鈴はわたしたちの生活に身近なものです。たとえば、玄関や自転車の呼び鈴、風鈴や神社の鈴、「首に鈴をつける」なんて表現もありますね。
今回は、鈴の英語表現をご紹介します。鈴は英語でも日常生活に身近な存在なため、鈴を使った慣用句もたくさん。特に使えるものをご紹介するので、ぜひチェックしてください。
鈴って英語で何て言う?
「鈴」は英語で “bell” です。これは、形やサイズにかかわらず、音を出すための小さな金属製の楽器全般を意味します。例文を確認しましょう。
学校のベルが鳴り、授業の終了を知らせました。
教会の鐘が正午に鳴り、昼食の時間を告げました。
“toll“は名詞では「〔道路や橋などの〕通行料金」を意味する単語ですが、「〔鐘を〕繰り返し鳴らす、〔鐘を鳴らして~を〕報じる、知らせる」という動詞の意味もあります。
”Jingle Bells”の意味を確認しよう
わたしたちにとって最もなじみのある“bell”といえば、「ジングルベル(Jingle Bells)」ではないでしょうか?「ジングルベル(Jingle Bells)」はクリスマスの定番曲。誰もが耳にしたことのある曲ですが「ジングルベル」の意味を知ってしますか?
この“jingle”は動詞で「~をリンリンと鳴らす」という意味があります。
そのため、“Jingle Bells”には「リンリンと鈴を鳴らせ!」という意味があります。この曲、実はクリスマスソングではなかった、なんて話もありますが、街に鈴の音が鳴り響くようすはクリスマスらしさ満載ですね。
子供たちはベルを鳴らしながら、キャロルを歌いました。
かれはポケットのなかのお金をじゃらじゃら鳴らした。
「除夜の鐘」って英語で何て言う?
“Jingle Bells”の意味を確認したら、「除夜の鐘」の英語表現も気になりませんか?「除夜の鐘」は仏教行事のひとつ。欧米にはない文化なので「除夜の鐘」を意味する英語はありません。
「除夜の鐘」を英語で表現するなら、そのまま“joya no kane”としても良いですし、“New Year’s Eve bell“とどんなものかわかりやすく訳すのもおすすめです。
英語では「鐘」と「鈴」の違いはなく、どちらも”bell”と訳されます。
「除夜の鐘」は文字通り「大晦日の夜の鐘」という意味です。
お寺では、大晦日の真夜中から鐘が108回、鳴らされます
bellを使ったイディオムをご紹介
“bell”を使ったイディオムを紹介します。
ring a bell
「聞き覚えがある」というときに使う表現です。名前や場所など、思い出せそうなときに使います。
その名前には聞き覚えがあるけれど、どこで聞いたか思い出せない。
彼の顔には見覚えがある。きっと、前に会ったことがあるはず。
saved by the bell
「間一髪で助かる」「ギリギリで救われる」という意味です。これは、もともとは、ボクシングから来た言葉。危ないところでラウンド終了のベルが鳴り、ギリギリ選手が助かるというシーンを表しています。
難しい質問をされそうだったが、授業を終えるベルが鳴って助かった。
電車に乗り遅れそうだったけど、遅延していたおかげでギリギリ間に合った。
clear as a bell
「はっきりしている」「わかりやすい」という意味です。鐘の音はわかりやすく、はっきりと聞こえることから来ています。
彼女の指示はとてもわかりやすかったので、混乱はなかった。
あなたの声ははっきり聞こえます。
ちなみに”clear as a bell“の反対の「わかりにくい」「ちんぷんかんぷんの」を意味するのは”clear as mud”。直訳すると「泥のように透明」という意味ですが、泥が透明なはずはなく、理解が難しい状況で使われるちょっと皮肉を込めたフレーズです。
先生の説明はとてもわかりにくくて、クラス全員が混乱した。
with bells on
「喜んで」「やる気満々で」という意味です。馬車が交通手段だった頃に、パーティーなどの現場に到着した際に「喜んで来た」ということを示すため、馬具に鈴をつけたことに由来するイディオムです。
喜んで参加します!
新しいプロジェクトのことを聞いたとき、喜んで参加した。
bell the cat
「(みんなのために)危険なことを引き受ける」という意味です。このフレーズは、イソップ童話の“The Mice in Council(ネズミの会議)”という猫に鈴をつけ、猫が近づくと鈴の音でわかるようにするという話に由来するイディオムです。
誰も先生に本当のことを言いたがらない。
これは典型的な「誰がそれを引き受けるのか」という状況だ。
まとめ
今回は「鈴」の表現をご紹介しました。身近な存在な鈴は、すぐに使えるイディオムがたくさんです。どれも日常会話でよく使われているものなので、ぜひマスターして使ってくださいね。
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