ビジネスシーンで英語が使われる時は、決まりきった表現が多いです。
日本でも初めてビジネスシーンに関わった時は、相手に失礼のないように、一言一句気を使ったのではないでしょうか?
しかし1年もすれば丁寧な表現が板に付き、ビジネスメールもひとりで書けるようになったのではないでしょうか?
ビジネス英語も同じです。
決まりきった丁寧な表現が身につけば、想像しているよりもシンプルなプロセスでビジネス英語が身につきます。
この記事では、ビジネスシーンで使える英語表現と、ビジネス英語が身につくまでのシンプルで具体的なプロセスをお伝えします。
ビジネスシーンで「対応」する時に役立つ英語表現
ビジネスシーンではお客さんやお仕事に常に「対応」しているといえます。
ゆえに「ただいま対応しております」や「ご対応をお願いします」など、「対応」に関する表現を覚えていると非常に役立ちます。
- Deal with ~
〜に対応する
「〜に対応する」と言う際にはDeal with ~が使えます。Deal with ~は「〜に取り組む」というニュアンスで「対応する」を表現できます。
例:I’ll deal with it.(僕が対応します。)
- Handle ~
〜に対応する
Handle ~も「対応する」の意味で使えます。Handle(ハンドル)と言うと、車のハンドルを思い浮かべませんか?Handleにはもともと「〜を操縦する」の意味があり、お仕事を「操縦」して問題解決をするイメージで「対応する」の意味でも使われます。
例:Let me handle this project.(このプロジェクトは僕に担当させてください。)
- Take care of ~
〜に対応する
「〜の面倒を見る」の意味で学ぶTake care of ~ですが、ビジネスシーンで「〜に対応する」の意味でも使われます。
例:Is there anybody who can take care of this issue?(誰かこの案件を対応してくれる人はいませんか?)
状況確認で使えるビジネス英語
続いてビジネスシーンで度々必要になる「状況確認」に使える英語表現です。
How have things been after that?
その後ご状況はいかがですか?
↑状況を確認するのにピッタリの表現です。相手の状況を定期的に確認したり、以前に話題に挙がっていた気がかりなことを尋ねる時などにも使いやすい表現です。
「How have things been」の部分が現在完了進行形の受動態になっていて少し戸惑う部分もあるかもしれませんが、その場合は日常英会話でも使える「How have you been?(元気してた?)」と結びつけて覚えると良いですよ。
How have you been?は「How are you?」のように挨拶感覚で使える英語表現で、少し久しぶりに会う相手に使われる表現です。
How have you been?は、主語であるYou(あなた)が、How(どのように)、Have been?(されていましたか?)という構造で「元気にしてた?」を表しています。
How have things been?も同じように考えて、主語の「Things」は「ものごと」ですから、How have things beenで「ものごとはどのように進んでいますか?」となり、転じて「状況はどうですか?」となるわけです。
- How are things turning out?
その後ご状況はわかりましたか?
この表現は「わからなかった状況は今はわかりますか?」のニュアンスで使われます。例えば、以前に相手から「確認して後日連絡しますね」と言われたことについて知りたい時に使えますね。
- What’s the situation / status of ○○ after that?
その後〇〇の状況はいかがですか?
この表現は、より具体的に「〇〇の状況」を聞くときに使えますね。「What’s the situation / status of section B after that?(その後セクションBの状況はどうですか?)」といった感じで、「具体的に〇〇の状況を聞きたい。」という時などに使えます。
- Are we on schedule?
予定通りに進んでいますか?
シンプルな表現ですが、状況の進捗について切り出すときに使いやすいです。
ビジネス英語を使えるようになるたった2つのステップとは?
ビジネス英語を身に着けた人の需要は非常に高いです。
ビジネス英語を身に着けて、昇進や昇給を狙う人も多いでしょう。
一方で、以下のように考える人も多いでしょう。
しかしご安心ください。
ビジネス英語が身につくまでのプロセスは意外にもシンプルです。
本項では「ビジネス英語が身につくまでのたった2ステップ」をお伝えします。
ステップ1.決まりきった表現を覚える
ビジネス英語のほとんどが決まりきった表現です。覚えてしまえば難なく口から出てきます。
例えば、日本のビジネスメールをイメージしていただけるとわかりやすいです。
例えば、「前に言ってた請求書を送るから確認しておいてね」という要件で送るにしても、以下のように↓
「お世話になっております。以前お伝えしていた〇〇の請求書について添付ファイルにて送信致します。ご査収くださいますよう何卒のよろしくお願い致します。」
といった感じで、「お世話になっております。」や「ご査収ください」といったビジネスシーン特有の表現をするので、初めて会社務めをした時は戸惑った人も多いでしょう。
しかし、慣れてしまえばスラスラと上述のようなビジネスメールで使う文言が出てきます。
英語でも同じです。
幸い英語では日本語よりも丁寧な表現はシンプルですし、ビジネスシーン特有の言い回しも少ないです。
「習うより慣れろ」の精神で、まずは本記事でお伝えしたビジネスシーンで使える決まりきった表現を積極的に身に着けていきましょう。
ステップ2.反射的に言えるようにする
ビジネスシーンで使われる決まりきった表現が身に着いてきたら、それを反射的に言えるように意識してみましょう。
仕事をしている時や公的な場所にいる時など、意識が「仕事モード」に入っている時は、とっさに話しかけられても敬語や丁寧な表現が出てきませんか?
英語でも同じように、意識が仕事モードに入っている時に、反射的に丁寧な表現が出てくるよう練習してみましょう。
例えば、頭の中のイメージを瞬時に英訳する「瞬間英作文トレーニング」を、ビジネス表現で行うと効果的です。
「名刺を頂戴できますか?→May I have your business card, please?」
「今週末の会議に出席予定だ。→I will attend a meeting this weekend.」
といった感じで、頭に浮かんだビジネス表現が瞬時に英語で出てくるよう訓練することで、仕事モードの時に英語でもビジネス表現が反射的に出てくるようになります。
まとめ
この記事では、ビジネスシーンで役に立つ英語表現のピックアップと、ビジネス英語が身につくまでのシンプルで具体的なプロセスをお伝えしました。
ここまでお読みのあなたは、「対応する」や「状況確認」などビジネスシーンで頻繁に使われる表現を具体的な使い方までしっかり理解し、さらにより広いビジネス英語が身につくまでの具体的なプロセスも頭に入っています。
この記事でお伝えした内容が、あなたの英語学習をより充実したものにできれば幸いです。