日本の4月といえば、何を思い浮かべますか?満開の桜、入学式、新しいクラス、新社会人・・・。「始まりの季節」というイメージが、とても強いですよね。

一方で、アメリカ・カリフォルニアの4月はどうでしょうか。花が咲き始め、天気も快晴続き。でも、日本のような新学期感や節目の空気はほとんどありません。

今回は、日本とカリフォルニアの4月を比べながら、気候、服装、人々の過ごし方、英語表現(California English)の違いを紹介していきます。

日本の4月=「人生が動く月」

日本の4月=「人生が動く月」

日本では、4月は特別な月です。学校は4月にスタートし、会社も4月入社が多いです。また、桜が咲き、「別れ」と「出会い」の印象を高めてくれます。街には少し緊張した表情の新入生や新社会人が溢れます。電車の中で新品のスーツを着た人を見ると、「春だなあ」「がんばれ!」という気持ちになりますよね。
つまり、日本では4月は社会全体が一斉にリセットされる月とも言えます。

カリフォルニアの4月=「ただの気持ちいい春」

では、カリフォルニアはどうでしょうか。結論から言うと、4月は「何かが始まる月」というイメージではありません。学校の新学期は8〜9月ですし、大学も秋スタートが基本です。
会社の年度切り替えも特にありません。そのため、4月になっても生活はほぼ変わりません。

花は春の暖かさに合わせて咲きはじめ。空もほぼ毎日青く心地よいです。でも人々の気分は、“It’s just spring.”、つまり「ただの春」です。

気候の違い:春だけど、もう夏っぽい?

気候の違い:春だけど、もう夏っぽい?

日本の4月は朝晩はまだ肌寒く、コートやカーディガンが必要です。天気が不安定な日も多いです。

一方で、カリフォルニアの4月は、日中は20〜25度前後で昼間は半袖で過ごせる気候です。また、雨はほとんど降らず、すでに夏の気配を感じることも多いです。もちろん、暑い日はプールや海に入る人がいます。特に南カリフォルニアでは、4月なのに半袖・サンダルの人も珍しくありません。日本の「春=まだ寒い」という感覚は、ほぼ通用しないのです。

服装の違い:季節より「自分基準」

服装の違い:季節より「自分基準」

日本では、4月になるとトレンチコートなどの薄めのコートやジャケットを着る方が増えます。薄手のニットや、パステルカラーや淡い春カラーの服でコーディネートを紹介するメディアも多いです。ファッションにおいては、日本は季節感を大切にしています。

しかし、カリフォルニアでは、季節よりも快適さ重視でファッション性はそこまで求められません。朝はパーカー、昼はTシャツ、そして夜はま涼しくなれば羽織るという「重ね着スタイル」が定番です。しかも、周りの目はあまり気にしません。4月5月でも朝晩の冷え込みに簡単だからとダウンジャケットを着る方もいますし、昼間はタンクトップやキャミソールで歩き回って平然としているかたも多くいます。

カリフォルニアに住んでいると、“Wear whatever you want.”「何でも好きなものを着ればいいじゃん。」という空気感が強いのも、日本との大きな違いです。

人々の過ごし方:花見よりアウトドア

日本の4月といえば「お花見」です。桜の下で写真を撮り、レジャーシートを広げる光景があたりで見受けられます。

一方、カリフォルニアの4月は、ハイキングをしたり、ビーチで散歩をしたり、公園でピクニック、テラス席でブランチをしたりなど、とにかく外で過ごす季節です。つまり、桜を「見に行く」というより、「天気がいいから外に出る」という感覚です。

California English:春に使われる英語表現

California English:春に使われる英語表現

ここからは、カリフォルニアでよく聞く春ならではの英語表現を紹介します。

① spring break(春休み)

アメリカの学校では、3〜4月に1週間ほどの春休みがあります。サンクスギビングやクリスマス休暇には、実家や家族とお出かけする習慣をする人が多いですが、春休みは「バケーションに行く」「旅行に行く」というイメージが強いです。

例文

Aさん
What are you going to do for spring break?
訳)春休みは何をするの?

Bさん
I’m going to Hawaii.
訳)ハワイに行くよ!

② allergy season(花粉の季節)

実は、カリフォルニアにも花粉はあります。暖かくなると様々な花が咲き花粉が飛ぶことから案外と花粉アレルギーに悩まされるかたも多いです。

春になると、こんな会話がよく聞こえます。

例文

Aさん
It’s allergy season again. My eyes are killing me.
訳)また花粉の季節だよ。目がつらい。

“allergies” は 花粉症を指す単語です。

また、”〇〇 is killing me”は「〇〇が私を苦しめる」という意味です。

③ It doesn’t feel like April.(4月っぽくないね)

まだまだ4月なのに暑い、そんな時によく使われます。カリフォルニアは、1月や2月でさえ、昼間は半袖で過ごすことができる日が多いです。

例文

Aさん
It doesn’t feel like April. It feels like summer already.
訳)4月って感じしないね。もう夏みたいだよ。

日本人が言う「もう初夏みたいだね」に近い表現です。

④ There’s no “new school year” vibe.(新学期っぽくないね)

日本人がカリフォルニアで驚くポイントを、そのまま英語にするとこうなります。まったく新学期の雰囲気、空気(vibe)が無いね、と伝えます。

例文

Aさん
April in California has no new school year vibe at all.
訳)カリフォルニアの4月は新学期感が全然なよね。

※“vibe” は雰囲気を表す便利なカジュアル英語です。”I like your vibe.”は「君のそのノリ最高だよ。」のようなカジュアル表現です。

なぜこんなに違うの?日本の4月のイメージを英語で説明

一番の理由は、学校と社会のスタート時期にあります。日本は、4月スタートであるのに対して、アメリカは9月スタートなのが大きな違いです。これだけで、4月の意味がまったく変わってきます。

日本では「春=人生の節目」な一方で、カリフォルニアではただ単に「春」「過ごしやすい季節のひとつ」として認識に違いがあります。

どちらが良い・悪いではなく、文化の違いとして見ると、とても面白いですよね。

そんな理由で、 日本の4月は一年の節目としても意識されていることを英語で説明してみましょう。

Aさん
In Japan, spring is considered a time of new beginnings, as school entrance ceremonies, new school terms, and the start of the business year usually begin in April.
訳)日本では、春は新しい節目として捉えられています。なぜなら、入学式や新しい学期、会社での年度がたいてい4月に始まるためです。

春は同じ、でも国によって感じ方は違う

同じ4月、同じ春でも、日本とカリフォルニアでは感じ方がこんなにも違います。もしアメリカの春を英語で話すなら、桜がない」「入学式がない」ことよりも、気候、人々の過ごし方、その空気感(vibe)を表現できると、ぐっと自然な英語になります。春は世界共通。
でも、その「意味」は文化ごとに違います。そんな視点で、英語と海外文化を楽しんでみてください。