学生時代、「部活」に参加していた人は多いのではないでしょうか。しかし自分が参加していた部活動を英語で言うとなると、意外と難しいですよね。
そこで今回は、さまざまな「部活動」についての英語を紹介していきます!
「部活」の英語
まず初めに、「部活動」という単語の英語についてです。
一般的に英語で「club」といいます。また「運動部」などで「チーム」を構成する部活の場合には、「team」という単語を用いたりします。
実は、世界的に見て、日本のように「学校の部活動」を中心としてクラブ活動が行われている国はあまり多くありません。
アメリカやイギリスなどの多くの欧米諸国では、学校でもあるのですが、それ以上に「地域のクラブチーム活動」が盛んに行われているのです。さらにドイツやデンマークなどの国では、「地域のクラブチーム活動」が中心で「学校の部活動」は、ほぼ存在していないようです。
文化部の英語
ここからは、具体的な部活動に関する英語について解説していきます。
まずは「文化部」の部活動についてです。
この「文化部」という日本語を英語にすると「culture clubs」です。「clubs」と「複数形」になっているのは、「文化部」というひとつの部活動があるわけではなく、たくさんの「文化系」の部活動の「総称」だからです。
では、次に具体的な「culture clubs」の英語をみていきましょう。
「culture clubs」をまとめたのが、こちらです。
文芸部 | literature club |
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漫画部 | cartoon club |
英語部 | English club |
園芸部 | gardening club |
科学部 | science club |
将棋部 | shogi club / Japanese chess club |
囲碁部 | go(-game) club |
書道部 | calligraphy club |
華道部 | flower arrangement club |
茶道部 | sado club, tea ceremony club |
新聞部 | newspaper club |
写真部 | photography club |
演劇部 | drama club |
放送部 | broadcasting club |
美術部 | art club |
コーラス部 | choral club |
コンピューター部 | computer club |
ブラスバンド部 | (brass) band club |
各々の解説をします。文芸部の「literature club」の「literature」は「文学(文芸)作品」を意味する単語です。また漫画部「cartoon club」の「cartoon」も同じように「漫画」を意味する単語です。
また日本の文化である「将棋」は、そのまま「shogi」と表現したり、「チェス」と構造が似ているため「Japanese chess 」と表現したりします。一方「囲碁」は、「igo」ではなく「go」なので、注意が必要です。
次は「書道」「華道」「茶道」です。これらは日本の伝統文化なので、英語に直せと言われてもなかなかピンと来ないかもしれません。そこでこれらの単語の英語を順番に説明していきます。
まずは「書道」です。「書道」は英語で「calligraphy」というのですが、この「calligraphy」という単語はもともと「特別なペンやブラシで書く美しい文字のアート」という意味の単語なので、日本の「書道」にもそのままこの単語が用いられました。
次の「華道」は英語で「flower arrangement」です。また「華道」と同じような言葉として「生け花」という言葉もありますが、実は「生け花」も英語にすると同じ「flower arrangement」です。
最後の「茶道」は英語で「sado, tea ceremony」です。「茶道」に関しては、近年海外でも認知度が徐々に高まってきており、そのまま「sado」と言う場合があります。また「tea ceremony」の「ceremony」は、「儀式」「祭典」「作法」などの意味があり、「tea ceremony」という単語で、「茶道」を意味します。
「運動部」の部活動
次に、「運動部」の部活動について学んでいきましょう。
まず「運動部」を英語にすると「sports teams」です。これも「teams」と複数形であることに注意してください。
では、具体的な「部活動」の英語を見ていきましょう。「運動部」の英語をまとめたのが、こちらです。
野球部 | baseball team |
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卓球部 | table tennis team |
水泳部 | swimming team |
柔道部 | judo team |
剣道部 | kendo team |
体操部 | gymnastics team |
すもう部 | sumo (wrestling) team |
テニス部 | tennis team |
陸上競技部 | track-and-field team |
サッカー部 | soccer team |
ソフトボール部 | softball team |
バドミントン部 | badminton team |
バレーボール部 | volleyball team |
バスケットボール部 | basketball team |
「運動部」の英語の多くは「スポーツ名+team」なので、わかりやすいのではないでしょうか。
「野球部」は「baseball(野球)+ team」で「baseball team」ですし、「卓球部」も「table tennis(卓球)+ team」で「table tennis team」です。また「卓球」の英単語「table tennis」は正式な単語で、一般的には「ping-pong」と言われています。
サッカー部「soccer team」やソフトボール部「softball team」、バスケットボール部「basketball team」なども「baseball」「table tennis」と同じ構造です。
では日本の伝統文化「柔道」は英語で何といえばいいのでしょうか。実は「柔道」は、オリンピックで公式種目になっているように、世界中で広く浸透している「スポーツ」となっているので、「柔道」の英語はそのまま「judo」でOKです。
また「柔道」と同じように、「剣道」も英語で「kendo」と言います。
次に「体操部」は英語で「gymnastics team」で、「gymnastics」と最後に「s」がついていることに注意してください。実は「gymanastics」という単語はもともと「s」がついている「名詞」で、「体操・器械体操」という意味で使う場合には「複数扱い」で使い、「(授業としての)体育」という意味の時には「単数扱い」で使用する単語なのです。
「部活動」に関する英会話
「部活動」についての「英単語」を学習したところで、次は実際にこれらの単語を使った「英会話」をいくつかみていきましょう。
何部なの?
学生の方などは、初対面の人と会話するとき、自身が所属している「部活動」を話す機会が多いのではないでしょか。
そこでまずは「相手が何の部活に入っているのか?」そして「自分の入っている部活動」を述べるときの「英会話」を紹介します。
きみたちは何部なの?
演劇部。
ぼくは野球部だ。
私は剣道部よ。
まず相手の所属している部活動を尋ねるときには、「belong to」が便利です。「belong」は「(~の中に入る)資格がある」や「ふさわしい」といった意味がある単語で、「belong to」の形になると「(団体・組織など)に所属する」「~の一員である」という意味になります。そのため、相手が何の「部活動」に所属しているかを尋ねるときには、この「belong to」が使えるのです。
次は質問に対する「答え方」ですが、まず注意してほしいのが「前置詞」です。まず「B」の例文では「in the drama club」と前置詞として「in」が使われており、次の「C」の例文では「on the baseball team」と「on」が使われています。実は英語では、基本的に「club」の前置詞は「in」、「team」の前置詞は「on」と決まりがあるのです。皆さんもこの決まりを覚えて、前置詞を間違えないようにしてくださいね。
また「答え方」には「D」の「 I’m a member of the kendo team.」といった「a member of」を使って答える方法もあります。この場合は「club」も「team」もどちらも使えるので便利な表現といえます。
学校の部活動について説明するときの「英会話」
あなたの学校にはクラブがいくつあるの?
21です。文化部が8つと運動部が13です。
次は学校の部活動の「数」を尋ねるときの例文です。このような「数」を質問するときには、よく「how many ~」が使われるので、覚えておきましょう。
週何回、部活動をするのかを尋ねる「英会話」
最後に部活動が週に何回あるのかを尋ねる「英語表現」を見ていきましょう。
練習は週に何回?
4回です。ときどき朝練もするんです。
この例文でまず注意が必要なのは、「一週間」の英語です。二週間「two weeks」などとは違って、一週間は英語にすると「a week」で、「one week」ではないので注意してください。
また「何回?」などと「頻度」を質問するときには、「how many times ~」という「頻度」を問う表現がよく使われます。
まとめ
今回は「部活動」に関する英単語や英語表現を紹介しました。
知っておくと便利な英単語や日常会話でも使える表現がたくさんあったと思うので、これを機に覚えて、使ってみてくださいね。
では、次回をお楽しみに!
参照:アンカー 大人のための英語学習辞典 2016年12年20日初版第1刷発行 (株式会社学研プラス)