「子どもが学校に行っている間に、私は買い物に行ってきたわ」
普段、こんな会話はよくあるものですね。
この日本語を英語にしようとするとき、本記事で取り上げるmeanwhileを使うとうまく表現できます。しかし、どのように使えばいいのか迷う人もいるのではないでしょうか?
そこで記事では、英語meanwhileの意味や使い方を解説します。普段の生活の会話に便利な表現をぜひ増やしましょう。
meanwhileの意味と使い方
それでは、覚えると大変便利な表現meanwhileの意味と使い方を紹介します。
meanwhileの意味
まず、meanwhileという単語をmean+whileと2つに分けてみましょう。meanは「中間の」、whileは「時間」です。この中間の時間という意味のmean+whileがmeanwhileの語源になります。
meanwhileには、大きく2つの意味があります。ひとつ目が、2つの出来ごとが同時に起こっているときに使われる「その間」、そしてふたつ目が2つの物事を比べるときの「その一方で」です。カタカナ語での発音は「ミーンワイル」や「ミーンホァイル」のようにします。
meanwhileの使い方
さて、meanwhileは接続副詞です。接続副詞は副詞でありながら「文と文を接続する語」のことを指します。
接続副詞には連結、反意や対立、選択、原因や結果、付加説明という5つの意味があります。例えば、そのうち付加説明であればfor exampleが当たりますが、meanwhileは連結です。連結する際のひとつの使い方として「その一方で」という対比や逆接があります。
また、接続副詞を使う際のルールに文中のどこにでも置けるというものがあります。例えば、以下のようになります。
XX, meanwhile, XXX.
XXX, meanwhile.
Meanwhile, XXX.
これらの具体的な使い方については、次から例文で紹介していきます。
「その間」の英語
meanwhileの意味のひとつに「その間」があります。
冒頭の文「子どもが学校に行っている間に、私は買い物に行ってきたわ」でも使われていましたね。
meanwhileで「その間」
「その間」と言いたいときに辞書を調べると、まずmeanwhileが出てきます。meanwhileを異なる表現にすると”at the same time”です。
ここで、冒頭の日本語をmeanwhileを使って英語にしてみましょう。
訳)私は買い物に行ったんだけど、その間、子どもは学校のパーティで楽しい時間を過ごしてたの。
この例文では、子どもが学校でのパーティに行っていることと、お母さんが買い物に出かけたという2つの出来事が同時進行で行なわれたことになります。学校での時間と買い物をする時間が異なる人物ではあるものの同時に行われるほどの時間があり、それをmeanwhile(その間に)またはat the same timeの意味で表現しています。
続けて、例文をみていきましょう。
訳)さて、フライトのセキュリティチェックを通過して搭乗まで1時間あるね。その間、友達は免税店で買い物をしているよ。
この例文のように、空いた時間で何をするか=2つのことを同時進行するということからmeanwhileが使用されています。
meanwhileとwhile
meanwhileと似た表現にwhileがあります。whileにも「~する間に・~の間ずっと・~と同時に」というmeanwhileと同じ意味があります。この2つの単語の使い方の違いはどこにあるのでしょう。
meanwhileと違い、whileは接続詞です。接続詞ということは後ろに主語と動詞を含む節を持ってくることになります。従って、名詞だけを置くことはできません。
例えば、Strike while the iron is hot.(鉄は熱いうちに打て)といった感じです。
ちなみに、イギリス英語ではwhileの代わりに同じように使われる接続詞whilstがよく使われます。
meanwhileの「一方で」の使い方
次に、meanwhileのもうひとつの大きな意味「一方で」をみていきましょう。一方でという場合は、2つのものがあるときのひとつの側を指します。
meanwhileで「一方で」
「一方で」という意味で使われるmeanwhileは同時に起こっているものを対比します。例文で確認しましょう。
訳)夫は息子を迎えに家を出て、一方私は夕食を作りました。
夫と妻で手分けをしていることが分かる例文です。このように夫婦の行動を対比しています。
訳)私は大学生です。一方で、多くの友人はインターンシップに参加しお金を稼いでいます。
自分と他の友人の進路の違いを対比している例文です。
meanwhileの置き換え表現2選
なお、meanwhileを置き換えるとすれば、非常に似たフレーズがon the other hand、またはwhereasがあります。
meanwhileとの違いを簡単に紹介しましょう。
まず、on the other handですが、2人の人物、または2つの物事を比較します。「ロンドンは住むのに楽しい。一方、物価が高い。」のように使います。「だけど」に当たる言葉とも言えますね。
そしてwhereasは、強い対比の場合に使われます。このため、正式な書面や法的文書などにも使われます。
一方(!)で、meanwhileは対比のなかでも同時進行しているシーンで使われるのがポイントです。「一方で」を表現する言葉はいくつもありますので、バリエーションを増やすと会話力も高くなります。
その他「一方で」の英語表現はこちらの記事で紹介しています。
meanwhileの意味 – スラング
さて、英会話に使う言葉の紹介において、ある社会や階層のみで使われる言葉、俗語であるスラングを紹介することがよくあります。さて、meanwhileにもスラング表現があるのでしょうか?
meanwhileのスラング表現は?
meanwhileは多少フォーマルな表現です。このことからも、ネイティブによる会話でスラングとして使われることはありません。先ほど紹介した、on the other handもどちらかと言えば文語です。
meanwhile – 文頭
meanwhileは後に続く文章をすでに言及したものと接続するために冒頭でよく使われます。
最後に、meanwhileを文頭に使う場合について解説します。
文頭のmeanwhile
meanwhileを使う際には、異なる出来事が同時進行しているということを思い出してくださいね。
訳)もうすぐ彼らはここに到着するよ。その間、コーヒーを飲みましょう。
訳)その医師は私にいくつかの質問をしました。その間、看護師は血液検査の準備をしていました。
まとめ
meanwhileには、2つの出来ごとが同時に起こっているときに使われる「その間」、そしてふたつ目が2つの物事を比べるときの「その一方で」という意味があります。使い方のポイントは2つ以上のことが同時進行しているという点です。ぜひ、意識してmeanwhileを使ってみてくださいね。