北大西洋にある島・アイルランドの公用語はゲール語とも呼ばれるアイルランド語と英語です。イギリスの北アイルランドとは別の国で独特の文化を持っています。皆さんはアイルランドとイギリスの違いは明確でしょうか?アイルランドにどのような印象を持っていますか?

この記事では「アイルランド」を特集します。アイルランド人のこと、アイルランドでの英語やその発音の特徴など、いろいろな角度から紹介しましょう。

アイリッシュの英語”Irish”

まずは、アイルランドに関係するものを表現する際に、必須で覚えるべき「アイリッシュ」という言葉からみていきます。

人・文化・言語を表現する「アイリッシュ」

人・文化・言語のいずれかにおいてアイルランドに関係するものを表現するときに使われるのが「アイリッシュ」です。例えば、アイリッシュ音楽、アイリッシュダンスといった彼らの文化、アイリッシュランゲージといえばアイルランドの言語を指します。

”Irish”でアイリッシュ

アイリッシュを英語にすると”Irish”になります。国籍・民族、また言語などを表すため、”I”は必ず大文字で書く必要があります。Irish music/Irish dance/Irish languageのように表記します。

Aさん
I love watching Irish dance, and I’d love to learn it.
訳)私はアイリッシュダンスを見るのが大好きで、ぜひ習いたいと思っているんです。

「アイルランド人」の英語

「アイルランド人」の英語

次に、アイルランド国籍を持つ人々であるアイルランド人についてみていきましょう。彼らはケルト文化にルーツを持ち、フレンドリーでユーモアがあると言われることが多い人たちです。

アイルランド人は”Irish”

アイルランド人を表す英語も、上で紹介した”Irish”または”Irish people”のように表します。

Aさん
He is Irish.
訳)彼はアイルランド人です。
Aさん
She answered that she has Irish nationality.
訳)彼女は、自分はアイルランド国籍を持っていると答えました。

アイルランドの国籍を持っている=アイルランド人です。

Aさん
Irish people are very friendly.
訳)アイルランド人はとてもフレンドリーです。

そういえば、筆者の以前のお隣さんがロンドンとアイルランドからのご夫婦でした。奥様がアイルランド出身で、とても親切でいつも何か困ってないか聞いてくれ、ご夫婦ともに親戚のような存在でした。

アイルランドとイギリスの違い

ここで、アイルランドとイギリスにどのような違いがあるのか解説します。イギリスやイングランドを知っていても、アイルランドとなるとどういう国がご存知ない方はぜひご参考にしてください。

国としてのアイルランドとイギリス

まずは、2つの国の正式名称を紹介します。
アイルランド共和国 “Republic of Ireland”
グレートブリテン及び北アイルランド連合王国 “United Kingdom of Great Britain and Northern Ireland”

グレートブリテン及び北アイルランド連合王国のほうはいわゆるイギリスです。連合王国ということで、イングランド・スコットランド・ウェールズ・北アイルランドという4つの国から構成されています。この連合に含まれる北アイルランドですが、アイルランドは異なる国となります。それぞれがアイルランド島にあり、アイルランド共和国はこの島の約80%を占めています。アイルランドの首都はダブリン、イギリスの首都はロンドンです。

1919年、シン・フェイン党がアイルランド共和国の樹立を宣言し、1920年にイギリスがアイルランドを分割、1949年にアイルランドが正式にイギリスから独立しました。したがって、いくつか違いを持つアイルランドとイギリスはまったく異なる国となります。

Dublin was set as the capital of the Irish Free State, and in 1937 a new constitution renamed the nation Éire, or Ireland. In 1949 it became a republic and left the British Commonwealth.
訳)ダブリンはアイルランド自由国の首都と定められ、1937年には新しい憲法によって国名がエール、つまりアイルランドと改められました。1949年には共和国となり、イギリス連邦を離脱しました。

参考:Britannica “Why Is Ireland Two Countries?”

「EU/欧州連合」と「通貨」の違い

イギリスでは2020年にEU(European Union=欧州連合)を離脱する前までも、ユーロに変えることなく一貫してポンド(GBP)を使用してきました。
一方、アイルランドでは現在もEUに加盟しており、通貨もユーロ(EUR)になります。

ちなみに、主要産業はアイルランドでもイギリスでも、金融サービスなどのサービス産業、または製造業が挙がります。

人口と文化の違い

人口をみてみると、アイルランドは約500万人、イギリスは約6,700万人と大きく差があります。
アイルランドはケルト文化が強い一方、イギリスでは多様な文化が入り混じった文化が特徴的です。ケルト文化とは、紀元前600年ごろにヨーロッパに広まったケルト語を話す部族の文化を指します。そして、アイルランドにはケルト音楽という音楽があります。一般的にケルト音楽と言うと、自身をケルト人と認識している人々による音楽のことを指します。

参考:アイルランド留学センター「ケルト文化・ケルト音楽」

一方、イギリスの音楽と言えば、ロックが代表的なジャンルの一つと言えます。The Beatles/The Rolling Stones/Queen/Pink Floyd/Led Zeppelinなど大御所たちの世界的バンドが多数生まれています。

Ireland – 英語の意味

続けて、Irelandという単語について、その意味を解説していきましょう。

Irelandで「アイルランド」

上で、アイルランド共和国の正式名称が“Republic of Ireland”であることを紹介しました。

Aさん
She is from Ireland.
訳)彼女は、アイルランド出身です。
Aさん
I traveled to Ireland last year.
訳)私は去年、アイルランドを旅行しました。

例文からも分かるとおり、Irelandは「アイルランド」という共和国を指します。

アイルランドの英会話で覚えたいフレーズ紹介

アイルランドの英会話で覚えたいフレーズ紹介

アイルランドへ旅行、または語学留学するような機会があるとき、ネイティブが会話でよく使うフレーズを知っていると便利です。そこでこれらを紹介しましょう。

アイルランドで英会話

Hiya! こんにちは!
Grand. いいよ。
Cheers! ありがとう・乾杯・じゃあね。
Fair play! いいね!
What’s the craic? 調子どう?
I’m wrecked. 疲れた。
I’m after eating. もう食べたとこだよ。
Thanks a million! 本当にありがとう!

アイルランドには丁寧でフレンドリーなフレーズが多くあります。また、thing(物)をyokeであったり、小さいことを表すsmallがweeであったりという一般的な英語との大きな違いもあるため、訪問する際には事前の準備をすることをおすすめします。

アイルランドの英語 – 発音

一般的に私たちが学習するイギリス英語やアメリカ英語にも発音や単語などに関して多くの違いがあります。最後に、Irish languageの発音の特徴について紹介しましょう。

“R”をはっきり発音するIrish

例えば、carという単語を使うとき、アイルランドでは“R”をはっきりと発音するため、語尾のrが聞こえるように発音します。

母音をはっきり長めに発音するIrish

timeのカタカナ語の発音はタイムですが、アイルランドではタァイムのようにします。このことによってソフトな印象になったりします。

“T”をはっきり発音するIrish

この特徴はアメリカ英語との違いが大きく、反対にイギリス英語に近くなります。betterをベターとしますし、waterをウォターのようにし、アメリカ英語のワラーとは異なる発音になります。

上下するイントネーション

そして、アイルランド英語の大きな特徴があります。例えば、It’s a lovely day today.というフレーズを言うとき、lovelyを少し高く軽く上げ、その後todayまで下げるような上下するイントネーションになります。

まとめ

本記事では「アイルランド」を特集し、アイルランド人・文化・言語を表現する「アイリッシュ/Irish」、アイルランドとイギリスの違い、アイルランド英語の特徴などを紹介しました。

EU加盟・離脱ひとつとっても、アイルランドとイギリスに大きな違いがありますし、一番人気なスポーツでもイギリスはご存知フットボール、アイルランドにはゲーリック・フットボールという伝統的なスポーツが一番に挙がります。英語を公用語とする両国について、理解が進んでいるようでしたら嬉しいです。