今回は、「原稿って英語でなんていうの?」をテーマに、原稿の言葉の意味や言葉を使うシーン、英語表現などを紹介します。さらに、「原稿用紙」「下書き」など、原稿にまつわる英語も併せて見ていきましょう。
また、記事の後半では、「原稿」を使った実際に使える英語例文も紹介するので、ぜひ参考にしてください。
「原稿」という言葉の意味は?
「原稿」とは、出版、印刷、放送、プレゼンテーションなどで使用するために、準備された文書やテキストのことです。たとえば、ニュース記事、本、雑誌、学術論文、脚本、スピーチなどの文章を作成する際、原稿が作られるでしょう。
【「原稿」という言葉を使用する業界やシーンの例】
- 出版業界:本、雑誌、新聞などの出版物のために書かれたテキストを指す場合に使われます。著者が出版社に提出する文書は「原稿」と呼ばれることが多いです。
- 報道関係:ニュースレポーターが使用するニュース記事などを指す場合に用いられます。テレビやラジオのニュース番組で読み上げられるテキストも原稿と呼ばれます。
- 広告業界:広告コピー、マーケティング資料、プレスリリースなど、商業的目的で作成された文書も原稿と呼ばれることがあります。
- 脚本・劇作:映画、テレビドラマ、舞台などのために書かれた脚本やシナリオを指すときにも原稿という言葉が使われます。
- プレゼンテーションやスピーチ:会議やイベントでのプレゼンテーションやスピーチのテキストも、話す内容を事前に書き起こした文章を原稿と呼ぶことがあります。
このように、原稿という言葉は、幅広い業界・シーンで使用される言葉であることがわかります。
「原稿」は英語でなんていうの?
「原稿」の基本の英語表現は「manuscript」と言います。ただし、使用目的やシーンによって、異なる単語が使われることもあるため、どのような原稿なのかによって単語を使い分けることが大切です。
では、「manuscript」以外の英語表現も見ていきましょう。
manuscript
本、雑誌、学術誌などの出版物に関する原稿は「manuscript」と呼ばれます。
著者は出版社に最終原稿を提出した。
script・news script
ニュースの文章や放送用のテキストは「script」または「news script」と呼ばれることが多いです。テレビやラジオで読み上げられる内容の文書を指します。
ニュースキャスターは生放送でニュース原稿を読み上げ、視聴者に最新の情報を伝えた。
document・report・presentation script
会議やプレゼンテーションで使われる文書は「document」や「report」「presentation script」 といった言葉で表現されることがあります。
マネージャーは四半期ごとの会議で会社の財務状況を議論するために、詳細なプレゼンテーション用の原稿を準備した。
このように、「どのような原稿を指すのか」によって表現を使い分けできると、より細かなニュアンスを伝えやすくなります。ただ、基本の表現として「manuscript」を覚えておくようにしましょう。
「原稿」にまつわる英語
「原稿」の基本的な英語表現について理解したうえで、ここでは、「原稿」にまつわる英語を見ていきましょう。
article
主に新聞や雑誌、オンラインメディアで公開されるために書かれた原稿を指します。
paper
学術誌に掲載されるために書かれる原稿で、研究結果や理論を詳述する文章を指します。
text
一般的に書かれた文章全体を指し、(序文・注釈・付録・さし絵などの)本文、(演説・論文などの)本文、原文、原本という意味があります。
copy
出版、広告、マーケティングの分野で使われることが多く、読者や視聴者に特定のメッセージを伝えるために書かれた文書やテキストを指します。
manuscript paper
原稿用紙
原稿用紙は「manuscript paper」と言います。
その学生はエッセイをきちんと書くために、方眼の入った原稿用紙を使用した。
draft
下書き
「draft」は、文章やデザイン、計画などの途中段階のバージョンを指します。
たとえば、「初稿」は 「first draft」、改訂の過程での「下書き」は「revised draft」などと表現されます。
数週間の調査の後、その学生はついに初稿を完成させた。
to review the manuscript / to see the manuscript
原稿を見せてもらう
「to review the manuscript」は、原稿の内容を評価、検討、または編集する行為を意味します。単に内容を見るだけの場合は「to see the manuscript」と表現します。
状況によっては、「to check the manuscript」や「to read the manuscript」という表現も使われるので覚えておきましょう。
編集者は来週までに原稿をレビューしてフィードバックを提供すると約束した。
「原稿」を使った英会話例文
最後に、「原稿」の英語表現を使った英会話例文を見ていきましょう。
明日までに報告書の下書きを送ってもらえますか?
もちろんです。今夜中に下書きを仕上げて、明日の朝一番で送ります。
もうこれから出版する本の原稿をチェックしましたか?
はい、昨日レビューしました。修正が必要な部分がいくつかあります。
まとめ
今回は、「原稿」の英語表現について解説しました。
「原稿」の基本の英語表現は「manuscript」であり、さまざまな原稿を指す単語として使えます。ただ、ニュースの原稿を指す「news script」やプレゼンテーション用の原稿という意味の「presentation script」といった表現もあるため、どのような原稿なのかによって、表現を使い分けできると、より細かなニュアンスを伝えやすくなります。
ぜひ今回の記事を参考に、「原稿」の英語表現を会話で活用してみてください。