“that’s”は英語学習の初期に習う表現で、“that’s”と聞くと「あれは~です」という指示代名詞としての用法を思いつく方が多いはずです。
英文や英会話の中でもよく見る表現“that’s”ですが「意外とよく使い方や意味が分からない。」と悩みをお持ちの方も多いのではないでしょうか?
そこで本記事では「”that’s”について詳しく知りたい。」という方に向けて、“that’s”の意味や使い方、”that’s”に似た英語表現4つの意味や使い方、”that”を用いた表現について例文付きで詳しく解説しています。
記事を最後まで読んでもらえれば、“that’s”に関することは一通り復習できます。”that’s”について知りたくてこの記事を見つけた方は、ぜひ最後までチェックしてみてください。
“that’s”の意味・使い方
“that’s”とは”that is”の短縮形のことです。
“that is”には「すなわち」、「言い換えると」を意味し、言葉や文をつなぐときに使う表現があります。
これまで話していた内容を別の言葉や言い方で、より明確に相手が理解しやすいように伝えることができます。
Our friends, that is my husband’s friends, will come next Sunday.
訳)わたしたちの友人、すなわち旦那の友人が、日曜日に来る予定です。
That box was found two hours later, that is at 2:30 p.m.
訳)その箱は2時間後、つまり午後2時30分に見つかりました。
過去の内容を話すときも、”that was”ではなく”that is”のまま使用するので注意が必要です。
Aさん
Do you know his birthday?
訳)彼の誕生日がいつかわかりますか。
Aさん
Probably, the first of September, that is, tomorrow!
訳)確か9月1日です。つまり、明日です!
例文のように会話でも使うことができます。
会話では、最後に”that is”を置いて「~ってこということです」という意味で使うこともできます。
Aさん
Can she really do that?
訳)本当に彼女はそんなことができるのですか?
Aさん
Sure. If she has money, that is.
訳)もちろん。お金を持っていればということです。
Aさん
She was a short blond straight hair. Last time I saw her, that is.
訳)彼女はストレートの短い金髪でした。正確には前回見た時にはということです。
“that’s”の類似表現
“that is”似た英語表現以下4つの意味や使い方について解説します。
- ”that is to say”
- ”in other words”
- ”namely”
- ”specifically”
それぞれ例文付きで確認しましょう。
”that is to say”
「つまり」という意味で使用し、少しかしこまった表現です。
Aさん
He came back to Japan last weekend, that is to say August 4th.
訳)彼は先週末つまり8月4日に日本に帰ってきました。
Aさん
He is the most important person at the company, that is to say, He is the company president.
訳)彼はその会社で最も重要な人物です。すなわち彼はその会社の社長です。
”in other words”
「言い換えると」という意味を持つ熟語です。
Aさん
In other words, he has to make a deal with his parents.
訳)言い換えれば、彼は両親と取引しなければならないということです。
Aさん
Come home soon. In other words, you will miss your cookies if you are late.
訳)すぐ家に帰って来なさい。遅くなったらクッキーなしってことです。
”namely”
「すなわち」という意味の副詞です。
Aさん
Two boys came, namely, Mike and Nick.
訳)2人の少年が来ました、すなわちマイクとニックです。
Aさん
Our government had better protect them, namely those who got injured due to the natural disaster.
訳)政府は彼ら、言い換えると自然災害でけがを負った人たちを保護すべきです。
”specifically”
「特に」という意味を思い浮かべる方が多いかもしれません。
”specifically”は「はっきりと、具体的に言うと」という意味も持つ副詞です。
Aさん
We need more members, specifically programmers and designers.
訳)数人の追加メンバーが必要です。具体的にはプログラマーデザイナーです。
”that”と”it”の違い
意外と細かい違いがある”that”と”it”の使い分けを確認しておきましょう。
“that”は文脈全体を指し示すのに対し、”it”は具体的な特定のものを指す場合に使用します。
Aさん
I think the word is misspelled.
訳)その単語は書き間違ってると思います。
Aさん
That is right. / It is right.
訳)その通りです。/その単語は合っています。
上記の例文では、”that”は文全体を指し「その単語は間違っている」という主張を肯定する内容になります。
一方で”it”は、”the word”つまり「その単語」を指します。
そのため「その単語は合っています。」という訳になり、意味が異なります。
Aさん
I passed the exam!
訳)試験に受かりました!
Aさん
That sounds great!
訳)すごいです!
例文のように文脈全体を受けるときは、”that”を使います。
”that”を用いた表現
”that”を使う他の表現には以下のものがあります。
- “that’s it.”
- “What’s that?”
“that’s it.”
“that’s it.”には「それです」と「以上です」の2つの意味があります。
Aさん
Is this your bag?
訳)これは、あなたの鞄ですか?
Aさん
Yes. That’s it!
訳)はい。そうです!
Aさん
Would you like to order anything else?
訳)他に注文はございますか?
Aさん
That’s it. But we’d like to keep the menu.
訳)今のところは以上です。でもメニューは置いておいてもらってもいいですか。
十分なことを伝えるとき、話を終えるときによく使う表現です。
“What’s that?”
自分や相手から距離が離れているものに対して「あれは何ですか?」と尋ねる表現です。
“What’s this?”は、相手の手元にあるものを聞くときに使う表現です。
“What’s that?”と “What’s this?”との違いは、距離感です。
さらに “What’s that?”は相手が言ったことが聞き取れない、意味が理解できなかったときに聞き返すフレーズとして頻繁に使用されます。
会話での使い方を確認しましょう。
Aさん
How was your vacation?
訳)休暇はどうでしたか?
Aさん
What’s that?
訳)なんと言いました?
Aさん
Did you have a great time in Okinawa?
訳)沖縄でよい時間を過ごせましたか?
使えると便利な表現ですので、ぜひ覚えましょう。
まとめ
“that’s”の意味や使い方、”that’s”に似た英語表現4つの意味や使い方、”that”を用いた表現について解説しました。”that’s”の意味や使い方について理解は深まりましたでしょうか?
“that’s”の意味や使い方が分かったら、次は実際の英会話などで”that’s”を使い自分のものにしましょう。分からない表現を見つけたら、確認するように習慣にしましょう。手間がかかる作業ですが、わからないことをひとつひとつクリアにしていくことで、着実に英語が上達します。