皆さんは、涙もろいですか?嬉しいときにも悲しいときにも涙ぐむことがあります。それを日本語のオノマトペでは「ウルウル」で言い表します。
では、英語ではどのような表現になるのでしょう?
この記事では、オノマトペ「ウルウル」に当たる英語表現2選”Tearful”と”Teary-eyed”について解説します。涙もろい人もそうでない人も、この機会に会話で「ウルウル」と言えるようになりましょう。
オノマトペ「ウルウル」の意味

瞳に涙を溜めている様子であったり、今にも泣き出しそうな状態をオノマトペ「ウルウル」が表します。まずは「ウルウル」という言葉について紹介しましょう。
「ウルウル」の語源と意味
「ウルウル」という言葉の語源は「潤む(うるむ)」になります。潤むとは、湿りを帯びた状態を意味します。「うるむ」から「うる」をとり、それを繰り返すことで「ウルウル」となりました。「ウルウル」にすることで強調し、涙があふれそうな様を言い表すのです。
「涙ぐむ」と「泣く」にはニュアンスに違いがあります。
「涙ぐむ」は目に涙がたまりますが泣き声は伴いません。一方「泣く」は皆さんご存知のとおり、涙も流れますし声を出すこともあります。しかし、私たちは日頃から「涙ぐむ」と「泣く」を自然に使い分けています。
「涙ぐむ」のほうが本記事で取り上げる「ウルウル」であり、英語ではそれに当たる表現が2つあります。さっそく紹介していきましょう。
英語Tearfulで「ウルウル」を表現
ひとつ目の「ウルウル」英語は”tearful”という形容詞になります。ここでは”tearful”という単語の意味を理解するところから始めましょう。
Tearfulで「ウルウル」
”tearful”は「涙ぐんでいる」「涙でいっぱいの」という意味の形容詞です。”tearful”は名詞の”tear”の関連用語です。誰かが涙ぐんでいる状態でいることを表すときの”tearful”は、特に感情が高まり今にも泣き出しそうなときに多く使用されます。涙を流している様子ではなく、泣き出しそうな段階であるところが”tearful”の使い方ポイントです。だからこそ「ウルウル」に当たる英語表現になるのです。
Tearfulの使い方
感情が高まり、今にも泣き出しそうな段階に使用する英語が”tearful”です。
では、具体的な使い方を例文でみてみましょう。
Tearfulで「ウルウル」を表現
”tearful”は形容詞ですので、後にくる名詞を修飾したり、主語の補語になってその状態を表すといったパターンで使用します。
訳)友達は私のウルウルした目を見て心配し、理由を聞きました。
訳)愛犬を失ったというとても悲しい知らせを聞き、彼はウルウルした。
訳)彼女は何も言わないけれど、ウルウルした目を見れば彼女の気持ちが想像できます。
英語Teary-eyedで「ウルウル」を表現
2つ目の「ウルウル」を表す英語は”teary-eyed”です。なんとなくイメージができる2つの単語の組み合わせですが、漠然としたものではなくしっかり意味を理解していきます。
Teary-eyedで「ウルウル」
多くの方にとって”teary-eyed”は、あまり馴染みのない言葉かもしれません。こちらも”tearful”同様、形容詞です。”teary-eyed”の意味は「涙ぐんだ」であり「ウルウル」に当たる表現になります。そもそも”teary”には「涙ぐんだ・涙を浮かべた」の意味があります。”teary-eyed”は喜び、悲しみ、感動と様々な心の感情から涙がこみあげるような瞬間に使用します。
似ている表現に”misty-eyed”があり、こちらも目が潤んでいる状態を表します。
Teary-eyedの使い方

さっそく、”teary-eyed”の例文を紹介しましょう。いくつか異なる感情の場面をみていきます。
Teary-eyedで「ウルウル」を表現
訳)結婚式で両親にうるうるしながら語った新郎のスピーチは、参列者全員を感動させました。
訳)ロンドンへ出発する際、羽田空港で家族みんなに涙ぐみながら別れを告げたんだ。
訳)美しい映画の終わりに、涙ぐんでしまったわ。
皆さんも最近何かで「ウルウル」したことがあれば、ぜひオリジナルの英文を作ってみてくださいね。
「泣く」のレベル別英語3選
ウルウル状態から、涙を流し泣けてくることもあるでしょう。「泣く」の英語で多くの人にとって馴染みのある単語は「泣き叫び・号泣」の意味を持つ”crying”でしょう。
本記事では最後に、その他の英語「泣く」をレベル別に分け3つ紹介します。
weepで「メソメソ泣く」
動詞”weep”の発音はカタカナ語でウィープのようにし「泣く」「涙を流す」の意味を持ちます。特に、悲しい出来事、失ったものに対して自然と涙がこぼれ落ちるような様子を表します。激しい泣き方とは異なり、静かに「メソメソ泣く」というニュアンスになります。
訳)悲しいお知らせを聞いたとき、私は泣かずにいられませんでした。
in tearsで感情が強く揺さぶられて「泣く」
“in tears”は「涙を流している」の意味を持ち、ぜひ覚えたいフレーズです。ただ泣いているのではなく、こみ上げた感情によって涙が流れるというニュアンスを持ち、自然な表現をすることができます。面白すぎて泣き笑いするようなときにも“in tears”が使えます。
訳)あなた、めちゃ面白いね、涙を流して笑っちゃうわ!
この例文のように“in tears”は面白すぎて、涙を流して笑うようなときにも使えます。
bawlingで「大声で泣く」
3つ目の”bawling”は「大声で泣く」とともに「大声で叫ぶ」という感情が爆発したときの単語になります。子どもが思いっきり泣き叫ぶような号泣シーンにも使用できます。
訳)赤ちゃんが夜中に大声で泣き始めたので、何かあったのかと心配したんです。
まとめ
本記事では、オノマトペ「ウルウル」に当たる英語表現の2選”Tearful”と”Teary-eyed”について解説しました。こぼれ落ちる前、涙が目に溜まっている様子を伝えるときに、これら2つの英語表現を会話に使えるようにしていきましょう。
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