いよいよクリスマスシーズン。子どもたちはサンタクロースからどんなプレゼントを貰おうか考える頃でしょう。実は、アメリカと日本ではサンタに対する認識や慣習はかなり異なるのをご存知でしょうか。また、国ごとにサンタ(あるいは同様の存在)の役割や伝承も変わります。今回は、サンタの日本とアメリカでの認識や役割の違いについてわかりやすくまとめていきます。

アメリカと日本のサンタ認識・慣習の違い

アメリカと日本のサンタ認識・慣習の違い

まずは、アメリカと日本でのクリスマスの捉え方を見ていき、そこからサンタクロースの位置づけについて考えていきましょう。

アメリカでのサンタの位置づけ

アメリカでは、クリスマスは宗教的背景が強く残る家族中心の行事であり、サンタは子どもたちにとって非常に“現実味のある存在”として扱われています。子どもたちはサンタ宛に手紙を書き、クリスマスイブにはサンタのためにクッキーとミルクを準備する習慣が広く根付いています。プレゼントはサンタが夜の間に運んでくると信じられ、朝になるとツリーの下に大量のギフトが並びます。

日本でのサンタの位置づけ

一方、日本ではクリスマスは宗教色が薄く、サンタは主に“子どもにプレゼントを届けるキャラクター”として親しまれています。日本では家族や恋人同士でケーキやチキンを楽しむイベントとしての意味合いが強く、サンタの存在や伝承はアメリカほど日常生活に深く浸透していません。プレゼントも多くの場合、子どもに1つ贈るというシンプルな形が一般的です。

世界各国のサンタの位置づけ

サンタに相当する存在は、国や文化によって大きく異なります。

イギリスでは”Father Christmas”が伝統的なサンタの呼び名です。

参考:Wikipedia

Wikipedia

これら、イギリスとフランスのサンタは「クリスマスおじさん」、「クリスマスお爺さん」、「冬のお爺さん」などに当たる呼び名で親しまれています。

Wikipedia

このように、サンタクロースは世界中で広く知られる存在であるものの、その姿や役割は国によって大きく異なります。それぞれの文化がクリスマスに対する価値観や伝承を反映しており、同じ「サンタ」という名前でも、国ごとにまったく違う意味を持っているのが興味深い点ですね。

日本のクリスマスやサンタについて英語で話そう

アメリカと日本のサンタ認識・慣習の違い

欧米の人にとって、海外では各国どのようなクリスマスの過ごし方をするのか気になるトピックの一つです。ここでは、日本でどのようなクリスマスの過ごし方が一般的なのか、サンタはどのような位置づけなのかなど、英語で紹介できるような例文をいくつか紹介していきます。

子どもとサンタの関係性についての英会話例文

まずは、日本のクリスマスは欧米同様、子供たちがサンタさんの存在を信じてプレゼントを待っていることを伝える例文です。

Aさん
What is Christmas like in Japan?
訳)クリスマスって日本ではどんな感じですか?

Bさん
Well, in Japan, Santa is pretty much the same as the Western Santa Claus. Kids believe Santa brings presents on Christmas Eve.
訳)えーっとねぇ、日本ではサンタについては欧米とほとんど一緒です。子どもたちはサンタがクリスマスイブに運んできてくれるって思ってますよ。

クリスマスは祝日かについての英会話例文

欧米ではクリスマスはホリデー(祝日)でほとんどの人が休暇を取ります。しかし、日本は12月24日、25日が平日だと仕事(ときには学校)があるのは普通です。このホリデー文化についての会話例文を以下紹介します。

Aさん
What are you planning to do during Christmas holiday?
訳)クリスマスホリデーの休暇は何かするか計画していますか?

Bさん
Well…In Japan, Christmas isn’t a national holiday, so we usually celebrate with friends or family in a more casual way.
訳)えっとねぇ、日本ではクリスマスは国の祝日じゃないんだよ。だから私たちは普通はもっとカジュアルな方法で友達や家族とお祝いするんだよ。

サンタは日本にいるかについての英会話例文

サンタは、日本の子供たちもその存在を知っていますが、欧米とは違って煙突から入ってくることはあまりありません。

Aさん
Do you have Santa Claus in Japan?
訳)日本にはサンタっているの?

Bさん
Yes, we do. In Japan, Santa is called Santa-san. He’s usually pictured the same way—red suit, white beard, and very cheerful.
訳)はい、いますよ。サンタはサンタさんって呼ばれています。サンタは一般的に同じように、赤いスーツ、白いヒゲ、そしてほほえましく描かれていますよ。

Aさん
Does he come down the chimney?
訳)サンタは煙突から降りてくるの?

Bさん
Not really. Most Japanese homes don’t have chimneys, so we just say he magically delivers the presents.
訳)あんまりそれは無いね。日本のほとんどの家には煙突が無いんだ。だから、サンタはマジックを使ってプレゼントを届けてくれるって伝えるんだ。

サンタへの手紙についての英会話例文

欧米では、子供たちがサンタに欲しいものを手紙に書いて送る習慣があります。一方日本では、その風習はそこまで浸透していません。

Aさん
Do Japanese children write letters to Santa?
訳)日本の子供たちはサンタに手紙は書くの?

Bさん
Some do, but it’s not as common as in Western countries. Still, kids get very excited about Santa and Christmas presents.
訳)書く子もいるよ。でも、欧米ほどでは一般的ではないよ。どちらにしても、子供たちはサンタとクリスマスプレゼントはとっても楽しみにしているよ。

アメリカの「エルフ」文化

アメリカの「エルフ」文化

アメリカには、「エルフ文化」があるのをご存知でしょうか。エルフは、サンタのお手伝いをする小さな妖精=エルフにまつわる習慣や物語のことです。ぬいぐるみのエルフを家の中に置き、毎日場所を変えて「エルフが子どもたちを見守り、サンタに報告している」という設定を楽しみます。

エルフについての英会話例文

エルフ文化について、欧米の方に質問してみたい場合に使えるっ質問例文を紹介します。

Aさん
I’m curious about your Christmas traditions. What role do elves play in your celebrations?
訳)あなたのクリスマスの伝統について興味があるのですが、エルフたちはお祝いでどんな役割を果たしますか?

「エルフ」は”elf”で、複数形は”elves”です。

Aさん
Could you tell me more about the elf culture during Christmas in your country?
訳)あなたの国のクリスマスにおけるエルフ文化について教えてもらえますか?

各国のクリスマス文化の話題は英会話にもってこい

欧米の方にとっては、クリスマスは楽しみなイベントの一つで、ワクワクする話題で毎年あふれる時期です。英会話でも、日本と各国のクリスマス文化の違いについて話せばきっと盛り上がること間違いなしです。ぜひ、今回の内容を参考にして、友人とクリスマスを盛り上げていきましょう。