仕事や家事などで「背中」や「腰」の悩みを抱える方にとって、ストレッチや筋トレのレッスンを受けたり、マッサージや整体で症状を伝えたりするときに、「背中のこのあたりが……」と英語で説明できたら便利ですよね。
日本語では広い範囲を「背中」と言ってしまうことがありますが、英語では部位によって使う単語が異なります。特に「腰」の表現は、日本語の感覚で直訳すると、意図しない意味で伝わってしまうこともあるため注意が必要です。
そこでこの記事では、基本となる “back” の意味から、「腰」「肩甲骨」といった部位の呼び方、「姿勢」や「背筋を伸ばす」といった動作に関する英語表現まで、まとめて紹介します。
英語で”back” の意味とは?

英語で「背中」は”back” がよく使われます。
“back” の範囲と使い方
英語の “back” は、首の付け根からお尻の上あたりまでの広い範囲を指します。
(背中の上の方に痛みがあります。)
(彼女は赤ちゃんを背中におんぶしました。)
Oxford Learner’s Dictionaries によると、”back”の説明 は “the part of the human body that is on the opposite side to the chest, between the neck and the tops of the legs”(人体の胸の反対側、首と脚の上部の間の部分)となっています。
背中を使った慣用句
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back someone up:人を後押しする、支持する
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behind someone’s back:人のいないところで(陰口を叩くなど)
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get off my back:しつこくしないで、放っておいて
英語で「腰」は使い分けに注意
日本語の腰を英語に訳すときは、腰のどの部分を伝えたいかによって単語の使い分けが必要です。
“waist” と “lower back” の違い
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waist:おへそのあたりの、体で一番くびれている部分(ファッションで「ウエスト」と言うときはこちらです)。
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lower back:いわゆる腰痛の場所。背中の下部、背骨のあたりを指します。
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hips:腰骨のあたり、お尻の横の突き出た部分。
(私は腰痛に悩んでいます。)
(健康診断のために腹囲(ウエスト)を測ってください。)
【ワンポイントアドバイス】 「腰が痛い」と言いたいときに “My waist hurts.” と言うと、ネイティブには「おへそのあたりの筋肉(腹筋?)が痛いのかな?」と不思議に思われてしまいます。日本語の「腰痛」と伝えたいなら “lower back pain” またはシンプルに “back pain” と言うのが正解です。
「肩甲骨」は英語で何て言う?
肩甲骨を英語では “shoulder blade” と言います。
日常語と医学用語
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shoulder blade:肩甲骨(日常会話で使われる一般的な表現)。
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scapula:肩甲骨(解剖学や医療現場で使われる専門用語)。
(今日は肩甲骨のあたりがすごく凝っています。)
(このエクササイズの間は、肩甲骨を寄せるように意識してください。)
Cambridge Dictionary によると、”shoulder blade” の説明は “either of the two large, flat bones on the upper part of the back”(背中の上部にある2つの大きくて平らな骨のどちらか)です。
「姿勢」を英語で
まっすぐだったり猫背だったり、背中と関わりの深い「姿勢」を英語で “posture” と言います。
よい姿勢と悪い姿勢
「姿勢がいい」「姿勢が悪い」は、次のように形容詞を組み合わせて表現します。
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good posture:よい姿勢
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bad / poor posture:悪い姿勢
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slouch:前かがみになる、猫背で座る
(腰痛を避けるためには、よい姿勢を保つことが重要です。)
(猫背にならないで!疲れて見えるよ。)
【ワンポイントアドバイス】 猫背は英語で”a rounded back”(丸まった背中)や、もっと専門的には “kyphosis” のように名詞を使います。日常会話では “You are slouching.”(猫背になってるよ)のように動詞で注意することが多いです。
「背筋を伸ばす」は英語で何て言う?

英語で「背筋を伸ばす」といった姿勢を正す動きは次のようにいくつかの言い方があります。
動作を促すフレーズ:「背筋を伸ばして」
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straighten your back:背中をまっすぐにする
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sit up straight:背筋を伸ばして座る
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stand tall:胸を張って(背筋を伸ばして)立つ
(背筋を伸ばして、前を見てください。)
(先生は生徒たちに、背筋を伸ばして座るように言いました。)
【ワンポイントアドバイス】 筋トレなどでおなじみの背筋(はいきん)」は”back muscles” と言います。”I need to strengthen my back muscles.”(背筋を鍛える必要がある)のようなフレーズで使います。
慣用句「背中で語る」を英語で伝えるには?
日本語の「背中で語る」は、生き方を言葉ではなく行動や生き様で示す、素敵な慣用句です。英語で直訳しても意味は伝わりません。どのような表現が近い意味になるでしょうか。
英語での「背中で語る」
英語に直訳の表現はありませんが、意味がいちばん近いのは下記のフレーズです。
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Lead by example(手本を示すことで導く)
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Actions speak louder than words(行動は言葉よりも雄弁である)
(彼は(背中で語るように)自ら手本を示して導く人です。)
(説明は不要です。ただ背中で語ってください(行動で示してください)。)
日本語の「背中で語る」には、黙って背後から見せるといったニュアンスがありますが、英語の “Lead by example” には、より積極的にリーダーシップを発揮する意味が込められています。
まとめ
今回は「背中」をテーマに、体の部位から姿勢、慣用句まで幅広く紹介しました。
特に、腰痛の「腰」はウエストではなく”lower back”というあたり日本語と英語の違いがありますので、意識して覚えましょう。


