Thank you!と言われたら、どういたしましてと言いたい時にどう返しましょうか。You’re welcome.という日常生活でネイティブが自然と使う表現もありますし、Sure.や、It’s my pleasure.といった表現などもあります。
ただシチュエーションに応じて、ふさわしい言い回しは異なります。できればTPOに合った表現を選びたいもの。そこで今回は、カジュアル・スラング・ビジネスのシーンで使える「どういたしまして」の英語表現をそれぞれご紹介します。
「ありがとう」に対する返事のバリエーションは非常に豊富ですので、ここで改めて学んでおきましょう!
カジュアルな「どういたしまして」の英語表現
No problem.
ありがとうと言われたら、実は「No problem.」という返しもできますよ!これは「お礼なんて言う必要はないよ」とか、「そんなに気することではないですよ」といったニュアンスを持っています。だから「問題ない」のですね。主に親しい人との会話で使われる傾向があります。
Thanks for helping me!
訳)手伝ってくれてありがとう!
No problem.
訳)全然いいよ。
「ありがとう」にもさまざまな英語表現があります。
I am glad you like it.
「I am glad you like it.」は、「あなたがそれを気に入ってくれて嬉しいです」という意味です。例えばプレゼントをあげたとして、それを相手が嬉しそうにしていたらこちらもプレゼントを贈った甲斐がありますよね。こっちも嬉しいよと言いたい時に使える表現として覚えておきましょう。
Thank you for this nice gift!
訳)素敵なプレゼントをありがとう!
I am glad you like it.
訳)気に入ってもらってこちらこそ嬉しいよ。
It is nothing.
こちらの直訳は「何でもない」というニュアンスになりますが、これをありがとうと言われた後に使えば、「お礼を言うほどのことは何もしていない」のように言い表すことができます。「気にしないで」とか、恩に感じないでほしい時に言えます。
I am so glad you came here for us.
訳)私たちのために今日ここへ来てくれて感謝しています。
Oh, it is nothing.
訳)そんな、気にしないでください。
Sure.
Sure.というと、「もちろん」という意味が先に思い浮かびますよね。しかしこの単語、そのままでもありがとうと言われた時の返しとして使えませんか?「ありがとう」「もちろん!」この流れ、直訳でもそんなに変ではないでしょう。当然のことをしたまでですというようなニュアンスを込めることができる言い回しですね。
Thank you for letting me know the news.
訳)そのニュースを知らせてくれてありがとう。
Sure.
訳)構いませんよ。
Anytime.
「Anytime.」もカジュアルな会話で使いやすい表現の一つ。文字通り、「いつでもどうぞ」という意味の言葉です。「またいつでも言ってね、力になるよ」というニュアンス。1語でサラッと返すとこなれた雰囲気が出ますね。
Wow, you fixed my bike! Thanks a lot.
訳)わぁ、自転車直してくれたんだ! ありがとう。
Anytime.
訳)いつでもどうぞ。
That’s alright.
「大丈夫、気にしないで」という気持ちを伝えるときには「That’s alright.」も◎。こちらもカジュアルな響きがあり、日常会話にぴったりの表現です。
You got me a cup of coffee? Thanks.
訳)コーヒー買ってきてくれたの? ありがとう。
That’s alright.
訳)たいしたことないよ。
No worries.
「No worries」も、「気にしないで」という意味を持つ言葉。「心配」を意味する「worries」に、打ち消しの「no」がついています。
Thank you for cleaning up my room.
訳)私の部屋を掃除してくれてありがとう。
No worries.
訳)どういたしまして。
I know you’d do the same thing.
こちらは「もしあなたが私の立場なら、私と同じことをしてくれるはずだよね」という意味の言い回しです。「you’d」は「you would」が省略された言葉。
最後に「for me」をつけても◎です。「お互い様だよ、気にしないで」というあたたかいメッセージですね。
I want to thank you for looking after my dog so well.
訳)うちの犬の面倒をしっかり見てくれてありがとう。
Oh, that’s alright. I know you’d do the same thing for me.
訳)あら、気にしないで。あなたも同じことしてくれるはずだよ。
スラングの「どういたしまして」の英語表現
No sweat.
「No sweat」を直訳すると、「汗をかくほどのことじゃない」。つまり「全然たいしたことじゃないから、気にしないで」という意味になります。カジュアルな表現なので、親しい間柄で使うのがベター。
Thanks for picking my kids up.
訳)(車で)子どもたちを拾ってくれてありがとう。
No sweat. My kids already needed picking up.
訳)たいしたことじゃないよ。うちの子たちも迎えが必要だったんだ。
No big deal.(No biggie.)
「No big deal.」も日常英会話でよく使われる表現。「たいそうなこと」という意味の「big deal」に打ち消しの「no」をつけ加えて、「たいしたことじゃないよ」というフレーズになります。
「No big deal.」をさらに短くして「No biggie.(ノービギー)」という言い方も。ネイティブのような、こなれた表現ですね。
That’s very kind of you. Thank you.
訳)とても優しいね。ありがとう。
No big deal.
訳)たいしたことないよ。
De nada.
「De nada.」の読み方は「デナーダ」。もともとはスペイン語ですが、英語に溶け込み「It was nothing.」「You’re welcome.」といった意味のスラング表現として定着しています。「気にしないで!」と伝える、変わり種の挨拶として使えそうですね。
Aさん
Thanks for the delicious pie!
訳)おいしいパイをありがとう!
De nada!
訳)どういたしまして!
ビジネスでも使える「どういたしまして」の英語表現
My pleasure.
こちらは冒頭でもご紹介しましたが、直訳すれば「私の喜び」となります。やはり、「お礼なんていいんですよ」とか、「気にしないでください」、「こちらこそどうも」のような、結局最後には「どういたしまして」に繋がるようなセリフになります。「The pleasure is mine.」でもOK。
Aさん
Thank you for coming today.
訳)今日は来てくれてありがとう。
My pleasure.
訳)どういたしまして。
You’re very / more than / most welcome.
定番の「You’re welcome.」に「very」や「more than」、「most」をつけて強調したこちらの表現。
You’re very welcome. You’re more than welcome. You’re most welcome.
「You’re welcome.」がさらに丁寧な印象に変わるため、ビジネスシーンをはじめとするオフィシャルな場面でも使いやすい言葉です。
Aさん
I really appreciate your work.
訳)君の仕事に感謝しているよ。
You’re very welcome, sir.
訳)とんでもありません。
Not at all.
「感謝には及びません」という気持ちを伝えられるのが「Not at all.」。ビジネスシーンだけでなく、カジュアルな会話でも使えます。イギリスで好んで使われる表現。
Aさん
Thank you for taking the time to do this.
訳)これをするために時間を取ってくれてありがとう。
Not at all.
訳)気にしないでください。
Don’t mention it.
「Don’t mention it.」も、「Not at all.」と同じような使い方ができる表現です。「mention」は「口に出す」「言及する」という意味の動詞。「Don’t mention it.」と言えば、「お礼には及びません」という気持ちを伝えられます。
Aさん
I appreciate your help.
訳)助けてくれてありがとう。
Don’t mention it.
訳)お礼には及びません。
I’m happy to help.
こちらの言い回しも、丁寧な印象を与えるビジネスシーン向けの表現。「お役に立ててうれしいです」という謙虚な気持ちを表せます。
Aさん
Thank you for helping me carry the baggage.
訳)カバンを運ぶのを手伝ってくれてありがとう。
Of course, I’m happy to help.
訳)当然のことですよ。お役に立ててうれしいです。
ビジネスメールで使える「どういたしまして」の英語表現
It was a pleasure doing business with you.
「一緒に仕事ができてうれしかったです」という意味の表現。仕事でお世話になった相手からの”Thank you”にぴったりの返答です。
I’m glad I could help.
“I’m happy to help”に似ていますが、こちらは仮定法の”could”を入れることで「もしお役に立てたのであれば、うれしいです」という意味合いになっています。謙虚な姿勢を表せるので、ビジネスメールにもってこいの表現。
Your appreciation means a lot to me.
「あなたからいただいた感謝の言葉は、私にとって大きな意味を持ちます」という意味のあたたかい表現。サンキューメールを送った相手も、この言葉を言われて嫌な気持ちになることはいないでしょう。
You’re welcome.やMy pleasure.も使える
この記事内でご紹介した”You’re welcome.”や”My pleasure.”などの丁寧な表現なら、ビジネスメールでも問題ありません。“You’re very welcome.”や”It was my pleasure.”のように使えばOK。
まとめ
「どういたしまして」には、You’re welcome.以外にもたくさんの言い方があるのだとわかりましたね。色々ありすぎると思うかもしれませんが、その1つ1つにはそれぞれの微妙なニュアンスの違いがあるので、言われた時のことを参考にして自分も真似て使ってみることができます。
感謝を表す言葉を伝えられたにもかかわらず、そのまま硬直してしまって何も言えなかったら相手にも失礼です。ですから、ここでたくさんのパターンを覚えて実際に使ってみましょう!
今は英語を使わなくても、いつか使う日の時のために下準備をしておくと楽です。海外へ留学や旅行をしなくても、一般的に街で使われる表現なので日本で外国人の方に出会って少し会話する時にも使えますね。