「サクサクで美味しい!」や「サクサク動いて快適!」などの表現を聞いたことがある方は多いでしょう。
日本語は、何かの動きや状態を表すときに、「サクサク」のような擬音語を用いることがとても多い言語です。

この擬音語の「サクサク」、英語では何と言うのでしょうか?
今回は、食感や動作をリアルに伝える擬音語「サクサク」の英語表現を紹介していきます。
食感と動作の2種類に分けて例文とともに解説しますので、それぞれどのように使うのかしっかり確認しておきましょう。

「サクサク」の2つの意味

日本語の「サクサク」とは、軽快で心地よく、物事がスムーズに運ぶさまを表現する擬音語です。
クッキーやビスケットなどの軽い歯ごたえを表すほか、パソコンや電子機器などの動作が順調に進むさまを形容して用いられます。

擬音語の「サクサク」には、軽い食感を表すものと、スムーズな動作を表すものの2つの意味があります。
英語では、意味の違いによっていろいろな単語で表現されるため、正しく使い分けなければなりません。

それぞれの表現を例文と一緒に紹介していきます。

食感を表す「サクサク」

食感を表す「サクサク」

「サクサク」とした食感を表す代表的な英語は3つあります。
日本語ではどれも同じ「サクサク」で表現できますが、英語では食べ物の厚みや固さによって単語が異なるので、違いを明確にしておきましょう。

crispy

“crispy”は、日本語でいう「サクサク」した食感を伝えるのに一番近い英語といえます。

crispy
hard enough to be broken easily
簡単に壊れるくらいの硬さ

参考:Cambridge Dictionary

サクサクしていて砕けやすいのが特徴で、揚げ物やポテトチップス、クッキーなどは、すべて”crispy”で形容できます。

Aさん
I like the crispy texture of potato chips.
訳)ポテトチップスのサクサクした食感が好きです。

Aさん
The pizza we ate today was thin and crispy.
訳)今日食べたピザは、薄くてサクサクしていました。

crunchy

“crunchy”も、「サクサク」とした食感を表す英語の一つです。
噛むと「カリッ」と音が鳴るような、しっかりと噛みごたえのある食感を表現します。

crunchy
firm and makes a short loud noise when it is eaten, pressed, etc
硬く、食べたり、押したりすると短く大きな音がする

参考:Cambridge Dictionary

“crispy”とほぼ同じ意味ではありますが、”crunchy”の方がより堅い食べ物を指している場合が多いです。
ナッツやシリアルのように、噛むたびに「カリカリ」または「ガリガリ」と音がする食べ物には”crunchy”を使います。

Aさん
The granola is very crunchy and full of flavor.
訳)グラノーラは、とてもサクサクしていて風味豊かです。
Aさん
I enjoy crunchy apples as a snack.
訳)サクサクしたりんごをおやつに食べるのが好きです。

flaky

“flaky”は、小さくて薄い食べ物の「サクサク」した食感を表すときによく使われる表現です。
小さくて薄く、噛むと層が簡単に剥がれてしまうような状態を指します。

flaky
coming off easily in small, flat, thin pieces
小さく平らで薄い破片となって簡単に剥がれる

参考:Cambridge Dictionary

パイやクロワッサンなど、繊細な層が折り重なっているような食べ物に用いられることが多いと覚えておくと良いでしょう。

Aさん
The croissant was incredibly flaky, with layers that practically melted in your mouth.
訳)クロワッサンは驚くほどサクサクで、口の中で層が溶けていくような食感でした。
Aさん
The crust on this chocolate pie is so light and flaky.
訳)このチョコレートパイの生地は、とても軽くてサクサクしています。

動作の「サクサク」

動作の「サクサク」

日本語では、動作が順調に進むときにも「サクサク」を使いますよね。
「サクサク進む」や「サクサク動く」は、英語でどのように表現するのでしょうか。

スピード感やスムーズさなど、どこを強調するかによって使う英語が異なりますので、
例文で確認してみましょう。

smoothly

“smoothly”は、動作が順調に進むさまを意味した英語です。

smoothly
easily and without interruption or difficulty
簡単に、中断や困難なく

参考:Cambridge Dictionary

中断も困難もなく、物事が円滑に進む様子、予定通り滞りなく進む様子を指しています。
まさに、日本語でいう仕事や作業が「サクサク」進むときにぴったりの表現です。

Aさん
iPhones operate more smoothly than Android phones.
訳)iPhoneは、アンドロイドよりもサクサク動きます。
Aさん
I made a plan ahead for this project, so I think it will go smoothly.
訳)事前にきちんと計画を立てたので、サクサク仕事が進むと思います。

quickly

“quickly”も「サクサク」とした動作を表す英語で、特に機敏で速い動きを強調するときに使われます。

quickly
at a fast speed
速いスピードで

参考:Cambridge Dictionary

サクサク仕事をこなす作業スピードを強調する際には、「仕事が速い」という意味で、”quickly”を使うとわかりやすいでしょう。

Aさん
I have a new laptop, and I can work quickly.
訳)新しいノートパソコンを買ったので、サクサク仕事が進むようになりました。
Aさん
Careful planning will help me handle my business quickly.
訳)綿密に組んだスケジュールのおかげで、サクサク仕事ができるでしょう。

efficiently

“efficiently”は、「効率良く」という意味がありますので、物事が「サクサク」と進むことで、効率良くなっているような状態を表します。

efficiently
working or operating in an organized, quick, and effective way
組織的、迅速、かつ効果的な方法で作業または運営する

参考:Cambridge Dictionary

日本語の「サクサク進めて」には「効率良く進めて」「段取りよく進めて」といったニュアンスが含まれますが、”efficiently”はまさにこの「効率良く」の部分を強調した表現です。

Aさん
She completed the project efficiently under pressure.
訳)彼女はプレッシャーの中でもサクサクとプロジェクトを完了させました。
Aさん
The faster and more powerful your computer and network are, the more efficiently the program will run.
訳)コンピュータとネットワークの速度と性能が高いほど、プログラムはサクサクと実行されます。

まとめ

食感や動作をリアルに伝える「サクサク」の英語表現を紹介しました。

軽くて口当たりの良い食感を表す「サクサク」と、素早くスムーズな動作を表す「サクサク」。
英語では、食べ物のサイズや厚み、硬さによって「サクサク」した食感を表す単語が違います。
また、動作の進むスピードや効率性によっても、「サクサク」した動作に含まれる意味合いが異なります。

日本語では「サクサク」のたった4文字ですが、英語では微妙なニュアンスの違いだけでなく、強調したい部分をはっきりと明示することが大切です。
擬音語を正しく英語で表現し、英会話をより楽しく盛り上げていけたら良いですね。

おすすめ関連記事: