パリから南へ約60km にある町フォンテーヌブロー(Fontainebleau) 。そこにそびえるのが、フランスで最も大きく、多くの王と皇帝に愛された宮殿、フォンテーヌブロー宮殿 です。

800年以上にわたって歴代の王族に使われ続けた宮殿は、広大な庭園とともに1981年にユネスコ世界遺産に登録され、現在も多くの観光客を魅了しています。

本記事では、宮殿と庭園の魅力を紹介しながら、旅先で役立つ英語フレーズも一緒に学んでいきましょう。

フォンテーヌブローの宮殿と庭園とは?

ナポレオンも魅了された!フランス世界遺産「フォンテーヌブローの宮殿と庭園」を英語で巡る。
英語でPalace and Park of Fontainebleauと言います。

フォンテーヌブロー宮殿は、もともと王の狩猟の館として始まりました。大きな転機となったのは1528年。フランソワ1世がイタリア遠征の際にルネサンス芸術の美しさに感銘を受け、館を本格的に宮殿へと改修させたのです。これが フランス最初の本格的なルネサンス様式の宮殿 となり、やがて「フォンテーヌブロー派」と呼ばれる芸術の一大潮流を生み出しました。

宮殿は 1,500以上の部屋を持ち、庭園や公園は 約130ha にも及びます。その規模と華麗さに圧倒されたナポレオン1世は、この宮殿を「王の宮殿、世紀の宮殿」と称賛しました。

フォンテーヌブローってどんな町?

フォンテーヌブローは、イル=ド=フランス地域圏で最も広い面積を持つ町。現在も広大な森が残されており、パリジャンに親しまれています。
また、ここには世界有数のビジネススクール INSEAD のキャンパスもあり、国際色豊かな学生が集う町でもあります。

マニエリスム様式

16世紀の宮殿改修では、イタリアから導入された マニエリスム様式がフランス流に取り入れられました。壁画や漆喰装飾、彫刻、絵画、木工細工を組み合わせた豪華な内装は「フォンテーヌブロー様式」と呼ばれました。庭園には、図案化された花壇が施されています。

フォンテーヌブロー宮殿の歴史

フランソワ1世(16世紀)がルネサンス様式を導入。アンリ2世とカトリーヌ・ド・メディシスの時代に大拡張と祝祭の広間の装飾。イタリアの芸術家プリマティッチオやデッラバーテが活躍。アンリ4世は中庭やギャラリーを増築、図書室を設置します。

ナポレオン1世はフランス革命後に荒廃した宮殿を修復。「別れの中庭」で近衛兵に別れを告げたエピソードは有名です。その後もナポレオン3世の居城として利用されました。

Wikipedia―フォンテーヌブロー宮殿

世界遺産としての価値

世界遺産としての価値

フォンテーヌブローの宮殿と庭園は、1981年ユネスコの世界遺産に登録されます。

登録された理由は?

世界遺産として登録された理由は、次のような点にあります。

  • 800年以上、歴代の王や皇帝が住み続けた唯一の宮殿。
  • イタリア・ルネサンスをフランスに導入し、独自の「フォンテーヌブロー派」を確立。
  • ルイ14世のナントの勅令の廃止やナポレオンの戴冠式など、フランス史における重大な出来事と関係した場所である。

2025年には一部登録範囲の軽微な変更が行われ、保護対象の区域が再確認されています。

UNESCO World Heritage Convention:Palace and Park of Fontainebleau

覚えておきたい英語

覚えておきたい英語

記事の中に出てくる英語を紹介します。さっそく覚えて使ってみましょう。

palace(宮殿)
This is the largest palace in France.
これはフランスで最も大きな宮殿です。

gallery(回廊、美術館の展示室)
The gallery is decorated with frescoes.
その回廊はフレスコ画で飾られています。

courtyard(中庭)
Napoleon said farewell in the courtyard.
ナポレオンはその中庭で別れを告げました。

fresco(フレスコ画)
The frescoes show scenes from mythology.
そのフレスコ画には神話の場面が描かれています。

heritage(遺産)
Fontainebleau is a World Heritage site.
フォンテーヌブローは世界遺産です。

旅先で使える英会話フレーズ

世界遺産を訪れた時に周りの人たちと感動を共有したくなりますよね。その時に使える英語フレーズを紹介します。

Aさん
This palace is even bigger than I expected!
訳)この宮殿、思っていたよりずっと大きいわね!
Bさん
Yes, it has more than 1,500 rooms. It’s like a small city.
訳)そうだよ、1,500以上の部屋があるんだ。まるで小さな町みたいだね。
Aさん
Did you know François I invited Leonardo da Vinci to France?
訳)フランソワ1世がレオナルド・ダ・ヴィンチをフランスに招いたって知ってた?
Bさん
Really? No wonder this palace is full of Renaissance art.
訳)本当? だからこの宮殿はルネサンス芸術であふれているんだね。
Aさん
Look at that horseshoe staircase. It’s so elegant.
訳)あの馬蹄形の階段を見て。とても優雅ね。
Bさん
That’s where Napoleon said farewell to his guards.
訳)あそこはナポレオンが近衛兵に別れを告げた場所なんだ。
Aさん
The gardens are so peaceful. I love the reflection in the pond.
訳)庭園はとても静かね。池に映る景色が大好きだな。
Bさん
Let’s take a walk along the Grand Canal. It looks romantic.
訳)グラン・カナルのほとりを散歩しようよ。とてもロマンチックに見えるよ。

おすすめ見どころ

おすすめ見どころ

壮大な宮殿の中には、歴史的なエピソードや華麗な装飾が散りばめられています。ここでは、訪れたらぜひ見ておきたい見どころをご紹介します。

別れの中庭

馬蹄形の階段がある正面の中庭は、ナポレオンが退位の際に近衛兵に別れを告げた劇的な場所。今も「Courtyard of Farewell」と呼ばれています。

フランソワ1世の回廊

豪華なフレスコ画と漆喰装飾で彩られた宮殿内でも一番豪華な見どころの一つ。王の紋章も随所に見られます。

ディアナの回廊

約80mの回廊で、後に図書館として利用されました。天井には女神ディアナが描かれています。

舞踏の間

フレスコ画と大きな窓からの光が美しい舞踏会用の広間。豪華で明るい雰囲気が漂います。

庭園

  • グラン・パルテール:ルイ14世が造営したフランス式庭園。
  • ディアーヌの庭園:優雅な噴水が印象的。
  • アングレ庭園:イギリス風の自然主義的な庭園。

鯉の池やグラン・カナルなど、水辺の景観も見逃せません。

おわりに:英語で世界遺産を旅しよう!

フォンテーヌブローの宮殿と庭園は、フランスの歴史と芸術、建築が詰まった世界遺産です。実際に訪れると、その壮麗さに圧倒されることでしょう。

旅先で感動を英語で伝えられたら、現地ガイドや観光客たちと一緒に思いを共有できますね。今回紹介した単語やフレーズをぜひ活用して、世界遺産を「英語で楽しむ旅」をしてみてください。