化粧品カウンターで商品を眺める外国人のお客様。声をかけたいけれど、英語で何と言えばいいのか…。そんな経験をされた方も多いのではないでしょうか?
近年、外国人観光客が増え、化粧品フロアでも英語での接客機会が増えています。「専門用語をどう説明すればいいのか分からない」「会話が弾まず申し訳ない」など、英語での接客に不安を感じている方も少なくないはず。
この記事では、外国人のお客様へのお声かけやスキンケア商品を説明する際に役立つ実践的な英会話フレーズを、会話例を交えてご紹介します。
また、カテゴリー別の使用方法の説明や人気の美容成分まで、今日から使える表現をまとめました。
これだけは覚えておきたいというものを厳選したので、突然の英語での接客にもすぐ活かせますよ。
カウンセリングで使う基本の英語フレーズ
初めてのお客様に接客する場合、まずは肌について質問しますよね。
ここでは、スキンケア商品を肌に付ける前に、お客様に確認しておきたいことを5つしぼってお伝えします。
お客様の悩みにつながる商品紹介につながるだけでなく、タッチアップ時のトラブルを避けるためにも覚えておきたい内容です。
基本の接客フレーズ
いらっしゃいませ。何かお探しですか?
お試しになりますか?
使い方をご説明させていただきます。
肌悩みを聞く
お肌の気になるところはありますか?
特にあごの周りがよく肌荒れするんです。
ニキビ用の商品は何か使われていますか?
いいえ、何を使えばいいかわからなくて。
【その他の肌悩み】
- 乾燥:Dry skin
- シミ:Dark spots
- クマ:Dark circles
- 毛穴づまり:Clogged pores
- 黒ずみ:Blackheads
- ニキビ跡:Acne scars
- 小じわ:Fine lines
- しわ:Wrinkles
今の肌状態を聞く
今日のお肌の調子はいかがですか?
肌がすごく乾燥しています。
痛みは感じますか?
痛みはないですが、つっぱります。
肌タイプを聞く
お肌のタイプは?
乾燥肌です。
【その他の肌タイプ】
- 脂性肌:Oily skin
- 混合肌:Combination skin
- 敏感肌:Sensitive skin
アレルギーの有無を聞く
アレルギーはありますか?
香料にアレルギーがあります。
いいえ、特にありません。
使用しているアイテムを聞く
普段はどんな商品を使っていますか?
洗顔料と保湿クリームを使っています。
基本的な洗顔料と日焼け止めだけです。
商品ジャンル別の英単語とフレーズ
化粧品はカタカナが多く、英単語も同じと勘違いすることも少なくありません。
商品のカテゴリーを表す単語だけでもしっかり覚えておくことで、スムーズに説明できるようになります。
クレンジング:Makeup remover
「クレンジング」という言葉は、 “cleanse(汚れを取り除く)” に “-ing” を足した名詞形で、「メイク落とし」としては伝わりません。
クレンジング製品について話すときは “makeup remover”、種類を説明するときは “cleansing oil” など “cleansing” を使います。
3種類のクレンジングを用意しています。
洗顔料:Facial Cleanser/Facial wash
“Cleanser” は、顔も体も含めた”洗う”ための製品全般を指す言葉です。シャンプーやボディソープも広い意味では “Cleanser” に含まれます。
“Facial” をつけることで「お顔専用の洗顔料」と表現できます。
この洗顔料は低刺激で敏感肌に適しています。
化粧水:Toner/Lotion
一般的に “Toner” はうるおい重視でとろみのある化粧水、 “Lotion” はさっぱりとした使用感で肌を整えることを目的とした化粧水として使い分けられています。
さっぱりした化粧水が好みですか?
こちらの化粧水はしっとりとした使い心地で、たっぷり潤います。
美容液:Serum
“Serum”は、高濃度の有効成分を配合した美容液を指します。
こちらの美容液にはビタミンCが配合されています。
乳液:Emulsion
“Emulsion” は、乳液タイプの製品を指します。ただし、海外ではあまり乳液を使わず保湿クリーム(Moisturizer)を使う場合が多いです。
こちらの乳液はさっぱりとしていてべたつきません。
クリーム:Moisturizer
“Moisturizer” は本来「保湿製品」全般の意味ですが、スキンケアでは主に「保湿クリーム」として使われています。
このクリームは夜用ですか?
パック:Face mask
基本的に、シートマスクやクリーム状のパック製品は “Face mask” と表します。
こちらのパックは週1回程度お使いください。
日焼け止め:Sunscreen
UVカット効果のみの日焼け止めを “Sunscreen”、化粧下地効果がついた日焼け止めは “Makeup base(メイクアップベース)” と呼びます。
ウォータープルーフの日焼け止めが欲しいです。
【商品別】使い方や注意点を伝える英語のフレーズ集
スキンケアアイテムの使い方を外国人のお客様に説明するとき、難しい言葉は使わず、シンプルな英語で伝えるのがポイントです。
クレンジングから日焼け止めまで、基本的な使い方や注意点を伝える時によく使うフレーズをまとめました。
ぜひ、接客時の会話に取り入れてみてください。
クレンジング・洗顔
クレンジングの種類は基本的に “cleansing”+タイプで表すことができます。
- オイルクレンジング:Cleansing oil
- ジェルクレンジング:Cleansing gel
- ミルククレンジング:Cleansing milk
- クレンジングバーム:Cleansing balm
こちらのクレンジングは乾燥肌向け、こちらは脂性肌向けです。
こちらのクレンジングは毎日使えます。肌にとてもやさしいですよ。
乾いた手に少量取ってください。
ぬるま湯でしっかり洗い流してください。
コットンで拭き取っていただいても大丈夫です。
保湿ケア
こちらの化粧水は、洗顔後の肌にたっぷりとうるおいを与えます。
この乳液は、一日中お肌を潤った状態に保ちます。
こちらはお肌に優しい商品です。
より効果を高めるために、重ね付けをしてみてください。
この大きさが適量です。
日焼け止め
こちらはクリームタイプの日焼け止めです。保湿力があり、乾燥肌の方におすすめです。
こちらはSPF30の日焼け止めです。毎日のご使用におすすめです。
外出前に、顔全体にたっぷり塗ってください。
特に汗をかいたり水泳をしたりする場合は、2時間ごとに塗り直してください。
メイクの前にお使いください。
覚えておきたい美容成分英語
ここでは、スキンケア製品に配合されている人気の美容成分の英語表現を5つご紹介します。
読みかたや接客でよく使うフレーズも一緒にご紹介するので、外国人のお客様への商品説明がぐっと楽になります。
ヒアルロン酸:Hyaluronic acid
英語では「ヒアルラニック アシッド」と発音します。
こちらには保湿力の高いヒアルロン酸が配合されています。
コラーゲン:Collagen
英語では「コーラジェン」と発音します。
コラーゲンはお肌を引き締めて、ハリを与えます。
ビタミンC:Vitamin C
英語では「ヴァイタミン シー」(アメリカ英語)、または「ヴィタミン シー」(イギリス英語)と発音します。
ビタミンCはお肌を明るく、透明感のある肌に導きます。
セラミド:Ceramide
英語では「セラマイド」と発音します。
セラミドは、お肌を守るバリアのような働きをします。
レチノール:Retinol
英語では「レティノール」と発音します。
エイジングケアをお探しですか?このレチノール製品がおすすめです。
まとめ
この記事では、外国人のお客様にスキンケア商品を説明する際に役立つ英会話フレーズを幅広くご紹介しました。
お伝えしたフレーズを参考に、自信を持ってお客様とコミュニケーションを取ってくださいね。
「でも、実践でうまく話せるか不安…」「もっと色々なフレーズを学びたい!」
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