インターネットで目にする”.COM(ドッドコム)”。

これがどのような意味か、何の言葉の略かご存知ですか?

今回は、意外と知られていない“.COM(ドッドコム)”の意味から、comのビジネスや接頭語における意味まで徹底解説します!

英語のcomの意味(IT・ビジネス)

英語のcomの意味(IT・ビジネス)

インターネットやビジネスの場面でよく見かける”com”という言葉。

特に、ウェブサイトのドメイン名「.com」として馴染みがある人も多いでしょう。

この項では、comの意味や由来について詳しく解説します。

.comは「commercial」の略

.com(ドットコム)のcomは、”commercial”(コマーシャル)の略です。

commercialは「商業の」「営利目的の」といった意味を持つ英単語で、ビジネスや商取引に関するものを指します。

“.com”は、商業団体(企業)向けに作られたトップレベルドメイン(TLD)であり、企業のウェブサイトに使用されることを目的としていました。

例えば、有名な企業のウェブサイトを見てみると、

  • amazon.com(アマゾン)
  • google.com(グーグル)
  • microsoft.com(マイクロソフト)

といったように、多くの企業が.comのドメインを使用しています。

ドットコムの由来とは?

「ドットコム(.com)」という言葉は、インターネットの発展とともに広まりました。

もともと.comは、1985年にアメリカの国防総省が定めたトップレベルドメイン(TLD)の一つで、商業団体向けに作られました。

そして、1990年代後半の「ドットコム・バブル(dot-com bubble)」の時期に、.comを持つ企業が急成長し、一気に知名度が上がります。

この時期には、多くのIT企業が.comのドメインを取得し、インターネットビジネスに参入しました。

現在では.comのドメインは、企業だけでなく個人やブログなどにも広く利用されており、世界で最も一般的なドメインの一つになっています。

comとは?IT・ビジネス分野で目にする言葉

また、comは、ITやビジネス分野で頻繁に登場する言葉でもあります。

特に、以下のような場面で使われます。

  1. インターネットのドメイン名
  2. 企業名やブランド名
  3. IT・テクノロジー分野

インターネットのドメイン名(.com)

前述のとおり、企業や商業団体が使用するドメイン名として.comが一般的です。

現在では個人でも.comのドメインを取得できますが、もともとは企業向けに作られたものでした。

企業名やブランド名

多くの企業やブランドは、「com」を名前の一部に取り入れています。

この場合、comは”commercial”に限らず、”communication”の略語であったり、”com”を使った英語の略語である可能性もあります。

例えば、以下の企業やブランドが、comを名前に使っています。

  • NTTドコモ(docomo):Do Communications Over The Mobile Networkの頭文字をとって命名
  • 株式会社コムテック(comtech):communicate technologyの略
  • NTTコムウェア:「コム」はcommunicationに由来

IT・テクノロジー分野

comは、プログラミングやソフトウェアの分野でも登場する用語です。

例えば、Microsoftが開発した「COM(Component Object Model)」は、ソフトウェアコンポーネントを組み合わせてアプリケーションを構築する技術のことを指します。

異なるプログラムやプロセス間でオブジェクトをやり取りできる仕組みです。

Windows環境において、アプリケーションの拡張性や再利用性を高めるために広く使われています。

接頭語com-の意味

接頭語com-の意味

comはドメインやIT・ビジネス用語だけでなく、英語の接頭語(せっとうご)としても使われます。

Bさん

接頭語とは、語や語基の「前」につく語構成要素で、語調を整えたり意味を加えたりする役割があります。

com-はラテン語の”cum”に由来しており、「一緒に」「完全に」「強調」といった意味を持ちます。

この接頭語は、多くの英単語に影響を与えており、特に「結びつき」や「統一」のニュアンスを持つ単語に使われることが多いです。

com-が使われる単語の種類

com-は、以下のようなカテゴリーの単語によく使われます。

協力・結びつきに関連する単語

  • communicate(コミュニケーションを取る)
  • community(コミュニティ、共同体)
  • company(会社、仲間)

例文はこちらです。

Aさん

We need to communicate clearly to avoid misunderstandings.

(誤解を避けるために、はっきりとコミュニケーションを取る必要がある。)

Aさん

She is an active member of the local community.

(彼女は地元のコミュニティの積極的なメンバーだ。)

Aさん

I enjoy your company.

(あなたと一緒にいるのが楽しい。)

完全性や強調を表す単語

  • complete(完全な)
  • compare(比較する)
  • compel(強制する)

例文はこちらです。

Aさん

The project is now complete.

(そのプロジェクトは今、完了した。)

Aさん

Let’s compare the two options before making a decision.

(決定を下す前に、2つの選択肢を比較しよう。)

Aさん

The situation compels us to take action.

(その状況が私たちに行動を起こすことを強いている。)

共通の目的を持つ単語

  • combine(結合する)
  • compact(コンパクトな、ぎっしり詰まった)
  • comply(従う)

例文はこちらです。

Aさん

We should combine our efforts to succeed.

(成功するために、力を合わせるべきだ。)

Aさん

This is a compact and useful design.

(これはコンパクトで便利なデザインだ。)

Aさん

Employees must comply with company policies.
(従業員は会社の方針に従わなければならない。)

接頭語con-との違い

com-と似た接頭語に”con-“があります。

どちらもラテン語の”cum”に由来し、「一緒に」や「完全に」という意味を持っていますが、使われる単語の種類やニュアンスに違いがあります。

con-の特徴

con-は、主に「共に」「合同で」「強調」といった意味で使われますが、より抽象的な概念や精神的なつながりを表すことが多いです。

con-を含む単語の例と意味

  • connect(接続する):物理的または概念的につながる
  • construct(建設する):構造を組み立てる
  • confirm(確認する):確実にする
  • contribute(貢献する):一緒に何かを成し遂げる

com-とcon-の違いまとめ

  • com-:物理的な結びつきや完全性を強調する単語に使われることが多い。
  • con-:抽象的な概念や合同性を示す単語に使われることが多い。

例えば、「combine(結合する)」は物理的なものを一緒にする意味が強いのに対し、「connect(接続する)」は物理的なものだけでなく、人や考えを結びつける意味も持ちます。

まとめ

今回はさまざまな場面で使われる語”com”について解説しました。

解説した内容をまとめます。

  • .comはcommercialの略で、企業向けに作られたトップレベルドメイン(TLD)
  • communicationやcompanyなどの略語の可能性もある
  • Microsoftが開発した「COM(Component Object Model)」を指すこともある
  • 接頭語のcom-には「一緒に」「完全に」「強調」といった意味がある

このように、英語にはたくさんの略語や接頭語があります。

日頃からどんな意味があるのか疑問を持って調べてみると、語彙や知識が広がるのでおすすめですよ!

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