楽しかった旅行や感動的な映画の後、ふと心に残る気持ちを味わいながらぼんやりする…。
そんなときにぴったりの日本語が「余韻に浸る(よいんにひたる)」ですよね。でも、「余韻に浸る」って英語でどう表現するのでしょうか?
今回の記事では、「余韻に浸る」という日本語の意味を改めて確認しながら、それにぴったり合う英語表現やスラング、日常会話で使える例文を紹介していきます。
英語初心者や学び直し中の人でもすぐに使えるよう、すべての例文にはわかりやすい日本語訳をつけています。
気持ちを表現する英語を覚えて、英会話の幅を広げましょう!
「余韻に浸る」とは?日本語の意味を解説!

英訳に行く前に、「余韻に浸る(よいんにひたる)」とは、日本語でどのような意味かを確認しましょう。
基本的な意味
「余韻に浸る」は、出来事や体験が終わったあとも、その感動や気持ちが残っていて、それをしみじみと味わうことを指します。
例えば、以下のようなときです。
- 映画を見終わった後に、感動が胸に残るとき
- コンサートの帰り道で、音楽の感覚がまだ頭の中にあるとき
- 誰かとの会話のあと、言葉が心に残るとき
このように「余韻に浸る」は、「終わったあとに、気持ちの残り香を楽しむ」ことなんですね。
日本語の例文
「余韻に浸る」を使った日本語の文章を紹介します。より理解を深めましょう。
映画が終わった後もしばらく席を立てず、感動の余韻に浸っていました。
久しぶりに会った友人との楽しい時間の余韻に浸りながら、帰り道を歩きました。
コンサートの余韻に浸るように、帰宅後もずっと同じ曲をリピートして聴いていました。
「余韻に浸る」を英語で何て言う?
次に「余韻に浸る」の英語表現を解説します。
英語では、状況に応じてさまざまな言い方ができます。特に以下の表現がよく使われます。
soak in the afterglow(余韻を味わう)
“soak”は浸す、”afterglow”は余韻を意味します。
I’m still soaking in the afterglow of the concert.
(まだコンサートの余韻に浸ってるよ。)
savor the moment(瞬間をかみしめる)
“savor”に「味わう」「楽しむ」といった意味があります。
She closed her eyes to savor the moment.
(彼女はその瞬間を味わうために目を閉じました。)
linger in the feeling(気持ちが残る)
lingerは「長くとどまる」という意味の動詞です。
「長く気持ちが残る」は余韻に浸るに近い表現と言えます。
I just want to linger in the feeling of happiness a little longer.
(もう少しだけ、この幸せな気持ちの余韻に浸っていたいです。)
| 英語表現 | 日本語訳 |
|---|---|
| soak in the afterglow | 余韻に浸る |
| savor the moment | 瞬間を味わう |
| linger in the feeling | 気持ちが残る |
「余韻」をスラング英語で何て言う?
スラングやカジュアルな表現でも「余韻」に近いニュアンスを出せます。
vibes still hitting(まだ気持ちが残ってる/興奮が続いてる)
The vibes from the party are still hitting!
(パーティーの余韻がまだ残ってるよ!)
still feeling it(まだ感じてる)
I’m still feeling it from last night’s show.
(昨夜のライブの余韻がまだ抜けないよ。)
can’t get over it(気持ちが抜けない/忘れられない)
I just can’t get over that amazing dinner.
(あのディナーの余韻が忘れられないな。)
この文で”it”は”that amazing dinner”に置き換わっています。
「思い出に浸る」を英語で何て言う?

「余韻」とは少し違いますが、「思い出に浸る」場合の英語表現も知っておくと便利です。
reminisce about the past(過去を懐かしむ)
“reminisce”は過去の思い出や出来事を懐かしむという意味の動詞です。
We often reminisce about our school days.
(よく学生時代を思い出して浸ってるんだ。)
dwell on memories(思い出にふける)
“dwell”は特定の考えや感情に「留まる」ことを意味する動詞です。
「浸る」に近いニュアンスを持っています。
She likes to dwell on sweet memories.
(彼女は甘い思い出に浸るのが好きです。)
lost in memories(記憶の中に浸る)
“lost in memories”を直訳すると「思い出に迷う」ですが、ニュアンスとしては「懐かしい記憶に心を奪われている」「過去を振り返って夢中になっている」といった感じです。
He looked out the window, lost in memories.
(彼は窓の外を見ながら、思い出にふけっていました。)
afterglowの意味は?
先に少し紹介した”afterglow”。「余韻」を意味する英単語として非常に便利です。
この英語についてもう少し解説しましょう。
afterglow の基本的な意味
“afterglow”(アフターグロウ)には複数の意味がありますが、以下に主なものを簡潔にまとめます。
夕焼けの残光
太陽が沈んだ後に空に残る赤やオレンジの光のこと。自然現象としての「残光」を指します。
心地よい余韻
今回の記事ではこの意味で紹介しています。
比喩的に、良い出来事や体験の後に残る満足感や幸福感を表します。
科学的・技術的文脈
蛍光や発光現象が消えた後に残る微弱な光を指します(例:蛍光体やディスプレイ技術)。
afterglowを使った英語の例文
The afterglow of the wedding still warms my heart.
(結婚式の余韻がまだ心を温めてくれます。)
There was a peaceful afterglow after the concert.
(コンサートのあとに静かな余韻がありました。)
I want to stay in this afterglow forever.
(この余韻の中にずっといたいです。)
「余韻に浸る」にまつわる関連英語表現
他にも、感情の余韻や感動を表す英語表現を知っておくと便利です。
be moved(感動する)
I was deeply moved by the film.
(映画に深く感動しました。)
emotion lingers(感情が残る)
The emotion still lingers in my heart.
(その感情がまだ心に残っています。)
feel nostalgic(ノスタルジックな気持ちになる)
「ノスタルジックな気持ち」とは、過去の思い出や体験を振り返ったときに感じる、懐かしさや切なさ、温かさが混ざった感情を指します。
That old song makes me feel nostalgic.
(あの懐かしい歌を聞くと余韻がよみがえります。)
まとめ
「余韻に浸る」は英語でいろいろな表現ができます。
感情をゆっくり味わう英語表現を知っていると、英会話でも自分の気持ちをより豊かに伝えられるようになります。
最後に、今回紹介した表現をまとめた表を掲載します。
| 英語表現 | 意味・使い方 |
|---|---|
| soak in the afterglow | 感動や幸せな気持ちを味わい続ける |
| savor the moment | 今この瞬間をじっくり味わう |
| linger in the feeling | 気持ちが心に残り続ける |
| still feeling it | 余韻を感じ続けている(カジュアル) |
| reminisce about the past | 過去を懐かしく思い出す |
| afterglow | 「余韻」そのものを意味する名詞 |
英語でも「余韻」を伝える方法はたくさんあります。
感動したとき、嬉しかったとき、その気持ちを英語で表現してみましょう。
きっとあなたの英語ももっと豊かになりますよ!
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