日本では毎日あたり前に「ただいま」や「おかえり」また「いってきます」や「いってらっしゃい」と言いますが、英語では何というのかご存じですか?

このように、その時になって初めて「あれ?英語だと何て言うんだろう?」と疑問に思うフレーズって結構ありますよね。

ここではそのようなフレーズをスラングも交えて紹介します。

「ただいま」と「おかえり」辞書と実際の違い

一人暮らしでなければ「ただいま」と「おかえり」は日本では毎日言いますし、会社なら外出先から戻った時に、また学校だとトイレから戻った時などにも「ただいま」や「おかえり」と言うことがあります。英語でも「ただいま」や「おかえり」みたいな決まったフレーズはあるのでしょうか。

辞書や教科書によるとこのようになっています。

ただいま=I’m home. / I’m back.

おかえり=Welcome home. / Welcome back.

でも実際には上記のフレーズは日常あまり使われることがありません。これらのフレーズが使われるのは例えば下記のようなケースです。

  1. (自分が)帰って来たとアピールしたい場合
  2. 長く家を空けていて久しぶりに家に戻った時
  3. 家に戻ったら家族の姿が見えなかった時
  4. いつもは行かない場所から帰って来た時

では会話で確認してみましょう。

1.(自分が)帰宅したことをアピールしたい場合


I’m back.
訳)ただいま
子供
Hey, Mom. I cooked the dinner.
訳)おかえり、ママ。夕飯作っておいたよ。

2. 長く家を空けていて久しぶりに家に戻った時


I’m home.
訳)ただいま
子供
Dad, welcome back.
訳)パパ、おかえりなさい

3. 家に戻ったら家族の姿が見えなかった時

子供
I’m home! Anyone here?
訳)ただいま。誰かいる?

Hey, Luke. I’m in the kitchen. How was your day?
訳)おかえり。キッチンにいるわよ。今日はどうだった?

4. いつもは行かない場所から帰って来た時

子供
Mom, I’m back from the dentist.
訳)ママ、歯医者行ってきたよ

Hey, how was it?
訳)おかえり。どうだった?

「I’m back from ~.」は「~から帰ったよ」とどこに行っていたか伝えたい時に使いますが、たいていはどこから帰って来たのか分かっているため、「I’m back.」が使われることが多いです。

「I’m back.」については、たとえば会社などで外出先から戻った時なども使うことができるフレーズなので、覚えておきましょう。

ネイティブが日常で使う「おかえり」と「ただいま」

ネイティブが日常で使う「おかえり」と「ただいま」

では次にネイティブの普段の会話について例文で確認してみましょう。

子供
Hi, Mom.
訳)ただいま、ママ

Hi, Tom. How was your school?
訳)おかえり、トム。学校はどうだった?

このように「Hi」や「Hey」などを使い、挨拶を言う相手の名前を後につける挨拶が一般的です。

また、迎える方はあいさつだけで終わらず、相手の調子を気遣ったり、その日の様子をたずねる表現を付け加えます。

他にも相手の調子やその日の様子をたずねる表現を紹介するので、そのような場面でサラッと使えるよう覚えておきましょう。

  • How was your day?
    (今日はどうだった?)
  • How was your work?
    (仕事どうだった?)
  • What happened?  You look so sad.
    (どうしたの?そんな悲しい顔して。)
  • Did you have fun?
    (楽しかった?)
  • Did you have a good time with your friends?
    (友達と楽しく過ごせた?)

それでは帰宅時の会話についてもう少し確認してみましょう。


Hi, honey. I’m home.
訳)ハニー、帰ったよ

Hi, how was your fright?
訳)おかえりなさい。フライトはどうだった?

このように、飛行機でどこかに行っていた人が帰って来た時などは「飛行機が揺れなかったか」とか「遅れが無かったか」などをたずねるのが一般的です。

「fright」以外にも「How was your business trip?(出張はどうだった?)」とか「How was the movie?(映画どうだった?)」などのように、どこに行ったか分かっている場合は「How was ~?(~はどうだった?)」のように聞くのが良いでしょう。

帰宅時に使うフレーズって?

帰宅時に使うフレーズって?

ホームステイなどでは『ホストマザーに「How was your day?」と毎回聞かれるので、答えを考えながら帰宅する』という話をよく聞きます。

日本では毎日そういう質問をされることは無いし、英語で答えるとなると悩んでしまいますよね。毎回同じ答えもしづらいです。

ここではそんな風に「どうだった?」と聞かれた時に使えるフレーズをいろいろと紹介します。

機会があればぜひ使ってみてください。

「良かった」と言いたい時に使うフレーズ

  • It was so good! / It was great!
    (すごく良かったよ)
  • It was awesome! / It was the best!
    (最高だったよ)
  • It was so much fun!
    (すごく楽しかったよ)
  • It was funny.
    (面白かったよ)
  • It was like a dream.
    (夢のような時間だったよ)

「まあまあだった」と言いたい時に使うフレーズ

  • It was nice. / It was good.
    (まあ良かったよ)
  • It was pretty good.
    (結構良かったよ)
  • It was OK.
    (まあまあだったよ)
  • It wasn’t bad.
    (悪くは無かったよ)

「良くなかった」と言いたい時に使うフレーズ

  • It was terrible. / It was awful.
    (ひどかったよ)
  • It was boring.
    (つまらなかったよ)
  • It was exhausting.
    (疲れたよ)

アイムホームの意味は?

アイムホームの意味は?

「ただいま」の意味で使う「I’m home.」は別の表現にすると「I have just arrived at home.」になります。ちょうど家に着いたところだ、ということですね。

「I’m home.」は他に「家にいる」という意味でも使われます。

例えばこんな感じです。

Aさん
Where are you?
訳)どこにいるの?
Bさん
I’m home.
訳)家にいるよ

ちなみに「I’m at home」も「家にいる」ですが「I’m home.」と「I’m at home」の違いは何でしょうか。

調べてみるとどちらも間違いではありません。「at」を使わない時の「home」は「名詞」ではなく「副詞」の役割をしているからです。

どうやらアメリカ英語では「I’m home.」が使われ、イギリス英語では「I’m at home.」を使うことが多いようです。

同じように「stay home」も「家にいる」という意味で使われますが、イギリス英語では「stay at home」を、アメリカ英語では「stay home」を使うことが多いです。

また、「be home」は「家に帰ってくる」という意味でも使われます。例文を少し紹介しますね。

Aさん
What time will she be home today?
訳)彼女は今日何時に帰ってくるの?
Aさん
I’ll be home by 8pm.
訳)8時には帰るね
Aさん
Dad, Mommy’s home.
訳)パパ、ママが帰って来たよ

この場合は「at」は使わないことも覚えておきましょう。

「ただいま」「おかえり」で使うスラングやその他の表現

「ただいま」「おかえり」で使うスラングやその他の表現

「ただいま」や「おかえり」を言う場合に使うスラングや他の表現をあわせて紹介します。

表現はたくさん覚えておくと会話の幅が広がりますからぜひ覚えて使ってみてください。

学んでインプット、会話でアウトプットすることで記憶はしっかり定着します。どんどん練習してみましょう。

「ただいま」で使うフレーズ

◆Guess, who’s back?

ただいま(誰が帰ってきたかな?)
これは例えばパパがしばらく不在にしていてようやく帰って来た時など、自分の帰りを待っていてくれているであろう人に対して使うフレーズです。

「Mom, Daddy’s home!」(ママ、パパが帰って来たよ!)と子供たちが駆け寄っていく光景が浮かびますね。

「おかえり」で使うフレーズ

◆You’re back.

「おかえり」
これは「You’re home.」でも同じ意味です。
「あなたが家にいる / 帰って来た」=「おかえり」という風に使います。

◆Had fun?

「楽しかった?」
友達など親しい間柄では「Did you have fun?」を略して「Had fun?」と言う場合も多いです。
同じように「Did you have a good time?」(楽しかった?)も「Had a good time?」のように略して使うこともあります。

「行ってらっしゃい」と「行ってきます」は何て言う?

「行ってらっしゃい」と「行ってきます」は何て言う?

さて、「おかえり」と「ただいま」を紹介したら「行ってらっしゃい」と「行ってきます」をスルーするわけにはいきませんね。

やはり「行ってらっしゃい」と「行ってきます」も日本語のような決まったフレーズは英語にはありません。

それぞれに使われるフレーズを紹介しますのでぜひ使ってみてくださいね。

「行ってらっしゃい」に使われるフレーズ

  • Have a good day!
    「良い一日を!」
    よく使われるフレーズですね。
  • Have fun!
    「楽しんでらっしゃい!」
    学校に良く子供や旅行に良く友達などに使います。
  • Take care.
    「気をつけてね」
  • Good luck!
    「頑張ってね!」
    試合や試験などに向かう人に使うフレーズです。

「行ってきます」に使われるフレーズ

  • See you later.
    「またね」という意味ですが「行ってきます」にも使えます。
  • I have to go.
    「もう行かないと」という意味ですがこれも使えます。
  • I’m going.
    「行くね」という感じで使えるフレーズです。
  • I’m leaving.
    「ここから去る」という感じで使えるフレーズです。

まとめ

「ただいま」と「おかえり」は日本では毎日使う決まり文句ですが英語では決まったフレーズではなくその時の状況に応じて使うフレーズが違うんですね。

英語では会話の糸口となるフレーズを使って話題を広げていくイメージでしょうか。

それならぜひここで紹介したフレーズを覚えてどんどん会話で使ってみてください。

英会話は間違いを恐れずどんどん使うことが大切です。それをくり返すうちに表現の幅も会話を楽しむ機会も広がっていくと思います。