皆さんは「古古古米」という言葉を英語でどう表現するかご存じでしょうか。
普段の生活ではあまり聞き慣れない言葉ですが、2025年は記録的な「米不足」の影響で、ニュースやスーパーでこの文字を目にする機会が急増しました。
こちらの記事では「古古古米」の英語表現や、日本の米事情を外国人に説明するためのフレーズ、そして新語・流行語大賞ノミネート語30に選ばれた背景まで、最新の情報を交えてわかりやすく整理していきます。
古古古米を英語でどう言う?

まずは「古古古米」の英語表現から学んでいきましょう。
“Rice harvested three years ago”と説明するのが確実
「古古古米」は結論からいうと、ズバリ当てはまる英単語が存在しないため、説明的に“Rice harvested three years ago”(3年前に収穫された米)と表現するのが伝わりやすいです。
英語圏(特に欧米)では、日本ほどお米の「新しさ」にこだわらない食文化の国も多く、「古米(Old rice)」以上の細かい区分けが一般的ではないのが背景となります。
- Harvested:収穫された
- Three years ago:3年前に
英文でさくっと説明してみよう
訳)米不足のせいで、3年前に収穫された米(古古古米)を買わなければなりませんでした。
シンプルに言うなら”Very old rice”
もし会話の中で「3年前」という正確さが重要でない場合は、シンプルに“Very old rice”と表現しても問題ありません。
そもそも古古古米とは?

英語表現がわかったところで、そもそも「古古古米」とはどのような定義なのか、そしてなぜ2025年に注目されたのかを確認しておきましょう。
お米の鮮度による呼び名の違い
米穀業界では、収穫された年によって以下のように呼び名が変わります。
- 新米(Shinmai):その年に収穫された米
- 古米(Komai):前年に収穫された米
- 古古米(Kokomai):2年前に収穫された米
- 古古古米(Kokokokomai):3年前に収穫された米
通常、スーパーに並ぶのは「新米」か「古米」までですが、保管期間が長くなると水分が抜け、パサパサとした食感になりやすいと言われています。
いつまで「古米」と呼ぶの?
収穫された翌年10月31日までは新米と呼ばれますが、翌日11月1日からは「古米」に変わります。しかし、いつまでも古米と呼ばれるわけではありません。古米以降は一年が経過するごとに、古古米・古古古米・古古古古米と、「古」の数を増やして呼ばれます。
いそかわ米店より引用
2025年の「令和の米騒動」で市場に流通
この言葉がトレンド入りした最大の要因は、2025年に発生した深刻な「米不足(令和の米騒動)」です。
猛暑による不作やインバウンド需要の増加が重なり、店頭からお米が消えました。その結果、政府備蓄米の放出や、これまで主食用としてはあまり流通していなかった「古古古米」までもがスーパーに並び、消費者が手に取る事態となりました。
古古古米を外国人に説明する

訪日外国人や海外の友人にこの話題を説明する場合、日本人がいかに「お米の鮮度」を大切にしているか、そして今回の不足がいかに異常事態だったかを伝える必要があります。
①日本人は「新米」が好きだと伝える
まずは前提となる食文化を伝えます。
訳)日本人は収穫されたばかりの「新米」が大好きなんです。
この「こだわり」を伝えておかないと、なぜ古い米がニュースになるのか理解されにくいためです。
②米不足で古い米を食べざるを得なかったと伝える
その上で、2025年の特殊な状況を説明します。
訳)でも、2025年の深刻な米不足のせいで、私たちは「古古古米」、つまりとても古いお米を食べ始めました。
ここで初めて”Kokokokomai”という日本語の響きを紹介しつつ、それが「普段はあまり食べないもの(unusual)」であることを伝えてあげましょう。
特に訪日外国人の方達は、日本の食文化を理解されているケースが多く、そもそも「こだわっていること」を知っている前提でも全然問題ないです。
古古古米が流行語大賞に?

さて、そんな日本の食卓の危機を象徴する「古古古米」ですが、2025年の流行語大賞の候補にも入りました。
なぜこのタイミングで話題になっているのか、詳しく見ていきましょう。
『2025 新語・流行語大賞』のノミネート語30に選定
年末に近づくにつれ多くの方が気になるであろう「流行語大賞」というイベントが今年も実施予定です。詳細は以下の通りとなります。
自由国民社がその年1年間に発生した「ことば」のなかから選考し、その「ことば」に関わった人物、団体を顕彰するとされている賞。2004年(平成16年)からは「『現代用語の基礎知識』選 ユーキャン新語・流行語大賞」に、2025年からは「『現代用語の基礎知識』選 T&D保険グループ新語・流行語大賞」に改称している。
ウィキペディアより引用
2025年度からは引用の通り名称が変わり「『現代用語の基礎知識』選 T&D保険グループ新語・流行語大賞」という名前になりました。より詳しく知りたい方は、以下公式HPをご覧ください。
「古古古米」も候補入り
今回記事に取り上げている「古古古米」についても、流行語大賞の候補30選に選ばれました。
候補の中では「No.9」の位置づけとなっておりますが、順位はまだ未定です。
単なる農業用語ではなく、「お米が買えない」という国民の不安や、物価高・食料自給率の問題を象徴するキーワードとして、ニュースやSNSで爆発的に使われたことがノミネートの理由となります。
「ミャクミャク」や「トランプ関税」なども候補に
「古古古米」のほかにも、今年は色々な言葉がノミネートされています。大阪万博で話題となった「ミャクミャク」はもちろん、トランプ大統領による「トランプ関税」。
また、若者の間で流行した「ビジュイイじゃん」や、食のトレンド「麻辣湯」など、硬軟入り混じった言葉が並んでいます。
現在候補に挙がっている30個はまさにサラダボウルのような状態であり、何が大賞を取るのか最後まで目が離せません。
まとめ
こちらの記事では「古古古米」の英語表現や、2025年の米不足の背景、そして流行語大賞ノミネートの話題までご紹介しました。最後に一緒に復習していきましょう。
- 古古古米は英語で”Rice harvested three years ago”
- シンプルに”Very old rice”でも伝わる
- 2025年の深刻な米不足で市場に流通し話題に
- 2025年の新語・流行語大賞ノミネート語30にも選ばれた
これから「流行語大賞」やトップ10の発表も行われることになりますので、ぜひ「古古古米」がどこまでランクインするのか、一緒に情報を追いかけていきましょう。
ここまで読んでいただき、ありがとうございました。
