今回は、「残業って英語でなんていうの?」をテーマに、の言葉の意味や言葉を使うシーン、英語表現などを紹介します。さらに、「過労」「残業手当」など、残業にまつわる英語も併せて見ていきましょう。

また、記事の後半では、「残業」を使った実際に使える英語例文も紹介するので、ぜひ参考にしてください。

「残業」という言葉の意味は?

「残業」という言葉の意味は?

「残業」という言葉は、労働者が通常の勤務時間を超えて働くことを指します。

たとえば、企業の定められた定時が午後5時であれば、それ以降に仕事を続ける時間が「残業」となります。

グローバル化が進んでいる昨今では、日本の企業が外国人を採用したり、日本人が海外で働いたりするケースが増えており、その際「残業」について話題になることも少なくありません。

すぐに表現が思い浮かばないということがないよう、英語表現を見ていきましょう。

「残業」は英語でなんていうの?

「残業」は英語で「overwork」と表現すると認識している方がいるかもしれませんが、「overwork」は「働きすぎ、過労」という意味で残業という意味はありません。

では、「残業」とは英語で何と表現するのか見ていきましょう。

overtime

意味:「残業」や「超過勤務」
「overtime」は最も一般的な「残業」の英語表現です。定められた勤務時間に対して労働時間が超えた場合に使われます。

I have to work overtime tonight to finish the project.
今晩、プロジェクトを終えるために残業しなければならない。

extra hours

意味:「追加の時間」や「超過勤務」
「extra hours」は、通常の勤務時間を超えて働く時間を指しますが、「overtime」よりもカジュアルな表現です。日常的な会話や、公式な場面ではなく、軽いニュアンスで使われることが多いです。

I’m staying late and putting in some extra hours.
遅くまで残って、少し追加の時間を働いています。

after-hours work

意味:「営業時間外の仕事」
「after-hours work」は、通常の営業時間が終了した後に行う仕事を指します。ビジネスや公式な文書でよく使われますが、日常会話ではあまり一般的ではありません。

She is doing after-hours work to meet the deadline.
彼女は締切に間に合わせるために営業時間後に仕事をしています。

extended hours

意味:「延長勤務時間」や「拡張勤務時間」
「extended hours」は、通常の勤務時間を超えて勤務することを指す表現ですが、一般的には営業時間が延長された場合などに使われます。

Due to the increased demand, we are working extended hours.
需要の増加により、勤務時間を延長しています。

「残業」にまつわる英語

「残業」の英語表現を押さえたうえで、残業にまつわる英語表現をいくつか見ていきましょう。

過労

過労は英語で「overwork」と言います。過度に働くことを指し、身体的・精神的に負担がかかるほどの労働というニュアンスがあり、労働時間が過剰で健康に悪影響を及ぼす場合に使用されます。

Aさん
He has been suffering from overwork lately.
彼は最近、過労に苦しんでいます。
Bさん
He should take some time off before it gets worse.
これ以上悪化する前に休むべきです。

残業手当

「残業手当」は「overtime pay」または「overtime compensation」と言います。

通常の勤務時間を超えて働いた場合に支払われる追加の賃金を指します。

Aさん
Do we receive overtime pay for working on weekends?
週末に働いた場合、残業手当が支給されますか?
Bさん
Yes, you’ll get 1.5 times your normal rate.
はい、通常の1.5倍の賃金が支払われます。

ブラック企業

ブラック企業は英語で「exploitative company」と表現します。

「ブラック企業」は、従業員に対して過剰な労働を強いるなど、労働環境が極めて悪い企業を指します。

英語では「exploitative company(搾取的企業)」と呼ばれるほか、「sweatshop(労働条件の悪い企業)」という表現も使われます。

Aさん
He quit his job because the company was a exploitative company.
ブラック企業だったので彼は仕事を辞めました。
Bさん
That’s understandable. Working conditions there are terrible.
それは当然ですね。あそこの労働環境はひどいです。

サービス残業

「サービス残業」は英語で「unpaid overtime」または「free overtime」と言います。

「サービス残業」は、労働者が残業をしても賃金が支払われない状態を指します。

Aさん
The company expects us to do unpaid overtime regularly.
会社は定期的にサービス残業を要求してきます。
Bさん
That’s not fair. You should report this to HR.
それは不公平です。人事部に報告するべきです。

「残業」を使った英会話例文

「残業」を使った英会話例文

最後に、「残業」の英語表現を使った英会話例文を紹介します。

「overtime」を使った英会話例文

Aさん
I’ve got to stay late tonight. I need to work overtime to finish this report.
このレポートを終わらせるために、今晩遅くまで残業しなければならないんだ。
Bさん
That’s a lot of extra work. How long do you think you’ll be at the office?
それは大変だね。どのくらいオフィスにいる予定?

「extra hours」を使った英会話例文

Aさん
I’ve been putting in extra hours to get ready for the presentation.
プレゼンテーションの準備のために残業しているんだ。
Bさん
I hope it pays off. How are you managing with the extra work?
うまくいくといいね。残業はどうやって管理しているの?

まとめ

今回は、「残業」という言葉の意味や、「残業」の意味する英語について紹介しました。

残業は英語で「overtime」「extra hours」「after-hours work」「extended hours」などの表現があります。日常会話をはじめ、ビジネスシーンでも頻繁に使用する英語なので、ぜひこの機会に覚えておきましょう。

また、実際に使える英語例文も紹介しているので、実際の場面を想像しながら、英語学習の参考にしてください。

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