日常生活の中で「腰」ということは意外と多いはず。特に座り仕事の人は、腰痛持ちだったりして、腰に関する話をよくするのではないでしょうか。
また、腰痛持ちでなくても本格的にヨガやダンス、筋トレなどの運動をする人や、ファッションに関して深く話す人なら「腰」という言葉を口にすることが多くなるでしょう。
ですから英語でも、腰に関する話ができるようになっておけると良いですよね。
そこで今回は「腰」を英語で何と言うのか、そして腰痛に関する英語表現をご紹介します。こちらを参考にすれば、英語で腰に関する話がスムーズにできるようになるでしょう。
「腰」にあたる英単語
日本語だとひとことで「腰」という部分、実は英語ではいくつかの英単語があります。英語で「腰」にあたる英単語は以下の4つです。
- back
- lower-back
- waist
- hip
この中で「hip」が腰に当たるのは意外だと思う人もいるのではないでしょうか。
これら4つの単語は「腰」に当たる言葉ではありますが、それぞれ指している部位が異なります。ここからは、それぞれの単語がどの部分を表しているのかをご紹介していきます。
Back/Lower-back
通常「腰」と言いたい時は、この「back」もしくは「lower-back」を使います。
「Back」は後ろという意味の単語ですが、体の部位で「back」という場合は背中から腰全体のことです。そしてそれにlowerという言葉をつけて「lower-back」とすると、もっと腰に限定した表現になります。
英語で腰が痛いと言いたい場合は「My back hurts.」と言います。しかし、もっと正確に腰の部分に限定して言い表したい場合は「My lower-back hurts.」となります。
「Back」もしくは「lower-back」は「腰」という言葉の一般的な表現です。基本的に「腰」と言いたいときは、このどちらかの表現を使うと良いでしょう。
Waist
日本語でも「ウエスト」という言葉が使われますが、「waist」は日本語で言うウエストとほぼ同じ意味です。腰の中央あたり、くびれた部分がウエストですね。
例えば、服などを着て「腰まわりがキツい」なんて言う時は、この「waist」を使うのが適切でしょう。
カタカナ語とほぼ同じ意味なので使いやすいかと思いますが、一つ気をつける必要があるのは、その発音です。日本語だと『ウエスト』と発音しますが、英語だと『ウェイスト』という音に近いです。
日本語のように『ウエスト』というと伝わらないこともあるので、正しい発音を確認しながら練習しておきましょう。
Hip
この「hip」という単語をお尻のことだと思っている人もいるのではないでしょうか。日本語のカタカナ語だと、お尻の意味で使われることも多いですよね。
ですが、実は「hip」はお尻ではなくどちらかと言うと「腰」に近い言葉なんです。
では「hip」がどこを指すかというと、「waist」より下から足が始まる部分までの体の側部です。おしりというと体の背面ですから、厳密に言えば「hip」はお尻ではなく腰の中でも下の方を指すわけです。
つまり『腰』と言いたい時にはどの単語を使う?
一般的に「腰が痛い」と言う場合の「腰」は、体の背面のことでしょうから「back」や「lower-back」を使います。これは「back」という言葉がついていることからもわかるでしょう。
そして、くびれの部分に限定するなら「waist」、それよりも下だけどお尻ではなく体の側面なら「hip」といった形です。
どの部分でも日本語だと「腰」ということが多いので、それぞれの英単語が指す位置をしっかり覚えて使い分けましょう。
「腰痛」を英語で言うと……?
腰の話をする時、腰痛を抱えていることも多いかと思います。そこで、「腰痛」の英語表現も一緒に覚えておきましょう。
「腰痛」という名詞にあたる英語表現は以下の2つです。
- backache
- back pain
「Ache」や「pain」は、痛みの表現でよく見る英単語ですよね。しかしこの2つは同じ意味というわけではなく、違いがあるので使い方に注意しましょう。
「Backache」と「back pain」を比べると、「back pain」の方が痛みが鋭そうな、強そうなイメージです。また、何かの動きが原因で抱える痛みでもあります。一方で、「backache」と言うと、腰痛を長いこと患っている慢性な感じです。
このニュアンスの違いは話者によっても微妙に変わりますが、ひどい痛みで病院に行きたいような気持ちなら「back pain」、じわじわと痛くて不快な感じなら「backache」とすると良いでしょう。
「Strong backache」のようにして強い痛みを表現することもできますが、この場合はじわじわとした痛みが強いようなイメージでしょうか。
ニュアンスの違いを掴むのは難しいかもしれませんから、よくわからない内はどちらを使っても大丈夫です。どちらを使っても腰に痛みがあるということは伝わりますから。
その他の腰痛に関する英単語
「腰痛」とは違いますが、腰の痛みに関する病名もリストアップしてみました。こちらも併せて覚えておくと、英語で会話する時に役立つこともあるでしょう。
- ぎっくり腰:strained back
- 椎間板ヘルニア:herniated disc/spinal disc herniation
- 坐骨神経痛:sciatica
特にこれらの症状を抱えている人は、覚えておくことをおすすめします。
「腰が痛い」と言うフレーズ
ここまでご紹介した腰や腰痛の英語表現を使って、「腰が痛い」と伝えるためのフレーズを作成しました。そのまま日常生活で使えるような表現ですから、丸覚えして役立ててみてくださいね。
ダンスに行かない?
ダンスは苦手なんだ。踊った後はいつも腰が痛くなるから。
そうなの?実は私、ダンスで腰痛がだいぶ良くなったの!
「Backache」と「back pain」の違いを感じ取るための会話例文でしたが、伝わったでしょうか。
「Back pain」は急性の強い痛み、「backache」は慢性のじわじわした痛みとして理解すると、ニュアンスを掴みやすいでしょう。
もう一つ例文をご紹介します。
歩くのがとても遅いね。どうしたの?
わかんない。今朝からすごく腰が痛むんだ。
うーん・・・寝違えて、腰が痛くなったのかも?
そうかもね。
ここで「hurt」と「sore」という言葉を使っていますが、これらの痛みを表す英単語を使っても、「腰が痛い」と訴えることができます。
「Hurt」は動詞です。ですから「腰が痛い」とするよりも「腰が痛む」とした方が的確でしょう。痛みの種類はそれほど限定されていません。
そして「sore」の方は、筋肉痛や筋違えなどにぴったりの単語です。寝違えた場合は筋肉痛や筋違えであることが多いでしょうから、「sore」が使えます。
「腰」は場所によって・「腰痛」は種類によって使い分ける!
「腰」も「腰痛」も日常生活の中でよく使う言葉の一つでしょう。ですがそれを英語にすると、「腰」なら場所、「腰痛」ならその痛みの種類で使い分けることが必要です。
特に「腰」の場所については正確に把握しておかなければ、話が通じないこともあるかもしれません。
今回ご説明した内容を参考に、しっかり表現を覚えてくださいね。