「ここヌルヌルしているから、歩くの注意してね」
「スイミングプールの底がヌルヌルしてる~」
滑ってしまいそうな状態や、ヌルッと気持ち悪い感触のことを日本語のオノマトペでは「ヌルヌル」と言います。さて、英語になるとどのような表現が「ヌルヌル」に当てはまるのでしょうか?
この記事では、オノマトペ「ヌルヌル」の英語2選Slippery/Slimyを解説します。Slippery/Slimyそれぞれのニュアンスを例文とともに学ぶ機会にしましょう。
オノマトペ「ヌルヌル」の意味
乾燥している状態と正反対にあるのが「ヌルヌル」です。まずは、オノマトペ「ヌルヌル」の意味を簡単に紹介しましょう。
「ヌルヌル」の意味
「ヌルヌル」は粘り気と滑らかさから、すべりやすい感触・様子を表すときのオノマトペになります。例えば、油でコーティングされた床なども油分が多すぎるときに「ヌルヌル」してしまいます。さらには、ウナギはなかなか手で掴みづらいのですが、これは「ヌルヌル」しているからです。
オノマトペ「ヌルヌル」の英語Slippery

本記事では、2つの表現を紹介します。一つ目の「ヌルヌル」の英語は”Slippery”になります。関連する単語”Slippy”との違いも触れておきましょう。
形容詞“Slippery”の意味
“Slippery”は物の状態を表す形容詞であり、カタカナ語の発音はスリパリィのようにします。
“If something is slippery, it is wet or smooth so that it slides easily or causes something to slide”
訳)滑りやすいとは、濡れていたり滑らかだったりし、簡単に滑ったり何かを滑らせたりすることである。
”slippery”は、表面が「滑りやすい・よく滑る」などの意味を持ち、slippery conditions(滑りやすい状態)などの他、slippery customer(つかまえどころのない人物)といった面白い使われ方もします。
“Slippery”で「ヌルヌル」
”slippery”が滑りやすいという意味を持つことから、「ヌルヌルして滑りやすい」という意味で使うことができます。ただし、「ヌルヌル」にはぬめぬめした感触そのもの(=気持ち悪さ)を含む場合もあり、そうしたときには 「ヌルヌル」の二つ目の英語表現として後にご紹介する“slimy” の方がより適切なこともあります。
また、道や床などがslipperyであれば、それは転倒や事故という危険性をも含むことになります。
“Slippery”と”Slippy”
“Slippery”の関連用語に形容詞のSlippy(滑りやすい)があります。Slippyをスリッピィと読み、ともすればこちらにより親しみを感じる人がいるかもしれません。
2つの単語の違いですが、“Slippery”はよりフォーマル、”Slippy”はカジュアルな表現であること、そして“Slippery”はイギリス英語でもアメリカ英語でも広く使われている一方、”Slippy”はイギリス英語でより一般的という点が挙げられます。
「ヌルヌル」の英語Slipperyの例文

次に、さっそく危険を伴う「ヌルヌル」の英語“Slippery”の例文を挙げ、使い方を確認していきましょう。
Slipperyの使い方
訳)道路がすごくヌルヌルしてて滑りやすいから、運転に気をつけてね。
濡れた路面を高速で走るときにタイヤと路面の間に水膜ができることでタイヤが浮き上がり、このためハンドルやブレーキが効かなくなる現象「ハイドロプレーニング現象/Hydroplaning」があります。小雨でも路面に付着した油脂と混ざることで、路面が滑りやすいヌルヌル状態になります。
訳)この温泉の浴室の床はヌルヌルしていて、気持ち悪いです。
なんだか清潔感のない床、これはかなり不快感がありますね。一方、アルカリ性の温泉のヌルヌルには肌をツルツルにする効果も期待できます。
オノマトペ「ヌルヌル」の英語Slimy
本記事2つ目の「ヌルヌル」の英語は”Slimy”です。PVA溶液とホウ砂溶液を混ぜて作る子ども向けの玩具スライミーがありますが、スライミーは”Slimy”からきている言葉です。
形容詞“Slimy”の意味
“Slimy”は形容詞であり「ぬめぬめした・滑りやすい」の意味を持っています。特に、触ったときに不快感を感じるような場合に使用されます。以下、辞書で意味を確認しましょう。
“covered in slime”
訳)スライム(粘液)に覆われた状態。
“Slimy”で「ヌルヌル」
「ヌルヌル」「ぬめぬめ」した状態を形容詞“Slimy”が表します。例えば、ナメクジが歩いた後がヌルヌルしている、これは“Slimy”の持つ意味がスライム(粘液)に覆われた状態であることから、ネバネバというオノマトペにも使用されるのです。
なお、“Slimy”は比喩的に使われることがあります。人が誠実でない、信用できないというときにhis slimy actionや、slimy behaviorのように「信用できない」「ずる賢い」「いやらしい」ことを表すのです。
「ヌルヌル」の英語Slimyの例文

ここで、不快な感触を伴う「ヌルヌル」を“Slimy”でどう表現するのか、例文でみていきます。“Slimy”には物質的粘り気があってヌルヌルした状態を指す形容詞でしたね。
Slimyの使い方
訳)この玉ねぎ、ヌルヌルしてる感じがする、もしかして腐り始めているのかもしれないね。
野菜は葉っぱなどが腐り始めるとヌルヌルしてきます。この状態こそ、英語“Slimy”が表現します。
訳)机の上にヌルヌルしたものがこぼれたので、電子機器をすべて動かさなければなりませんでした。
訳)左手にナメコのとってもヌルヌルしたものがついてしまった!なんでこんなにヌルヌルなの?
訳)あぁ、それはムチンだよ。ムチンというのはナメコに含まれるネバネバヌルヌルした物質なんだ。
訳)うなぎやドジョウはヌルヌルし過ぎて捕まえられません。
訳)私は釣りは好きなんですが、ヌルヌルした魚を掴むのは好きじゃないんです。
いくつかの例文を見ると、ヌルヌルしたものは結構あるものですね。そういうときの英会話に“Slimy”を使うことができます。
まとめ
本記事では、「ヌルヌル」に当たる2つの英語表現”Slippery”と”Slimy”の意味や使い方を例文とともに解説しました。”Slippery”は転倒や事故という危険性を含むヌルヌルした滑りやすさ、そして”Slimy”は不快な感触を伴うヌルヌルです。ぜひ、この機会に「ヌルヌル」の英語を使い分けして使用できるようにしましょう。

