コンシェルジュの一つに、ホテルで宿泊客のあらゆるリクエストに対応するホテルコンシェルジュという職業があります。
英語を学び、将来、コンシェルジュになりたいと考えている方がいらっしゃるかもしれません。
このコンシェルジュの英語表現や使い方をご存知ですか?
この記事では職業シリーズとして、コンシェルジュの表現、種類などを例文とともに紹介します。最後に、ロンドンのホテルコンシェルジュ求人情報もお届けしますのでぜひ、ご参考にしてくださいね。
「コンシェルジュ」の意味、英語表現と略した呼び方
さっそくですが、コンシェルジュの意味、その英語表現、略した呼び方などから紹介を始めましょう。
コンシェルジュの意味
コンシェルジュはいわゆる「執事」です。執事とは特にヨーロッパにおいて、もともとお屋敷などに仕える使用人の筆頭として、家政全般を取り仕切る人を指します。映画などにも厳しそうな執事が出てくるシーン、皆さんもイメージできるのではないでしょうか?
コンシェルジュはもともとは「案内人」という意味のフランス語です。素敵な響きのある言葉ですね。2000年代に入ってからは案内人としての使われ方が徐々に変化していき、現在ではサービスを提供する職業として様々なコンシェルジュがいます。
例えば、マンションコンシェルジュやホテルコンシェルジュ、ブライダルコンシェルジュという人たちもいます。
現在、あらゆる場所でサービスを提供する職業を言うように変化し、今では”サービスの心臓”とも呼ばれています。
コンシェルジュの英語表現
コンシェルジュは英語で「concierge」になります。
conciergeを辞書で調べると、ホテル・アパートの「案内人」「門番・守衛」という意味が見つかります。
concierge serviceで”接客サービス”の意味になります。
conciergeの使い方を以下、例文で紹介しましょう。
I want to be a concierge in the future and work for a hotel in London. This is the motivation to why I study English.
訳)将来、コンシェルジュになってロンドンのホテルで働きたいと思っています。これが、私が英語を勉強するモチベーションです。
I received fantastic concierge service. I would like to come back here again.
訳)素晴らしい接客サービスを受けました。またここに戻ってきたいです。
コンシェルジュは接客、そしてコミュニケーションの達人ですね!
コンシェルジュを略した呼び方
「コンシェル」、これがコンシェルジュを短くした言い方になります。conciergeの省略バージョンconcierが存在するか検索してみましたが、英語の略した形は見当たりませんでした。concierge=コンスィエアジ・コウンシェァジとして使っていきましょう。
「コンシェルジュ」の英語発音
conciergeのカタカナ発音ですが、イギリス英語ではコンスィエアジ、アメリカ英語ではコウンシェァジのような感じになります。
日本語ではコンシェルジュ(またはコンシェルジェ)で浸透していますから、海外や外国人との英会話では発音を気をつけるべきでしょう。
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「マンションコンシェルジュ」の英語
さて、ここではコンシェルジュのなかでも「マンションコンシェルジュ」について話をしていきます。
日本で言うマンションコンシェルジュとは、特に高級マンションや高級賃貸にいてそのマンションの顔とも呼ばれる人たちを指します。来訪者の対応、タクシーなどの手配から共有施設の予約受付までサービス全般を担当しますので、やはり従来の管理人さんとの差別化が見られます。かつ、コンシェルジュは住民の秘密厳守、緊急時の対応もできなければいけません。
マンションコンシェルジュの英語
マンションコンシェルジュは英語で何て呼ぶのでしょう。
ここでまず、マンションという言葉について少し触れます。筆者の住むイギリスでは、マンションという言葉ではなく居住のための集合住宅はフラット(flat)と呼ばれていますし、アメリカではコンドミニアムです。日本ではマンション、アパートが一般的ですがこの点も海外となると違ってくることを抑えましょう。
このことからmansion conciergeといった英語フレーズはなくconcierge service(接客サービス)を行なう人、「a guest relations manager/guest service worker」になるのです。
マンションコンシェルジュの例文
それでは、上で紹介した英語フレーズの使い方を例文で確認してみましょう。
I applied to be a guest service worker for a block of flats in Birmingham and I am waiting for the result.
訳)バーミンガムでのマンションコンシェルジュに応募し、結果を待っているの。
A guest relations manager who works for a block of flats is a specialised customer service representative.
訳)フラットで働くマンションコンシェルジュとは、専門の顧客サービス担当者です。
マンションコンシェルジュは気配りのできる人にとって、就職の選択肢の一つに入るかもしれませんね。
「ホテルコンシェルジュ」の英語
海外の素敵なホテルで働く、すごくワクワク感がありますね。英語を学んでいる皆さんは、すでに海外で働きたいという目標をお持ちの方がいるかもしれません。
ホテルコンシェルジュはそのホテルの顔となり、おもてなしの心でゲストのニーズに応え、様々なサービスを提供します。ゲストがいかに居心地良くもてなされているかと感じられるか、これがキーになります。ゲストが言ったことだけでなく、自分側から声がけをして頼みやすい雰囲気にするのもプロでしょう。
ホテルコンシェルジュの英語
マンションコンシェルジュに比べ、ホテルコンシェルジュはそのまま英語で「hotel concierge」で通じます。
ここで、ロンドンのホテルコンシェルジュのjob description(業務内容)を紹介します。
Hotel concierges act as the first point of contact between guests and an organisation.
They are tasked with answering guest inquiries, directing phone calls, coordinating travel plans and more.
訳)ホテルコンシェルジュはゲストと組織間の最初の連絡窓口として機能します。
ゲストの問い合わせに答えたり、電話を取り次いだり、移動計画の調整をしたりするなどの任務を負っています。
ホテルコンシェルジュの例文
ホテルコンシェルジュについて、たくさん例文をみていきましょう。
We were welcomed by a hotel concierge as soon as we arrived at the hotel.
訳)ホテルに到着するやいなや、すぐにホテルコンシェルジュが出迎えてくれた。
I asked the hotel concierge for a recommendation of a local restaurant.
訳)ホテルコンシェルジュに地元のレストランのおすすめを聞きました。
The hotel concierge speaks some Japanese and it seems she is able to speak 5 languages.
訳)ホテルコンシェルジュは日本語を少し話し、どうやら5ケ国語を話せるようです。
I said morning and good evening everyday to a the hotel concierge while I was staying at the hotel.
訳)ホテル滞在中、ホテルコンシェルジュに毎日おはようとこんばんはと挨拶したよ。
ロンドンのホテルコンシェルジュ求人情報
最後に、イギリス英語に興味のある方へ、ロンドンのホテルコンシェルジュ求人情報をお届けします。
London Mayfairのホテルの場合
メイフェアと言えば、政治家や貴族たちが住むエリアとしてロンドンの高級住宅地として有名です。高級ブティックやブランド店をはじめ、高級ホテルも集まっています。
このメイフェアにあるホテルでホテルコンシェルジュの募集がありましたので紹介します。
フルタイムの年収 経験に応じ£60,000 – £100,000
※1ポンド182円換算で、1千万円〜1千8百万円。
条件は、ホテルコンシェルジュとしての確かな経験、そしてロンドンと英国で強力な人脈を持っている必要があり、The Golden Key Hotel Conciergesの会員であればなお良し、というアッパークラスのゲストを迎えられる人材を求めていることが分かります。
ちなみに、The Golden Key Hotel Concierges会員は、コンシェルジュという職業における最高の栄誉を持ち、ゲストが可能な限り最高の滞在ができるように全力を尽くします。
コンシェルジュを目指すために、このようなハイレベルの世界があることを知っておくことは大切でしょう。
まとめ
”サービスの心臓”と呼ばれるコンシェルジュ。
日本ではコンシェルジュサービス付きのクレジットカードまで登場しているようですね。
英語を勉強するための目標づくりは大切です。その意味で、将来英語を使う職業をゴールに設定することも大変おすすめです。