英語を勉強していると”Hello” “How are you?”といった挨拶やいいまわしが繰り返し出てきます。しかし、アメリカに移住し、子供と実際にアメリカの小学校へ行くと、教科書にはあまり出てこない「教室英語」が次々に飛び交っていることに気づきました。

特にカリフォルニアの小学校では、先生が子どもたちに対してフレンドリーかつテンポよく指示を出すため、最初は「英語は聞こえるのに意味がわからない!」ということも珍しくありません。わが家の娘がカリフォルニアのKindergarten(キンダーガーテン)に通い始めたときも、

「ママ、先生が “Carpet!” って言ったらみんな急に集まるの!」と言っていました。

実はアメリカの教室には独特の言い回しやルールがたくさんあります。今回は、現地の小学生が毎日のように聞いている教室英語を30個ご紹介します。

※既存の記事で紹介されがちな「Raise your hand」や「Open your textbook」などの基本表現はできるだけ避け、実際の現地校で頻繁に耳にする表現を中心にまとめています。

この記事の3行まとめ(AI要約)

  • アメリカ、特にカリフォルニアの小学校では教科書英語よりも「教室英語」が日常的に使われているため、朝の挨拶からカーペットタイムでの指示、移動時間の号令まで先生が毎日繰り返すフレーズを知ることが子どもの学校生活への適応に直結する。
  • 先生は命令口調ではなく「みんなでやろう」という言い方を好む傾向があり、”Carpet time”や”Criss-cross applesauce”のようなカリフォルニアならではの表現や、”buddy””awesome”を使ったカジュアルな声かけも頻出する。
  • 「Can you say that again?」「I don’t understand.」など聞き取れなかった時に使える返答フレーズを子どもに教えておくと安心で、教室英語30選を親子で音読すれば実際の学校生活で使う英語に無理なく慣れていける。

アメリカの教室英語の特徴

アメリカの教室英語の特徴

日本の学校と大きく違うのは、先生が命令口調よりも「みんなでやろう」という言い方を好むことです。

例えば、

「静かにしなさい」

よりも

Let’s lower our voices.(声の大きさを下げようね)

のように言われます。

また、低学年では学習そのものよりも、集団行動、切り替え、順番を待つ、他人への配慮などを教える言葉が非常に多く使われています。教室運営において、整列”line up”やカーペットエリアへの移動”carpet time”などのルーティンが重視されています。

【授業開始前】朝によく聞く英語

1. Good morning, friends!

おはよう、みんな!

特にKinderや1年生でよく聞きます。

friends(友達)と呼ぶ先生が多いのもアメリカらしい特徴です。

2. Find your seat.

自分の席についてね。

3. Put your backpack away.

バックパックをしまってね。

4. Check the board.

黒板を見てね。

最近はホワイトボードや電子黒板でもこの表現がよく使われます。

5. Let’s get started.

「さあ、始めましょう。」先生の定番フレーズです。

【カリフォルニアで超頻出】Carpet Timeの英語

アメリカの小学校には教室前方に大きなカーペットがあることが多く、そこで読み聞かせや授業を行います。Carpet Timeは低学年教室の代表的な日課です。

6. Come to the carpet.

「カーペットに集まって。」

7. Show me you’re ready.

「準備できている姿を見せてね。」

先生は「静かにして」ではなくこう言うことが多いです。

8. Criss-cross applesauce.

「あぐらで座ろう。」

日本人保護者が初めて聞くと意味不明な表現ですが、アメリカの低学年では定番です。Kinderでは特によく使われます。

9. Eyes on me.

「先生を見てね。」

10. Listening ears.

「聞く耳にしてね。」

つまり「よく聞いてね」という意味です。

【授業中】よく聞く英語

アルファベットや物語をイメージしたイラスト

11. Turn and talk.

「隣の人と話してみよう。」

アメリカの授業で非常に多い活動です。

12. Think first.

「まず考えてみよう。」

13. Tell your partner.

「ペアの相手に話してみよう。」

14. Use your words.

「言葉で伝えてね。」

ケンカやトラブル時によく聞きます。

15. Make a prediction.

「予想してみよう。」

読書の時間に頻出です。

16. Who can share?

「発表してくれる人?」

17. Give me an example.

「例を教えて。」

18. Explain your thinking.

「どう考えたか説明して。」

アメリカ教育らしい表現です。正解だけでなく考え方を重視します。

【移動時間】アメリカらしい教室英語

アメリカの小学校の遊具で遊ぶ子どもたち

アメリカの小学校では、図書館、体育館、音楽教室、給食(カフェテリア)などへ頻繁に移動します。そのため移動の英語が非常に多く使われます。

19. Line up.

「並んで。」

これは毎日何十回も聞きます。

20. Make a single file line.

「一列で並んでね。」

21. Walk, please.

「歩いてね。」

走らないでという意味です。

22. Stay with the group.

「みんなと一緒にいてね。」

23. Hands to yourself.

「人に触らないでね。」

小学校の先生が毎日言う代表的なフレーズです。

【LA周辺でよく聞く】カジュアル表現

ロサンゼルス周辺では、先生も比較的カジュアルな話し方をすることがあります。もちろん学校によりますが、こんな言い方もよく耳にします。

24. You got this!

「大丈夫、できるよ!」

25. Nice job, buddy.

「よくやったね。」

buddy は「友達」「相棒」のような親しみのある呼び方です。

26. Awesome work!

「すごくよくできたね!」

Californiaの先生は “awesome” が大好きです。

27. Let’s go!

「さあ行こう!」

スポーツだけでなく日常的に使われます。

【片付け時間】毎日聞く英語

【片付け時間】毎日聞く英語

28. Clean up your area.

「自分の場所を片付けよう。」

29. Check the floor.

「床を確認してね。」

落とし物がないか見ます。

30. Pack up.

「帰る準備をしよう。」

下校前の定番フレーズです。

カリフォルニアの小学校でよくある先生とのやり取り

娘のクラスでよく聞いたやり取りがあります。

先生
How are you feeling today?
訳)今日はどんな気分?
子ども
Happy!
訳)嬉しい!

などと話します。他にも、“Excited!”(ワクワクしてる!)、”Sleepy!” (眠い!)といった気持ちのシェアをします。

カリフォルニアの学校では、学習だけでなくSocial Emotional Learning(SEL)と呼ばれる心の教育も重視されており、朝のミーティングで気持ちを共有する活動がよく行われています。

日本人の子どもが覚えておくと助かる返答フレーズ

先生の英語が聞き取れなかったときは、

Can you say that again?(もう一度言ってください)

わからなかったときは、

I don’t understand.(わかりません)

助けてほしいときは、

Can you help me?(手伝ってもらえますか?)

トイレに行きたいときは、

May I use the restroom?(トイレに行ってもいいですか?)

と言います。お子様にも教えておくと良いでしょう。

「教科書英語」より「教室英語」が大事

アメリカの小学校生活では、難しい単語よりも毎日繰り返し聞く教室英語の方がはるかに重要です。

英語力に自信がなくても、まずは先生が毎日使うフレーズから覚えていけば大丈夫です。実際、多くの子どもたちはこれらの教室英語を繰り返し聞きながら自然に学校生活へ溶け込んでいきます。アメリカの教室ではルーティンが重視されており、同じ表現が毎日何度も使われるからです。まずは今回紹介した30フレーズを親子で声に出して練習し、アメリカの教室で飛び交うリアルな英語に慣れていきましょう。

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Ayana1225 英語翻訳者・コンテンツライター / Translator & Content Writer
翻訳とライティングを専門とするフリーランス。早稲田大学院修了後、百貨店での実務経験や海外生活を通じて英語力を磨き、企業向け翻訳やPRコンテンツ制作を多数手がけている。TOEIC915点、英検準1級を保持。