ネコの鳴き声は?と聞かれたら、「ニャーニャー」と答える方が多いでしょう。
また、鳴き声だけでなくネコ自体も、わたしたちは「ニャーニャー」と呼びますよね。

日本語では、「ニャーニャー」=ネコというのが定着していますが、英語ではどのように表現するのでしょうか。
今回は、擬音語「ニャーニャー」の英語と、気分で変わるネコの鳴き声、スラング表現も合わせて紹介していきます。

「ニャーニャー」の英語

日本語の「ニャーニャー」は、鳴き声を表す擬音語です。
ネコの鳴き声をまねた副詞的な表現であるほか、ネコそのものを言い表す際の名詞としても使われます。

  • ネコの鳴き声を表す語(例:ご飯をねだってネコがニャーニャーと鳴いた。)
  • ネコを表す幼児語(例:ニャーニャーがいたよ。)

「ニャーニャー」は、英語で”meow”または”mew”と表現されます。
喉を鳴らすときは”purr”、威嚇しているときは”hiss”など、ネコの気分や状況によって鳴き声の表現も変わってきます。

一般的なネコの鳴き声”meow”

一般的なネコの鳴き声"meow"

“meow”は、ネコの鳴き声の「ニャーニャー」を意味する最も一般的な英語です。
読み方は「ミャオ」で、イギリス英語では、”miaow”とも表記されます。

meow

  • noun
    the high crying sound of a cat
    ネコの高い泣き声
  • verb
    (of a cat) to make a high crying sound
    (ネコが)高い泣き声を出す

参考:Cambridge Dictionary

名詞と動詞の2つの用法があり、通常、ネコが飼い主に何かを訴えているときや、気づいてほしいとき、かまってほしいときなどに出す音を指して使われます。
日本語の「ニャー」や「ニャーニャー」のように、英語でも、”meow”や”meow meow”と表現します。

名詞の”meow”

Aさん
I heard a meow from behind the door.
訳)ドアの向こうからニャーと声が聞こえました。
Aさん
When I got home, my cat greeted me with a cheerful meow.
訳)家に帰ると、うちのネコは嬉しそうにニャーと鳴いて迎えてくれました。

動詞の”meow”

Aさん
The cat meowed loudly for its dinner.
訳)そのネコは夕ご飯をほしがって、大きな声でニャーと鳴きました。
Aさん
His cat was looking for attention; he walked around meowing all day.
訳)彼のネコはかまってほしくて、1日中ニャーニャー鳴きながら歩き回っていました。

子ネコの鳴き声”mew”

子ネコの鳴き声"mew"

“mew”は、子ネコが小さくか弱く鳴くときの「ニャーニャー」を表す英語です。
「ミュー」と読み、特定の状況において用いられることが多いです。

mew

  • noun
    the soft crying sound that a cat makes
    ネコが出す柔らかい鳴き声
  • verb
    When a cat mews, it makes a soft crying sound
    ネコが鳴くとき、柔らかい鳴き声を出します

参考:Cambridge Dictionary

“meow”よりも柔らかくて高い音で、特に子ネコの鳴き声を表現する際によく使われます。
“mew”にも動詞と名詞の2つの用法があるので、しっかり使い方を習得しておきましょう。

名詞の”mew”

Aさん
The kitten let out a tiny mew when it was picked up.
訳)その子ネコは、抱き上げられると小さくニャーと鳴きました。
Aさん
My kitten’s cry of “mew” is so tiny and adorable!
訳)うちの子ネコの「ニャー」という鳴き声は、とても小さくてかわいいです!

動詞の”mew”

Aさん
The cat mewed softly as it curled up in its owner’s lap.
訳)ネコは、飼い主の膝の上で丸くなりながら小さく鳴きました。
Aさん
My playful kitten mewed as it chased after a toy.
訳)遊び好きなうちの子ネコは、おもちゃを追いかけながら鳴いていました。

ネコの鳴き声は「ニャーニャー」以外にも、喉を鳴らす「ゴロゴロ」や威嚇の「シャー」などがありますよね。
気分で変わるネコの鳴き声の英語表現も合わせて見てみましょう。

喉をゴロゴロ鳴らす”purr”

“purr”は、ネコがリラックスして、満足しているときに喉を鳴らす音を表した英語です。
「パー」と発音しますが、日本語でいう「ゴロゴロ」のことなので、間違えないようにしましょう。

purr

(of a cat) to make a soft, low, continuous sound, or (of a machine) to make a similar sound
( ネコが)柔らかく低い連続した音を出す

参考:Cambridge Dictionary

飼い主の膝の上で嬉しそうにおなかを出していたり、なでられて満足していたりするときの鳴き声は”purr”で表現されます。

Aさん
My cat purred contentedly on my lap.
訳)わたしのネコは膝の上で満足そうにゴロゴロと喉を鳴らしました。
Aさん
The plump kitten had settled comfortably in her arms and was purring.
訳)ふくよかな子ネコは、彼女の腕の中で心地よさそうにゴロゴロ鳴いていました。

シャーと威嚇する”hiss”

シャーと威嚇する"hiss"

“hiss”は、ネコが身の危険を感じたり、不快に感じたりしたときに出す音を表した英語です。
「ヒス」と読みますが、威嚇や防御、怒りを示す「シャー」という鳴き声と覚えておきましょう。

hiss

to make a noise like a long s sound
長いs音のような音を出す

参考:Cambridge Dictionary

“hiss”は、相手を遠ざけようとするネコの防御行動の一つです。
「シャー」と鳴くことで、威嚇したり、怒っていることを知らせたりします。

Aさん
My cat backed away, hissing.
訳)わたしのネコは、シャーと威嚇しながら後ずさりしました。
Aさん
The cat hissed at the stranger approaching it.
訳)そのネコは近づいてくる見知らぬ人に向かってシャーと威嚇しました。

“meow”を使ったスラング

“meow”を使ったスラングに、”the cat’s meow”というフレーズがあります。

The cat’s meow

to be better than everyone else
ほかの誰より優れている

参考:Cambridge Dictionary

“the cat’s meow”は、「非常に素晴らしい」「最高だ」という意味を表すスラング表現です。
直訳は「ネコのニャー」ですが、人やものが他と比べて特に優れている場合に、褒め称える表現として使われます。

Aさん
Her new car is truly the cat’s meow.
訳)彼女の新しい車は本当に最高です。
Aさん
He seems to think his vintage jacket is the cat’s meow.
訳)彼は自分のヴィンテージジャケットが最高だと思っているようです。

まとめ

擬音語「ニャーニャー」の英語とともに、気分で変わるネコの鳴き声、スラング表現を紹介しました。

「ニャーニャー」は、英語で”meow”または”mew”と表現します。
“meow”の方が一般的で、”mew”は特に子ネコの鳴き声を表す際に使われます。

“meow”と”mew”以外にも、喉を鳴らす”purr”や威嚇の”hiss”は、ネコの鳴き声としてとてもよく使われる表現なのでぜひ覚えておきましょう。

おすすめ関連記事: