海外に行くと、街の中心に必ずと言っていいほどあるのが教会ですね。
皆さんも、旅行などでひんやりした教会のなかに入ってみたことがあるのではないでしょうか?

ところで、教会の英語表現はひとつではないことを知っていますか?

この記事では、結婚式でも人気でありながら、海外では大切な場所である教会について紹介しましょう。

教会の表現2つ

さっそく、教会を表す英語を2つ紹介します。
以下、2つの違いを知っていますか?

  • church
  • cathedral

違いを知っておけば、これからの海外旅行などにも役立ちます。以下で、それぞれを詳しく解説しましょう。

church

churchと言えば、多くの人に教会としてよく知られている単語です。churchは可算名詞として教会の他、礼拝やキリスト信徒といった意味を持つ名詞です。他にも動詞や形容詞としての意味がありますが、メインの使い方はやはり名詞としての教会でしょう。

Aさん
I go to church every Sunday morning.
訳)毎週日曜の朝、私は教会に行きます。
Aさん
My fiancé and I are going to have a wedding ceremony at a church next June.
訳)婚約者と来年6月、教会で結婚式を挙げる予定よ。

cathedral

もうひとつの教会の英語がcathedralです。日本語ではカテドラルと言いますが、英語の発音はカスィードゥラルまたはカセドラルのようにします。アクセントはカスィードゥラルでは”スィー”に、カセドラルは”セ”に置くようにしてみてください。

さて、churchとcathedralの違いを知っておくと外国人の会話も理解が進むでしょう。
cathedralも教会であることには違いありませんが大聖堂の意味を持ちます。そして、司教が存在するところが違いです。司教は英語でbishopであり、教会の最高の役職です。
cathedralは大きな教会という意味ではなく、教区というキリスト教の行政区ごとに1人いる司教がいる教会ということになるのです。

Aさん
St. Peter’s Basilica in the Vatican city is one of three great cathedrals in the world.
訳)バチカン市国にあるサン・ピエトロ大聖堂は、世界3大聖堂のひとつだ。
Aさん
I want to visit St. Paul’s cathedral in London one day.
訳)いつか、ロンドンのセントポール大聖堂を訪れてみたいです。

「礼拝」や「礼拝に行く」の英語

「礼拝」や「礼拝に行く」の英語

それでは、教会関連の英語をさらにみていきましょう。
「礼拝」や「礼拝に行く」は、教会と切っても切れないワードになります。礼拝は、お祈り、讃美歌を歌う、牧師などが聖書からのお話をする、そして献金をするという流れで行なわれていきます。

礼拝はchurch serviceやworship service

churchのところで、礼拝の意味があることに触れました。このことから、礼拝はchurch serviceと呼ばれます。宗教儀式としての礼拝として、worship(ワーシプ)またはworship serviceも礼拝を意味します。

Aさん
One of the church services is a hymn.
訳)教会の礼拝のひとつに、讃美歌があります。

hymn(ヒム)=讃美歌
”主よ、みもとに””主われを愛す”などが有名ですね。

Aさん
The Royal family celebrated Christmas at a church service in Windsor Castle.
訳)英国王室はウィンザー城の礼拝でクリスマスを祝いました。

宗教的行事であるイースターやクリスマスに教会でのイベントは欠かせませんね。クリスマスには教会内の大きなクリスマスツリーにライトが点灯され、大変美しいです。

「礼拝に行く」と言うときの英語

教会へ礼拝に行くんだ、礼拝に行ってきた、といった英語フレーズもみてみましょう。
これはシンプルにattend(参加する・出席する・行く)を使い、attend the church serviceで表現します。attending a serviceだけでも伝わります。

Aさん
My family attend the church service every Sunday and meet other believers.
訳)私の家族は毎週日曜、教会の礼拝へ出席し、他の信者たちと会います。

believers=信者

カトリック教会の英語

カトリック教会の英語

教会というとき、カトリック教会、そしてプロテスタント教会と聞くことがあります。

以下、簡単に違いを紹介します。いくつ知っていますか?

  • カトリック教会
    → 神父、十字架にはイエス像がつく、礼拝堂は装飾品が多い。
  • プロテスタント教会
    → 牧師、十字架のみ、礼拝堂は簡素である。

次で、カトリック教会の英語表現を紹介しましょう。

カトリック教会はthe Catholic church

カトリック教会はキリスト教最大の教派のひとつです。教会内は華麗なステンドグラスや内装でかなりゴージャスです。パリのノートルダム大聖堂もカトリック教会の大聖堂です。
the Catholic churchがカトリック教会の英語表現になります。

Aさん
The Catholic church in Paris is called Cathedral Notre-Dame de Paris and is very popular among tourists from over the world.
訳)パリのカトリック教会はノートルダム大聖堂と呼ばれ、世界からの観光客にとても人気だ。

イギリスのカトリック系学校

筆者の住むイギリスには、カトリック系学校がいくつもあります。カトリック信者でなくても入学できますが、人気の学校の場合、どれだけ教会へ通い礼拝を行なっているかが選抜のキーになることさえあります。また、良い学校へ行かせたいと考え、子どもと一緒に家族で教会に通い出す家庭もあります。

キリスト教会(プロテスタント教会)の英語

キリスト教会はChristian churchと言いますが、教派は大きく3つに分け、カトリック、正教会、そしてプロテスタントになります。プロテスタントは16世紀、カトリック教会から枝分かれしました。このため、カトリック教会を旧教というのに対し、プロテスタントを新教と呼んだりします。

プロテスタント教会はthe Protestant church

プロテスタント教会の英語はthe Protestant churchになります。プロテスタント教会の信者であると言いたいときには、I’m Protestantで表現できます。

Aさん
I’m Protestant.
訳)私はプロテスタント教徒です。
Aさん
The Church of England is a Protestant church.
訳)英国国教会はプロテスタント教会です。

シスター・神父・牧師など、教会にまつわる人の英語

pastor of a local church.

教会にはステンドグラス(stained glass)や、パイプオルガン(pipe organ)などがあり、これらが特別な雰囲気を作っています。
そして、カトリック教会には神父さん、プロテスタント教会には牧師さんがいます。そして、シスターは教育や医療などの分野において祈りの活動と慈善事業に生きる人を指します。
これら教会に関係する人々の英語表現も紹介します。

  • 神父 father/priest
  • 牧師 pastor
  • シスター sister

シスター・神父・牧師の英語と例文

Aさん
The believers were listening to the priest in church.
訳)信者たちは教会で神父の話を聞いていました。
Aさん
He is the pastor of a local church.
訳)彼は地元の教会の牧師ですよ。
Aさん
Sisters share Christ’s love and give practical support to those in need.
訳)シスターたちはキリストの愛を分かち、困っている人たちに実際に役立つ支援をします。

無料英会話の機会を教会でゲット

世界各地にある教会はとてもオープンです。教徒でなくても気軽に訪れ、内装や有名な人のお墓などをみて回ったり、椅子に座ってみたりすることができます。このように、教会はとても身近な存在なのです。

そして、英語学習をしている皆さんにとって、教会は無料で英会話の機会を得られる場所になることもあります。例えば、日本キリスト教会は、アメリカ人宣教師バラの英語塾の生徒を中心にしたグループ作りがきっかけになり、1872年横浜にできた初のプロテスタント教会です。このような歴史があり、今でも教会によって英会話のクラスがあるのです。

教会における英会話レッスンについてはこちら。

まとめ

  • churchは教会や礼拝
  • cathedralは司教がいる教会
  • カトリック教会はthe Catholic church
  • プロテスタント教会はthe Protestant church

静かな空間にステンドグラスが美しい教会ではクリスマス、イースターや収穫祭、また礼拝など教会ならではの行事が行なわれます。イギリスの小学生たちはクリスマス時に地元の教会でクリスマス・キャロルを歌うことが習慣になっています。海外旅行でも旅行者が頻繁に訪れ身近な存在でもありますが、やはり神聖な場所であるため、訪れる際は肌を露出し過ぎる服装などは避けるべきでしょう。
海外の文化や歴史が詰まった教会、ぜひ英語表現をしっかり押さえた上で訪れてみてくださいね。

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