誰もが知っている「赤ずきん」のお話。では、赤ずきんは英語で何と言うか知っていますか?

おとぎ話は英語学習の良い入り口です。単語が覚えやすく、読み聞かせにも使いやすいので、子どもも大人も楽しみながら学べますよ。

今回は、赤ずきんの英語タイトルや簡単な英語のあらすじ、おとぎ話でよく使う英語表現、そしておとぎ話が由来の英語イディオムをご紹介します。

赤ずきんは英語で何と言う?

赤ずきんは英語で何と言う?

赤ずきんは英語で“Little Red Riding Hood” と言います。“little”は小さな、“red”は赤い、“riding hood”は頭巾(ずきん)です。

実はこの “hood” がちょっとしたポイント。“hood” は和製英語の「(パーカーの)フード」の語源と同じですが、英語では 「hʊd/(フッド)」という発音になります。一方、日本語のように「フード」と発音すると呼ぶ食べ物の“food”に聞こえてしまうので、気を付けてくださいね。

赤ずきんってどんな物語?やさしい英語で紹介

みんな知っている「赤ずきん」のストーリー。そのあらすじを英語でご紹介します。やさしい英語を使っているので、読みながら内容がつかみやすく、英語が苦手な方でも理解しやすいです。ぜひ読んでみてくださいね。

【あらすじ】

Little Red Riding Hood goes to her grandmother’s house with a basket of food. On her way through the woods, she meets a wolf who has a bad plan. The wolf reaches the house first, tricks the grandmother, and waits for the girl in disguise.

When the girl arrives, she notices something strange about “her grandmother.” The wolf jumps out, but a kind huntsman hears the noise and comes to help. He saves both the girl and her grandmother from the wolf.

赤ずきんは食べ物を入れたかごを持っておばあさんの家へ向かいます。森の途中で、悪だくみをしているオオカミに出会います。オオカミは先に家へ行っておばあさんをだまし、赤ずきんを待ちかまえます。

赤ずきんが家に着くと、いつものおばあさんとは様子が違うことに気づきます。そこでオオカミが飛び出しますが、物音を聞いた猟師が助けにやって来ます。猟師のおかげで、赤ずきんもおばあさんも無事に救い出されます。

※“in disguise” は「変装して、姿を変えて」、“huntsman” は「猟師」という意味です。

おとぎ話に共通する英語表現を覚えよう

赤ずきんはもちろん、シンデレラや白雪姫など、世界にはたくさんのおとぎ話があります。どのおとぎ話にもよく登場する「定番の英語表現」があるので、覚えておくとストーリーがぐっと理解しやすくなります。ここではおとぎ話の定番表現をご紹介します。

Once upon a time:むかしむかし

おとぎ話の始まりといえば、このフレーズ。日本語の昔話が「むかしむかし、あるところに……」から始まるのと同じように、英語のおとぎ話はほとんどが “Once upon a time” でスタートします。

Aさん

Once upon a time, a princess lived in a beautiful castle.

むかしむかし、美しいお城にお姫さまが住んでいました。

lived happily ever after:いつまでも幸せに暮らしました

童話の「めでたし、めでたし」に当たる有名なフレーズ。魔法や冒険を乗り越えたあと、登場人物が幸せになる結末によく使われます。おとぎ話の“締め”に欠かせない決まり文句です。

Aさん

The prince and princess lived happily ever after.

王子さまとお姫さまは、いつまでも幸せに暮らしました。

a long, long time ago:ずっとむかし

「とてもむかし」を強調した言い方で、やさしく柔らかい印象があります。“Once upon a time” よりも日常会話でも使いやすく、歴史や昔の習慣について話すときにも応用できます。

Aさん

A long, long time ago, people believed in magic.

ずっとむかし、人々は魔法を信じていました。

magic spell:魔法の呪文

spell” は「呪文」という意味。魔法が登場する童話、たとえば「シンデレラ」や「眠れる森の美女」でよく出てきます。

Aさん

The fairy cast a magic spell on the pumpkin.

妖精はカボチャに魔法をかけました。

おとぎ話が由来の英語イディオムをご紹介

おとぎ話が由来の英語イディオムをご紹介

英語には、おとぎ話や昔話から生まれたイディオム がたくさんあります。ここでは、おとぎ話が語源のイディオムを、ご紹介します。意味とあわせて覚えておくと、英語の理解がぐっと深まりますよ。

cry wolf:嘘の警告をする

イソップ寓話「オオカミ少年」が由来の表現。ウソの警告を繰り返すことで、いざというときに信じてもらえなくなる、という意味です。

Aさん

Don’t cry wolf, or people won’t believe you.

嘘ばかり言っていると、本当に信じてもらえなくなるよ。

follow the breadcrumbs:手がかりをたどる

breadcrumbs” は「パンくず」。「ヘンゼルとグレーテル」で兄妹が落としたパンくずが物語のモチーフになっています。そこから転じて、少しずつ手がかりを追いながらゴールに近づくことを意味します。

Aさん

The detective followed the breadcrumbs to solve the case.

探偵は手がかりをたどって事件を解決した。

down the rabbit hole:思わぬ世界に迷い込む/沼にハマる

「不思議の国のアリス」でアリスがウサギを追いかけて穴に落ちるシーンが語源。気づかないうちに深い世界に入りこんでしまうこと、調べものに夢中になって止まらなくなる様子を表します。SNSや動画視聴などの「沼る」感じにとてもよく合うイディオムです。

Aさん

I went down the rabbit hole of videos last night.

昨夜は動画の沼にどっぷりハマってしまった。

参照元:Oxford Learner’s Dictionaries, 英ナビ

まとめ

英語で読むおとぎ話は、どの物語も一度は聞いたことがあるストーリーばかりなので、内容を思い出しながら理解できる点が大きな魅力です。タイトルの意味や発音、物語でよく使われる定番表現、さらに童話が由来のイディオムを知っておくと、英語の物語がぐっと身近に感じられます。

シンデレラや白雪姫、ヘンゼルとグレーテルなど、ほかのおとぎ話にも英語でぜひ触れてみてください。やさしい語彙で書かれた童話は、語彙力アップにもリーディング練習にも最適な“楽しく学べる教材”です。お気に入りのおとぎ話から、英語の世界を少しずつ広げてみましょう。

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tsuru 英語教材開発者・英語教育ライター / English Curriculum Developer & Writer
英会話スクールで20年以上にわたり教材開発と指導に従事。TOEIC880点を保持し、子ども向け英語教育やカリキュラム設計の経験を活かして、学習者目線の英語学習情報を発信している。