皆さんこんにちは!今回は「銅」についての英語です!

「銅」の英語をご存じでしょうか? 漠然と「ブロンズ」?と思われるかもしれませんが、厳密に言うと、「ブロンズ」ではないんです。

今回はこの「銅」ついての英語を徹底的にご紹介します!

 

銅は英語で?

「銅」は英語で「copper」と言います。また、元素記号は「Cu」となります。「銅」だと「ブロンズ[bronze]」じゃないの?と思われるかもしれませんが、正確には「copper」となります。「bronze」と「copper」の違いは後ほど詳しくご紹介いたします。

 

なぜ元素記号は「Cu」?

なぜ元素記号は「Cu」?

「銅」は英語で「copper」ですが、なぜ元素記号は「Cu」なのでしょうか?

元素記号の「Cu」はラテン語の「cuprum」に由来するといわれています。元素記号「Cu」はラテン語の読み、さらに 「cyprium aes(キプロス島の真鍮)」に由来し、キプロスにフェニキアという場所に「銅」の採掘場があったことに由来しています。 英語の「copper」はラテン語の「cuprum」に由来しています。

「ブロンズ」と「コッパー」の違いとは?

「銅」の産出国、消費国は?

先ほど「銅」は正確に言うと「copper」であるとご紹介していましたが、「copper」と「bronze」はどう違うのでしょうか。 

copper」は「銅」、「bronze」は「青銅」となります。 「銅」は非常に柔らかい金属なので、実際の工業品には多くの場合、「銅」と「錫」の合金である「青銅」が使用されています。

 

「銅」の英語を「bronze」で訳すこともあり、「銅像」は「bronze statue」、「銅メダル」は「bronze medal」と訳します。かなりややこしいので、注意が必要です。

よく使われる「copper」の例として「銅製の針金[copper wire]」、「銅製の板[plate made out of copper]」などがあります。

 

copper」と「bronze」の特徴についてはそれぞれについて下記で詳しくご紹介します。

 

「copper」の特徴とは?

「銅(copper)」の特徴はどのようなものなのでしょうか。代表的な特徴は3つあります。

一つは「形の変化のしやすさ」です。

「銅」は金属の中でも加工性に優れており、形を変化させやすいのが特徴です。この加工性の高さを活かし、「銅線」、「銅板」、「銅管」などさまざまな製品に活用されています。また、金属の中でも寿命が長く、長期間の使用が想定されるバルブや歯車に用いられます。

 

二つ目に「高い熱伝導性と誘電性」です。「銅」は、金属の中でも特に高い熱伝導率と導電性を備えています。この特性を活かし、料理器具はもちろん熱交換器や電子機器の材料に使用されており、現代の様々な電化製品に欠かせない金属になっています。

 

三つ目に「高い抗菌性能」です。「銅」は殺菌性能も高く、新型コロナウイルスが蔓延した2020年にはウイルスの不活性化を期待した銅製のマスクが注目を集めました。

 

「bronze」の特徴とは?

一方の「青銅(bronze)」は、「銅」と「錫」、「亜鉛」、「鉛」の四元素を主体としている合金です。「青銅色」というと10円玉のような緑青色を連想する方が多いかもしれませんが、実際の青銅には光沢があります。しかし、時間の経過とともに赤銅色、黄金色、黄白色、白銀色と移り変わります。緑青色になる原因は金属の表面に付着するサビです。

青銅には、「すず青銅」「りん青銅」「アルミニウム青銅」などの種類があり、それぞれ特性が異なります。

 

なぜオリンピックなどの大会に「銅メダル」が使用されるのか?

なぜオリンピックなどの大会に「銅メダル」が使用されるのか?

オリンピックで「金[gold]」「銀[silver]」「銅[bronze]」が使用されるようになった理由は明確にはわかっていませんが、有力な3つの説があります。

一つ目の理由は、人類の「金」「銀」「銅」との出会いです。金・銀・銅は地球上に純金属として存在するため、人類は早くから金・銀・銅を発掘していました。そのため、金と銀と銅は古くから贈呈品として使用されていたと考えられます。

二つ目の理由は、「その色調と輝き」にあります。数ある金属の中で、色調を有する金属は「金」と「銅」のみで、特に、金の輝きは、現代でも富の象徴とされています。輝きのある金・銀・銅メダルを功績を残したものに贈呈する伝統が作られたと考えられます。

三つ目の理由は、「加工性の良さ」にあります。金・銀・銅を装飾品に加工する場合、溶かしたり、叩いて変形させて形作る必要があります。金・銀・銅の融点は、いずれも1,000℃前後なので、大昔の熱源でも比較的容易に溶解し、メダルを作成できたのだと推測できます。

 

「銅」の産出国、消費国は?

「銅」の産出国や消費国はどこの国なのでしょうか。

一般社団法人日本伸銅協会『世界の銅地金産業』によると、産出国について、2015年の銅鉱石生産は1,894万トン、このうち南米のチリが世界の30%を占め、次にペルーの9.0%、中国の8.0%と続きます。現在では日本からの産出はありません。

消費国について、2015年の世界の銅地金消費は2,171万トンで、このうち中国が46%を占め、アメリカは8%です。2002年から中国がトップに立ち、欧米や日本など先進国の停滞とは逆に、その差を拡大する傾向となっています。

 

「銅」に関連した英語の例文

「銅」に関連した英語の例文

Aさん
Copper is used in many of today’s electrical appliances.
訳)銅は今日の様々な電化製品に使用されている。

Aさん
He won a bronze medal at the Olympics.
訳)銅メダルを受賞した。

Aさん
This ten-yen coin gets rusty.
訳)この10円玉は錆びている。

※錆びる:rust

Aさん
My father works in a copper mine.
訳)私の父は銅の採掘場で働いている。

※鉱山:mine

Aさん
Copper consumption is increasing rapidly in China.
訳)中国では銅の消費が急激に増えている。

まとめ

「銅」についての英語はいかがでしたでしょうか。

「銅」の英語が「bronze」ではなく「copper」であったり、ややこしい部分がありますが、他の金属の英語と併せて覚えてみると定着しやすいので、ぜひ金属についての英語の学習をしてみてください!