従来のスクーリングが必要な英会話教室とは異なり、オンライン英会話は自宅で英語を学べる、月額費用が安いなどの魅力があります。

しかし、いざオンライン英会話を始めてみると、予期せぬトラブルに遭うケースもあるため、事前にどのようなトラブルがあるのか、どのように対処すべきなのかを知っておくと安心です。

そこで今回は、オンライン英会話で起こりがちがトラブルと対処法、レッスン中にトラブルが起こった時に使える英語フレーズを解説していきます。

オンライン英会話で起こりがちなトラブルと対処法

オンライン英会話は「オンライン」という言葉が使われている通り、インターネット環境が必要不可欠です。

そのため、インターネット環境にかかわるトラブルが起こりやすいほか、いくつか発生しがちなトラブルがあります。

ここでは、オンライン英会話で起こりがちなトラブルとおすすめの対処法を解説します。

通信が不安定・途切れる

オンライン英会話で最も起こりがちなトラブルといえば、通信が不安定になって音声や映像が途切れることでしょう。

スクーリング型の英会話教室は対面形式のためこのようなトラブルは起こりませんが、インターネットを使ってレッスンを行うオンライン英会話は、生徒側・講師側どちらか、もしくは両方の通信状況が安定しないことで、音声や映像が途切れることがあるのです。

講師側の通信状況が安定しなければ手の打ちようがありませんが、受講者側のインターネット環境を整えておくことでトラブルを防止できます。初めてレッスンを受ける、またはいつもと違う場所でレッスンを受ける場合は、事前に友人や家族に協力してもらって接続環境を確認しておくと安心でしょう。

また、通信障害などでどうしてもレッスンができない場合、振替レッスンを予約できるケースが多いので、どのような対策が用意されているのか確認しておくことをおすすめします。

講師との相性が合わない

オンライン英会話はさまざまな国籍の講師が在籍しており、講師との相性が合わなかったことでレッスンへのモチベーションが下がってしまうトラブルもあります。

講師も人間なのでさまざまな性格の人がいて、雑談が多かったり、遅刻して参加したり、さらにやる気がなかったりすることもあります。日本人同士でも相性が合わないケースがあるなか、国籍が違う、さらに英語での会話がままならないとなると、相性が合わないと感じてしまうこともあるでしょう。

人間なので相性があるのを理解しつつ、事前に講師の情報を調べるのが対策の一つです。

講師の予約状況を確認して、予約が埋まっている場合は人気講師だと判断できるので質の高いレッスンが期待できるほか、口コミや評価、講師のプロフィールなどを確認するのもおすすめです。

ただ、いくら評価が高くても相性の良し悪しがあるため、まずが気軽に受講してみて、相性のよい講師を探してみるとよいでしょう。

しつこく勧誘される

オンライン英会話サービスの多くは、無料の体験期間が設けられています。

体験期間は無料または格安でレッスンを受けられ、体験期間中にサービスの品質や無理なく継続できるかなどを確認できますが、オンライン英会話サービスによっては有料プランへの勧誘がしつこいケースがあります。

とくに注意しなければならないのが、無料体験期間が終了したら自動で一般プランに更新されるケースです。継続したつもりがなくても、自動で会員になっていて料金が発生しているケースがあります。

オンライン英会話も会員数を増やすために勧誘しているとはいえ、あまりにしつこい場合はメールやチャットの受診を拒否するなど、継続する気がない場合は割り切って対処するとよいでしょう。

講師側の雑音や騒音で集中できない

オンライン英会話はさまざまな国の人と話せるのが魅力ですが、講師も自宅やカフェなどからレッスンを行っているケースがあります。

周囲の環境音がうるさかったり、赤ちゃんの泣き声が聞こえたりしてレッスンに集中できないのはよくあるトラブルです。

講師側の騒音や雑音で集中できない場合は伝えてみるか、出社型のオンライン英会話サービスを利用するとよいでしょう。

出社型のオンライン英会話はオフィスに出社した講師がレッスンを行うため、騒音や雑音が気になるリスクを軽減できます。なお、Kimini英会話は出社型のオンライン英会話なので、安心してレッスンを受けられます。

オンライン英会話の会社が倒産する

ひとえにオンライン英会話といってもさまざまなサービスがあり、約150ものサービスがあるとされています。

オンライン英会話として認知されているのはごく一部で、経営状態が安定していないところも少なくありません。なかには入会してすぐに予告なく倒産し、支払った費用が1円も返金されなかったというトラブルも発生しています。

倒産によるトラブルは件数が多くないとはいえ、予期せずトラブルに巻き込まれないよう、実績や規模を確認してサービスを選ぶようにしましょう。一般的にサービスを提供している実績が長い、会員数が多く規模の大きいオンライン英会話サービスは、経営状態が安定していると判断できます。

なお、前払いで1年間の授業料を要求されるなど、一般的なオンライン英会話サービスとは異なる料金形態の場合も慎重に判断することをおすすめします。

オンライン英会話でトラブルが発生したときに使える英語フレーズ

オンライン英会話でトラブルが発生したときに使える英語フレーズ

オンライン英会話でレッスンを受けるときは、起こりがちなトラブルがあると理解できたのではないでしょうか。

ここでは、オンライン英会話のレッスン中にトラブルが起こったときに使える英語フレーズを解説します。

音声について

オンライン英会話では、講師の声が聞こえない、受講者の声が途切れるなど、音声に関するトラブルが発生しがちです。

Aさん
I can’t hear you.
あなたの声が聞こえません。
Aさん
I can hear you clearly.
あなたの声は聞こえています。
Aさん
There is a sound delay.
声が遅れて聞こえます。
Aさん
Could you please turn up your microphone?
マイクの音量を上げてくれませんか?

接続状況・カメラについて

音声のトラブルと同様、映像やカメラなどのトラブルも起こりがちなので、英語で状況を伝えられると安心です。

Aさん
I can hear you, but I can’t see you.
あなたの声は聞こえるけど、カメラが見えません。
Aさん
The connection is bad.
接続が悪いです。
Aさん
My computer is slow today.
今日はインターネットの調子がよくないです。
Aさん
Your screen froze.
映像が固まりました。

電源が切れそうなとき

電源を入れずにパソコンを使っていて、バッテリーの残りがかなり少なくなり、PCの画面上に警告が出る場合があります。

そういった場合は、この表現を使ってみましょう。

Aさん
The battery of my computer is dying, so I need to turn it on right now.                      バッテリーが切れそうなので、今すぐに電源を入れる必要があります。

体調が悪いとき

オンラインレッスンを受けていて、体調が悪くて、レッスンの続行が厳しいというときは、それを講師に伝えましょう。

体調が悪い場合の英語表現を紹介します。頭痛、腹痛など体の不具合は様々でしょうが、feel sickを使えば、どんな体調不良でも伝わります。

Aさん
I feel sick, so it’s hard to continue this lesson.
具合が悪いので、このレッスンを続行するのが厳しいです。

急用が入ったとき

レッスン中に急用が入ってレッスンを続けることが厳しくなったり、宅配便のインターフォンが鳴ったりした場合に使える表現を紹介します。

Aさん
I got an emergency call from my family member. So, it’s hard to continue this lesson.                                                家族から緊急電話を受けたので、このレッスンを続行するのが厳しいです。
Aさん
The courier is here and the intercom is ringing, so can you hold on a moment?                      宅急便が来て、インターフォンが鳴っているので、少し待ってもらってもいいですか?

トラブル後に講師に謝りたいとき

トラブルのため、講師を待たせてしまったときは、この表現を使いましょう。

Aさん
I’m sorry to have kept you waiting.              お待たせしてすみません。

レッスンの途中で、何らかの事情によりレッスンが続行できなくなった場合には、一言謝りましょう。

Aさん
I’m terribly sorry to leave this lesson in the middle. I hope to see you again.                        途中でレッスンを退出することになり申し訳ございません。またお会いできるよう願っています。

レッスン回数やポイントが返還されるトラブル事例

レッスン回数やポイントが返還されるトラブル事例

オンラインレッスンのトラブルで、レッスン回数やポイントが返還される事例は、講師側に何かしら非があった場合です。

具体的な例を見ていきましょう。

講師が体調不良などでレッスンを急にキャンセル

講師も人間ですから、働いていて急に体調が悪くなってレッスンをキャンセルすることもありますが、そういった場合には、その分のレッスン回数やポイントは返還されます。

講師がレッスンを無断欠席

めったに起こり得ないことですが、講師がレッスンを無断欠席した場合は、100%レッスン回数やポイントは返還されます。

講師がレッスン時間に現れず、5分以上経過

ひとつ前のレッスンが長引いて講師がレッスン開始時間に遅れてくるケースはあり得ますが、5分以上の大幅な遅刻の場合は、申し立てをすると、レッスン回数やポイントが返還される可能性があります。

オンライン英会話の1レッスンは通常25分です。レッスンが長引いて25分を少し過ぎてしまった場合でも、次のレッスンまでに5分の間隔があるため、次のレッスンの開始に遅れるという状況は、通常発生しません。

レッスン回数やポイントが返還されないトラブル事例

オンライン英会話で起こりがちなトラブルと対処法

レッスン回数やポイントが返還されないトラブル事例は、講師側には非がなく、生徒側に問題があった場合です。具体的な次のような場合が考えられます。

生徒側の無断欠席

生徒側が何の連絡もなく無断欠席した場合、やむを得ない急用や事故であっても、レッスン消化としてカウントされるので、うっかりして無断欠席することがないように気を付けましょう。

生徒側の当日またはレッスン12時間以内のキャンセル

当日キャンセルまたはレッスン12時間以内のキャンセルは、レッスン消化としてカウントされる場合が多いです。オンライン英会話の規定にもよるので、規約をよく確認しておきましょう。

生徒側がレッスンに10分以上遅刻

生徒が何らかの事情でレッスンに10分以上遅刻した場合でも、遅刻分を延長したりなどはされないので、注意しましょう。

生徒側のネット回線不良

生徒側のネット回線の不良のため、回線が切れてしまうケースも起こり得ます。そういった場合は、また入り直すようにしましょう。

予約した時間内であれば、回線が途中で切れても、講師は待っていて待っていてくれます。

まとめ

オンライン英会話は便利なサービスですが、インターネットを利用することから接続が安定しない、音声が聞こえないといったトラブルが起こりがちであるほか、騒音で集中できないなどのトラブルも起こりがちです。また、勧誘によるトラブルなども起こりがちなので、どのようなトラブルがあるのか知っておきましょう。

しかし、トラブルを恐れてオンライン英会話を利用しないのはもったいないため、事前に対処法を確認するのがおすすめです。

準備・対策をしてレッスンに参加すれば、トラブルが発生するリスクを軽減できることに加え、万が一トラブルが発生しても安心して対処できます。