木登りが上手でキャラクターにもなるお猿さん達🐵 動物園でも子ども達に人気ですね!

英語のmonkeyは多くの人が使える単語のひとつでしょう。
では、monkeyがスラングになるとどのように使われるか知っていますか?

この記事では、英語「猿」について深掘りをします。猿にまつわる様々な関連英語を発見しましょう。

猿は英語でmonkeyやape

まずは、哺乳類としての「猿」についてみていきます。猿はヒトに次ぐ行動動物で、視覚、聴覚、嗅覚は人間と同等と言われます。

お子さんに英語を学ばせたいときに、お猿さんが主人公である英語本や動画の「おさるのジョージ/Curious George」も有名ですね。

猿の英語はmonkey

さて、猿の英語はmonkeyです。
単数でmonkey、複数形になるとmonkeysにして使いますが、それらを含めて簡単に以下、例文を紹介しましょう。

Aさん
A monkey is on a tree.
訳)猿が木の上にいます。
Aさん
The mother monkey is holding the baby monkey.
訳)母猿が子猿を抱っこしています。

母猿(mother monkey)や子猿(baby monkey)など、猿の親子に関する表現も覚えていきましょう。

Aさん
There are many monkeys on the monkey hill at London Zoo.
訳)ロンドン動物園の猿山にたくさんのサル達がいます。

日本では猿山と呼びますが、英語ではmonkey hill(hillは小山・丘の意味)となるんですね。

類人猿の英語はape

”猿の惑星”という有名な映画があります。英語のタイトルは「Planet of the Apes」です。この題名に出てくるApesに注目しましょう。

ape(エイプ)は類人猿の意味です。類人猿とは、人間に似た恰好をし、高い知能を有する霊長類に属している動物を指します。

例えば、apeにはチンパンジー、ゴリラやオランウータン、monkeyにはニホンザルやマントヒヒがいます。

Aさん
Do you know the difference between apes and monkeys?
訳)類人猿と猿の違いを知っていますか?
Bさん
Chimpanzees, gorillas, and orangutans are apes.
訳)チンパンジー、ゴリラやオランウータンは類人猿です。

猿の鳴き声は英語でどうなるの?

猿の鳴き声は英語でどうなるの?

動物や鳥の鳴き声は日本語と英語で結構異なります。いわゆるオノマトペですね。
例えば、猫は日本語でニャーニャーですが、英語になるとミャオミャオやミューとなったり、犬であればワンワンと日本語で表現するのに対し英語ではバウワウのように変わります。

猿の鳴き声は英語でscreech

猿の鳴き声は日本語では”キャッキャッ”や”ウッキーキー”などでしょうか?

英語で猿の鳴き声は「screech(スクリーチ)」になります。screechは、金切り声を上げる、悲鳴を上げる、またブレーキをかけるときのキキーッ!と鳴るところを表現する単語になります。ちょっと、耳を塞ぎたくなるような音を猿の鳴き声に当てて使うことになります。

Aさん
I heard that monkeys were screeching in the trees. Maybe they found something dangerous.
訳)猿達が木の上で鳴き声を上げているのを聞いた。もしかしたら、彼らは何か危険なものを見つけたのかもしれない。
Aさん
The monkeys exchange greetings by screeching.
訳)猿達は鳴き声で挨拶を交わすんですよ。

monkeyの意味 スラングバージョン2選

ここでガラリと話題を変え、monkeyがスラングになったときの意味を紹介します。

monkeyのスラング(1)活発でやんちゃな人

とてもやんちゃな子どもや人がいますが、そんなときにmonkeyがスラングとして使われます。

Aさん
My son is such a little monkey!
訳)息子って、なんていう小さないたずら小僧!

また、cheeky monkeyというフレーズがあります。こちらもヤンチャな感じの子がいるとき、ネイティブがその子どもに向かって愛情を込めて呼ぶときに使われます。

monkeyのスラング(2) 500ポンド

monkeyが500ポンドを表すスラングとはどういう意味なのか不思議ですね。
その昔、大英帝国によってインドが支配されましたが、当時インディアン500ルピー紙幣の片面に猿が描かれていました。そこから、イギリスで500ポンドを表すスラングになったんです。
ちなみに、ポニーはスラングで25ポンドになります。

Aさん
In British slang, monkey means five hundred pounds.
訳)イギリス英語のスラングで、猿は500ポンドを意味します。

「猿ぐつわをはめる」の英語

猿ぐつわとは、声を立てさせないために布などを口に押し込んだり、噛ませたりするものです。このため「猿ぐつわをはめる」とは、言論の抑圧をするという意味で使われます。

gag a personで”猿ぐつわをはめる”を表現

猿ぐつわをはめるを英語にすると「gag a person」というフレーズになります。gagには、言論の自由を奪う、言論を統制するなどの意味があり、言論の抑圧である”猿ぐつわ”を表すことになります。

Aさん
The phrase “gag a person” means preventing speech or shouts, to restrain by force from freedom of speech.
訳)「猿ぐつわをはめる」という言葉は、言論や叫びを阻止することを意味し、言論の自由を力づくで抑制するものである。
  • preventing=阻止する・抑える
  • restrain=抑える・自由を奪う
  • freedom of speech=言論の自由

「猿芝居」の英語

「猿芝居」の英語

日光さる軍団のように、猿を訓練して芝居をさせる見せ物のことを猿芝居と言います。
しかし、猿芝居を使うときは浅はかなたくらみ、見透かされてしまうようなやり方を表現するイメージが強いのではないでしょうか?

shallow-mindedで”猿芝居”を表現

もちろん、猿芝居という英語表現はありませんので、意味を捉えた表現にする必要があります。
shallow-mindedには”浅はかな”という意味があります。
shallow-mindedを使って、shallow-minded scheme(浅はかなたくらみ)のようにすることができます。
もっとダイレクトにstupid(愚かな・ばかげた)/silly(くだらない・愚かな)/thoughtless(よく考えていない・無分別な)といった形容詞で見透かされてしまうようなやり方を表しても良いでしょう。

Aさん
It was easy for everyone to find out that he did something with a shallow-minded scheme.
訳)彼が猿芝居をしたことは誰の目にも容易に分かりました。

さらに、人を騙すようなことをmonkey business(インチキ商売)と言いますが、これも猿芝居に関連するのかもしれませんね。

「猿まね」の英語

「猿まね」の英語

最後にもうひとつ、猿関連で面白いフレーズを紹介しましょう。
それが、猿真似です。猿真似は、よく考えもせずにとりあえず他人を真似する行為を指します。

Monkey see, monkey do

Monkey see, monkey doはことわざであり、猿真似に当たる表現です。子どもは親の真似をすることで良いことも悪いことも多くを学びます。親がロールモデルになりたいですね。

Aさん
We try to be parents who respect people, not judge them by where they come from, because children do “monkey see, monkey do.”
訳)子どもは猿真似するものなので、出身地で判断せずに人々を尊重する親になるよう努めます。

まとめ

動物としての猿はことわざやcheeky monkeyといったスラングなど多くに使われます。日光東照宮にある”見ざる・言わざる・聞かざる”はSee no evil, Speak no evil, Hear no evilと言って外国人にも有名です。
良い意味も悪めの意味も持つような面白い表現があり、それだけ私たちは猿に愛着を持っているのかもしれませんね。
猿monkeyで、いくつか新しい英語表現を増やしてみませんか?