「旦那の寝坊のせいでバスを取り逃しちゃったよ」
「ガソリンが高いせいで、買い物に行くのも気が引けちゃうよね」
↑のように、誰かを非難するときや、環境のせいでネガティブな気持ちが働く時に「〜のせいで」と言いますよね。
英語で「〜のせいで」を表すときは、人を非難するときと、環境的な原因を指すときとで違う英語表現が使われます。
そこでこの記事では、英語を使う外国人が使う「〜のせいで」を意味する英語表現を、人を非難するとき、環境的な要因を指すときとで例文付きで紹介します。
例文付きで紹介することで、実際に使われる英文の形で触れ、体感的に経験することで丸暗記に頼らない学びが期待できるからです。
この記事を読み終わる頃には、「〜のせいで」の英語表現を適切に使えるようになっているのでぜひ最後まで読んでください。
「あなたのせい」は英語で何ていう?
「〜のせいで」と言うときは、「あなたのせいで」や「彼のせいで」など、人を非難する時に使われることが多いですよね。
「あなたのせい」「彼のせい」など人を非難する時には、英語で「One’s fault」が使われます。
One’sは人称代名詞の所有格が入るので、「Your fault」や「His fault」、「Her fault」といった形になります。
Faultには「過失」や「落ち度」の意味があるので、「あなたの過失」や「彼の落ち度」の意味になり、「あなたのせいで」や「彼のせいで」の意味になるわけですね。
例文↓
- It’s your fault that we missed the bus this morning.
今朝バスを逃したのはあなたのせいよ。 - It was his fault for not double-checking the schedule.
スケジュールを再確認しなかったのは彼のせいでした。 - She admitted that it was her fault that the project fell behind schedule.
彼女はプロジェクトがスケジュールから遅れたのは彼女のせいだと認めました。
「〜が原因で」を表す英語表現
「〜のせいで」と言うときは、上述のような「人」を非難する時以外にも、天気や交通状況などの環境的な要因を指して「〜のせいで」を使うときもありますよね。
環境的な要因を指して「〜のせいで」と言うときは以下の英語表現が使えます。
Due to
環境的な要因を指した「〜のせいで」を表せる英語表現のひとつに「Due to」が挙げられます。
「Due to ~」の形で、Due toの後に原因や理由が置かれます。
例文↓
- The flight was delayed due to bad weather.
悪天候のため、便が遅れました。 - The event was canceled due to unforeseen circumstances.
予期せぬ状況のため、イベントは中止されました。 - The project’s failure was due to a lack of proper planning.
プロジェクトの失敗は適切な計画の不足が原因でした。
Because of
「Because of」も、環境的な要因を指した「〜のせいで」を表せる英語表現のひとつです。
前述した「Due to ~」と同じ形で、「Because of〜」の後に原因となる英語表現を置く形で使われます。
「なぜなら」を表す「Because」が使われていますが、Because単体だと後ろに「主語と動詞」が来るのに対して、Because of〜の形では後ろに名詞が来るので区別して使えるようにしましょう。
例文↓
- The match was canceled because of heavy rain.
試合は激しい雨のために中止されました。 - I was late to the meeting because of traffic.
私は交通のせいで会議に遅れました。 - Because of a power outage, the entire neighborhood was in darkness.
停電のため、近隣全体が暗闇に包まれました。
Comes from
Comes fromを使うことでも、環境的な要因を指した「〜のせいで」を表現できます。
「Comes from〜」は直訳すると「〜から来ている」という意味になります。
「〜から来ている」の「〜」の部分に原因となっている環境的な要因を入れることで、「〜のせいで」を表せるというわけです。
たとえば、「あなたの頭痛はデスクワークから来ている」と言えば、「デスクワークのせいで頭痛になっている」状態を連想できますよね。
こうした意味の連想から、「〜のせいで」をComes fromで表せるというわけですね。
例文↓
- Her absence from work comes from her recent illness.
最近、彼女は病気のせいで仕事を休んでいます。 - The delay in the project comes from a lack of resources.
プロジェクトの遅延は、資源不足のせいで起こりました。 - The misunderstanding between them comes from a miscommunication.
彼らの誤解は、コミュニケーション不足のせいで生じています。
「〜のおかげで」を表す英語表現
誰かを非難したり、環境的な要因や出来事によってネガティブなことを話す「〜のせいで」とは逆に、ポジティブな影響を受けるときには「〜のおかげで」と言いますよね。
「〜のおかげで」を英語で表すには以下の英語表現が使えます。
Thanks to ~
「Thanks to~」は、人を表す「誰か」や、出来事や環境などの「何か」によってポジティブな影響を受ける「〜のおかげで」を表せる英語表現です。
感謝を表す英語表現の「Thank you!(ありがとう!)」は見知った表現なので、「〜のおかげ」という意味を連想しやすいですよね。
Thanks toもBecause ofと同じく、Thanks toの後には名詞が続きます。
Thanks toの後に、感謝したいことを置いて「〜のおかげ」を表すわけですね。
例文↓
- Thanks to your help, we were able to complete the project on time.
あなたの助けのおかげで、私たちはプロジェクトを時間通りに完了することができました。 - Thanks to her dedication and hard work, the event was a great success.
彼女の献身と一生懸命な働きに感謝して、そのイベントは大成功となりました。 - Thanks to the clear instructions, I was able to assemble the furniture easily.
明確な指示のおかげで、家具を簡単に組み立てることができました。
まとめ
この記事では、英語を使う外国人が使う「〜のせいで」を意味する英語表現を、人を非難するとき、環境的な要因を指すときとの表現に分けて例文付きで紹介しました。
ここまでお読みのあなたは、「〜のせいで」を英語で表現したい時に、細かな意味の違いを意識して適切に使い分けられる知識を十分に身に着けているでしょう。
この記事でお伝えした内容が、あなたの英語表現をより豊かにできれば幸いです。