子どものころは泥んこになって遊んだりしてたくさん触った「土」。今でもガーデニングが趣味の方などは日頃から土に触れているでしょうし、農業に携わっている方も土にこだわったりしているのではないでしょうか。今回は、そんな「土」を英語でどういうのかを解説していきます。意味はほぼ同じなのにちょっとずつニュアンスが違うという単語が多いので、それぞれどのような土に使うべきかをイメージしながら読んでもらえたら嬉しいです!

soil

soil

まず「土」とネットで調べると、真っ先に出て来るのがSoilです。こちらは「土」や「土壌」という意味がありますが、動詞になると「汚す」という意味にもなります。土が服などにつくと汚れることを連想してみましょう。

植物が育つための土という意味合いが強いので、ガーデニングや農業で使うことが多い単語になります。ですから、その土が植物にとって良いかどうかを表すための表現もSoilを使います。

「fertile soil」と言えば「肥沃な土」となり、植物を育てるのに向いている土であることを表現できます。Fertileは難しい単語ですが、「肥えた」という意味を持っていると覚えておきましょう。「砂土」は「sandy soil」と、「砂のような」という意味を持つSandyを使って表現します。土壌の中にある水分はMoistureという美容でよく使われる単語を使って、「soil moisture」です。Soil waterとは言わないので覚えておきましょう。「土壌が豊かである」と言うならば形容詞のRichを使う点も注目です。

Aさん
Please! We do need fertile soil!
訳)お願いします!私たちにはよく肥えた土が必要なんですよ!
Bさん
You can find it other area.
訳)他をあたるんだな

dirt

dirt

Dirtは、「土」の他に「泥」という意味を持っています。Soilのように「土壌」といった意味はなく、植物を育てるための土ではありません。辺りを見回したらあるようなそこらへんの土や泥のことを言います。

土の道を歩く時、子どもが土を掘って穴を作っている時、庭にある土を指す時などに使うのがDirt。土の庭があるならDirt yardと言えば通じます。

earth

earthはEを大文字にすると「地球」という意味になるのですが、小文字にすると「土」という意味になります。こちらもSoilと同じで、「土壌」という意味があるため植物が育つ土という意味です。この2つの単語に大きな違いはありません。強いて言うなら、earthの方が文学的である哲学的な言い方になりますね。

ちなみに豆知識ですが、地球としてのEarthは、太陽系の惑星の中で唯一ローマ神話の神の名前を取っていない星になります。その由来が「土」だなんて、地球は水の惑星だなんてよく言いますが、実は英語では土の惑星と言ってもいいかもしれませんよね。

Aさん
You know, I like the smell of earth.
訳)ねえ、この土のにおい好きなんだよね
Bさん
I perfectly understand you.
訳)完全に同意

dust

Dustは日本語で言うところのダストとほぼ同じ意味合いで使われます。土というよりは、細かいパウダーのような煙ですよね。細かい舞い上がった土という意味では広義で「土」に入るのでご紹介しておきます。

他の単語との違いはその土の粒子が細かくてサラサラであることです。細かい砂と言ってもいいかもしれません。土と砂の線引きをどこでするかは、普段の生活でそんなに意識しないのでネイティブもあまり気にしません。

土煙や砂ぼこりを英語で言う時に、このDustを使って「cloud of dust」と言ったりもします。煙を雲のように見立ててCloudとする表現が、日本語と英語の違いを顕著に表していますよね。

mud

Mudは濡れた状態の土、つまり泥を表します。よって、Mudという単語が出たら「泥」をイメージしてもらうのが一番手っ取り早いでしょう。

「泥だらけ」と言いたい時には、「covered in mud」と表現します。泥によってカバーされてしまったという表現です。

Aさん
What happened you! You are covered in mud!
訳)どうしたの!泥まみれじゃん!
Bさん
The car! I don’t allow the driver.
訳)あの車!ドライバー許さんぞ

clay

clay

Clayは、粘土で何か作品を作る際に触る土のことです。レンガを作る材料でもありますし、陶器を作ったりもできますね。土というよりはこちらは「粘土」を思い浮かべると良いでしょう。

小さい時にもたくさん触って創造力と想像力を育てたはずですが、大人になると陶芸教室に通うなどしなければあまり見ないものになるので日本語でも「粘土」と言う機会は減っていきますね。しかし誰もが知っている言葉であるからには暗記しておくべきでしょう。

もちろん大人になってからも、100均で売っている樹脂粘土を使って精巧な作品をたくさん作っている超人がいるので、気になる方はチェックしてみてください。可愛いミニスイーツなどがピアスになって販売されていたりしますよ!

ground

Groundはよく聞く言葉ですよね。学生時代に運動部で、外で練習していた人はグラウンドをどれだけ使ったことでしょう。Groundは基本的には「地面」という意味になりますが、「土」という意味でも使われます。最近の地面はコンクリートですが、それでも土という言葉もまだくっついているのですね。

スポーツの練習をするグラウンドを意味することもあれば、地球の表面の土を意味することもあるのがGroundです。英語ではもっと大きな規模で使われると意識しておくことをおすすめします。

Aさん
We sometimes hide our letters in the ground.
訳)土の中に手紙とかを隠したりする時があるよ
Bさん
That’s “Time Capsule”, right.
訳)それが「タイムカプセル」なのか

clod

Clodはあまり聞かない単語でしょう。こちらは「土の塊」という意味です。泥団子のようなものも指しますし、粘土の塊のこともClodと言います。

土そのものを指すのではなく、その状態がどうなのかを表現する他と違う単語ですね。

まとめ

「土」は英語でSoilでしたね。これが基本の単語だと覚えておきましょう。ただ、そのあたりにある土という意味ではなく、植物を育てるための「土壌」という意味であることは押さえておいてくださいね。そこらへんにある土はDirtと言うのでした。他にも、EarthやGroundといったもう少し規模を大きく考えた単語もありましたし、土の状態によってMud、Dustと言う単語もありました。これらを上手く使い分けて正しいイメージができるようにトレーニングしていきましょう!