実際に商人たちが契約を交わしていたのかと思うと歴史の重みを感じます。
塔
建物の一角には四階建ての塔があります。内部には礼拝堂と牢獄があり、特に牢獄は支払い不能に陥った商人を収容するために使われていました。
塔へは螺旋階段で登ります。柱のない設計が建築的にも高く評価されています。
海の領事の広間
中庭を抜けた先にある「海の領事の広間(The Consulate of the Sea Hall)」は、海上貿易に関する裁判が行われていた場所です。注目すべきは、金色を基調とした豪華な木製天井。15世紀の芸術家フアン・デル・ポヨが数十年かけて完成させた作品です。
ここでは交易だけでなく、バレンシアの国際的な役割を物語る歴史の舞台を実感できます。
おわりに:英語で世界遺産を旅しよう!
ラ・ロンハ・デ・ラ・セダは、人々が夢と未来を託した「商業と文化の交差点」でした。
旅行中に「This view is breathtaking!(この景色は息をのむほど美しい!)」と声に出してみるだけで、体験はさらに鮮やかになります。
英語を学ぶことで、旅はもっと豊かになります。次の海外旅行では、ぜひ世界遺産を英語で味わってみてください。
