日本語は豊富なオノマトペ(擬音語・擬態語)がある言語ですが、その中でも「ふわふわ」という言葉は非常に便利ですよね。触った質感、食べ物の食感、はたまた幸せな雰囲気など、さまざまなシチュエーションで使うことができます。さて、そんな「ふわふわ」を英語で表現するとなったら、あなたならどうしますか?

ということで、今回のテーマは英語で表す「ふわふわ」です。

英語で「ふわふわ」に相当する単語をピックアップし、それぞれのイメージやニュアンスの違いを詳しく説明しています。これを読めば、なかなか説明しにくい「ふわふわ感」を英語でも表現できるようになりますよ。

それでは、早速始めていきましょう!

「ふわふわ」は英語で何て言う?

「ふわふわ」は英語で何て言う?

日本語の「ふわふわ」に相当するのは ”fluffy”、”feathery”、”downy”、”furry”、”spongy” の5種類です。

とはいえ、一括りにふわふわと言ってもそれぞれにニュアンスが異なっているので、1つずつ詳しく確認していきましょう。

ふわふわ in English ①:fluffy

日本語の「ふわふわ」に最も近いのは “fluffy” という単語です。発音記号は「flˈʌfi」、カタカナだと「フラフィー」が近いです。

fluffy に含まれる fluff という単語はもともと「綿毛」という意味。そこからfluffy は「綿毛っぽい ⇒ ふわふわ」という意味に変遷していきました。

Aさん
This puppy is very fluffy!
訳)この子犬めっちゃふわふわしてる!

 

綿毛のようだということで、手触りを表すことができるのはもちろん、fluffy は食感がふわふわしている様子も表すことができます。綿あめのようなイメージですね。

Aさん
This cake is fluffy and tasty!
訳)このケーキ、ふわふわしていて美味しい!

 

ふわふわ in English ②:feathery

羽のように軽やかなふわふわ加減を表すのが “feathery” という単語。発音記号は「féð(ə)ri」、カタカナでは「フェザリー」に近い発音です。

feathery に含まれる feather は「羽(羽毛)」という意味なので、feathery はまるで羽毛に覆われているかのような手触りを表します。ふわふわ以外だと「ふかふか」という言葉がイメージとしては近いです。羽毛布団に包まれているようなイメージですね。

Aさん
I want to buy this feathery cushion.
訳)このふかふかのクッション欲しいな。

 

feathery は fluffy と同様に食感に対しても使うことが可能です。羽のように軽やかな舌触りやくちどけのイメージです。

Aさん
The French toast your sister cooked was feathery.
訳)あなたのお姉さんが作ってくれたフレンチトーストはふわふわでした。

 

ふわふわ in English ③:downy

細くて軽い毛に覆われたようなふわふわ感を表すのが “downy” です。発音記号は「dάʊni」、「ダウニー」とカタカナ発音しても問題なく通じます。同名の柔軟剤も有名ですよね。

downy に含まれる down は「下」ではなく「水鳥の羽毛(綿毛)」という意味。ダウンジャケットに入っている毛といえばイメージが付きやすいのではないでしょうか。たまに抜けてしまって、ケサランパサランのようにふわふわ漂っているアレです。

同じ羽毛ではあっても、down は feather より毛が細く軽いのが特徴。そのため、downy はfeathery より更にふわふわした質感を表現します。ふわふわ以外だと「もふもふ」が近いかもしれません。

Aさん
My daughter’s hair is downy.
訳)うちの娘の髪の毛はもふもふしています。

 

fluffy、feathery が食べ物の食感を表すことができたのに対し、downy は食感には通常使わない表現です。英語圏の人の感覚なので一概には言えませんが、口の中にふわふわした毛の塊を入れるようなイメージだと思われます。

ふわふわ in English ④:furry

ふわふわで良い毛並みであることを表すのが “furry” です。発音記号は「fˈɚːri」、カタカナだと「ファーリー」となります。

furry に含まれる fur は「(動物の)毛皮」という意味。日本でも「〇〇ファー」という名前でよく聞きますよね。映画などでお金持ちのマダムが毛皮を撫でている、そんな情景がぴったりな単語です。ふわふわ以外の表現だと「もこもこ」が近いでしょう。

Aさん
This coat is furry and warm.
訳)このコートはもこもこしていて暖かいんだ。

 

furry は毛皮が付いているイメージなので、食感を表す表現としては適切ではありません。強いて言うなら非常に野性的な食事が連想されます。

ふわふわ in English ⑤:spongy

中に空気が入っているかのようなふわふわ加減を表すのが “spongy” です。発音記号は「spˈʌndʒi」、カタカナだと「スポンジー(スパンジー)」といった発音になります。

spongy は見ての通り sponge が元で生まれた単語。そのため、海綿状で中に空気穴がたくさんあるような状態を表す際に打ってつけです。

Aさん
This mattress is spongy.
訳)このマットレスはスポンジみたいにふわふわしています。

 

spongy は食感を表す際にも使えますが、中に空気の層があるパンなどの食材に限ります。下手に使うと「スカスカ」という意味になってしまい、かえってイメージを損ねることにもなりかねません。

Aさん
This beef is spongy.
訳)この牛肉スカスカだなぁ。
Bさん
That’s terrible!
訳)ひどい!

 

「もちもち」や「柔らかい」など、「ふわふわ」に似ている表現

「もちもち」や「柔らかい」など、「ふわふわ」に似ている表現

「ふわふわ」は柔らかい様子を表す際に便利な表現ですが、どのような柔らかさも表せるわけではありません。ときには「もちもち」だったり「ぷるぷる」だったり、あるいは単に「柔らかい」と言った方が的確に伝わる場合もあります。

ここでは、そのような「ふわふわ」に似ているけれどちょっと違う表現について確認していきましょう。

もちもち in English

噛み応えのある、もちもちした食感を表すなら “chewy” という単語が適切です。発音記号は「tʃúːi」、カタカナだと「チュイ(―)」となります。

chewy に含まれる chew は「噛む」という意味。「チューイングガム(chewing gum)」が有名ですね。そのため、chewy は噛むたびに押し返してくるようなもちもち感を表現することができます。

Aさん
The noodles are chewy.
訳)この麺はもちもちしています。

 

とはいえ、chewy は噛むことが前提の単語なので、食感以外の「もちもち」には使うことができません。「もちもちの肌」などと手触りを表したい場合は、手触りが滑らかということで ”smooth skin”、赤ちゃんのように柔らかいということで “baby soft skin” などと表現すると良いでしょう。

Aさん
This drink will make my skin smooth!
訳)このドリンクを飲めばもちもち肌になれる!
Bさん
It’s suspicious.
訳)なにそれ怪しい。

 

ぷるぷるin English

ぷるぷるしている様子、食感は “jiggly” という単語で表すことができます。発音記号は「ˈdʒɪɡ.əˌli」、カタカナで言うなら「ジグリー」です。

jiggly のもとになっている jiggle という動詞は「小刻みに揺れる」という意味なので、プリンなどの不安定かつプルプルした物体を形容するのにピッタリな表現です。

Aさん
This pudding is awfully jiggly…
訳)このプリン異様にプルプルしてる…。

 

柔らかい in English

ストレートに「柔らかい」と伝えたい場合は “soft(ソフト)” と言うのが一番です。食感から手触り、はたまた物腰の柔らかさなども含めて、あらゆる「柔らかい」を表現することができます。

Aさん
He has a very soft voice.
訳)彼はとても柔らかい声の持ち主だ。

 

また、食べる肉などが柔らかいことを伝えたい場合は “tender(テンダー)”がよく使われます。この場合、食感が柔らかいというより、簡単に嚙み切れるくらい柔らかくなっているというニュアンスです。肉の高級部位で「テンダーロイン(tenderloin)」というものがありますが、これは特に柔らかい肉質が特徴のヒレ肉のことを表します。

Aさん
A beef tenderloin is really tender.
訳)牛肉のテンダーロインは本当に柔らかいです。

 

まとめ

今回は、「ふわふわ」というテーマでお話をしてきました。

日本語のふわふわに相当する単語はたくさんありますが、それぞれに少しずつニュアンスが異なっています。今回ご紹介したことを参考に、ぜひいろいろなシチュエーションで実際に使ってみてくださいね。

それでは、これからも楽しい英語学習を。

Let’s enjoy!!