突然ですが、皆さんの中には英語学習から離れてしばらく経つ人もいるでしょう。

「Who’s」と「Whose」、一見すると形が似ているこの2つですが、その意味や使い方は大きく異なります。

もしもこの2つの違いを理解せずに使ってしまうと、全く意味が通じない英文を作ってしまうかもしれません。

この記事を読めば、「Who’s」と「Whose」の区別に悩むことは無くなるでしょう!

「Who’s」と「Whose」の意味・発音の違い

「Who’s」の意味・発音

「Who’s」は「who is」または「who has」の省略形です。

「Who is」の形の時の「who」は疑問詞で、その中でも疑問代名詞に当たります。

疑問代名詞とは、相手に人や物などの名詞に関することを聞きたいときに使う代名詞で、who以外には「何か」を聞くwhatや「どれなのか」を聞くwhichなどがあります。

また、「is」はbe動詞の一つで、主語が he、she、it の時に使われます。

「Who has」の形の時の「who」は、関係代名詞になります。

関係代名詞は、名詞を後ろから修飾(説明)するときに使われる代名詞です。

関係代名詞のwhoは、先行詞(関係代名詞の直前の部分)が人で、主格または目的格で使う際に使われます。

関係代名詞には、who以外には

  • whom(人が先行詞で、目的格)
  • which(物が先行詞で、主格または目的格)
  • whose(人または物が先行詞で、所有格)
  • that(人または物が先行詞で、主格または目的格)

があります。

また、「has」は現在完了形の「have」の3人称・単数形で、主語がhe、she、it の時に語形を変化させたものになります。

現在完了形は、「have」の後ろに動詞の過去分詞形を付けた形で、

  • 継続「(ずっと)~してる」
  • 経験「~したことがある」
  • 完了・結果「(ちょうど)~したところだ」「(もう)~した」

の3つの意味があります。

「who is」と「who has」いずれの場合も、「who’s」の意味としては「誰が」となります。

「who’s」の発音記号は「húːz」で、発音の目安をカタカナで書くと「フゥーズ」となります。

「Whose」の意味・発音

「Whose」は、疑問代名詞whoとwhichの所有格の場合と、関係代名詞の場合があります。

疑問代名詞のwhoseは意味としては「誰の」となり、所有者についてたずねる時に使います。

疑問代名詞のwhoseには、代名詞用法と限定詞用法があります。

代名詞用法は、「Whose book is this?」(この本は誰のものですか)のような形です。whoseの後に物などの名詞を続けて、「誰の~」という意味で使います。

限定詞用法は「Whose is this book?」(これは誰の本ですか?)のような形です。whoseのみの形で、「誰の物」という意味で使います。

所有格の関係代名詞であるwhoseは、先行詞(人・物どちらも)の所有物を表します。

I have a friend whose father is from America.
私には父親がアメリカ出身の友人が居ます

このような形の場合、whose以下の「whose father is from America.」の部分は、先行詞のfriend(友達)を説明しています。

この場合の「whose father」は、先行詞friendを対象としていて、意味は「…の父親」という意味になります。

また、先行詞が物の場合は「of which」を代わりに使うこともできます。

「whose」の発音記号は「húːz」で、発音の目安をカタカナで書くと「フゥーズ」となります。

「Who’s」と「Whose」はどう違うのか

「Who's」と「Whose」はどう違うのか
「Who’s」は疑問代名詞のwhoにis が付いた「who is」または関係代名詞のwhoにhasが付いた「who has」を省略して書いた形です。

「Who is」の形の時の「who」は疑問代名詞で、相手に人や物などの名詞に関することを聞きたいときに使う代名詞です。

「who has」の時の「who」は関係代名詞で、名詞を後ろから修飾(説明)するときに使われる代名詞です。

先行詞が人で、主格または目的格で使う際に使われます。いずれの場合も、相手に「誰が」を聞くときの表現になります。

「Whose」は疑問代名詞(whoとwhichの所有格)の場合と、関係代名詞の場合があります。

疑問代名詞のwhoseは「誰の」を聞くときの表現で、所有者についてたずねる時に使います。

所有格の関係代名詞のwhoseは、先行詞の所有物を表しています。


なお、発音はどちらも「húːz」(フゥーズ)で、発音で区別するのは難しいです。

発音では区別できないため、口頭での対話の場合文脈から判断することになります。

「Who’s」と「Whose」を使った例文

「Who's」と「Whose」を使った例文

ここからは、「Who’s」と「Whose」を使った例文を紹介していきます。

【疑問代名詞のwho】「who’s(who is)」

Aさん
Who’s your father?
訳)あなたの父親は誰ですか?

この場合は省略せずに書くと「Who is your father?」となります。

この時のwhoは相手に人や物などの名詞に関することを聞きたいときに使う代名詞となります。

【関係代名詞のwho】「who’s(who has)」

Aさん
Who’s eaten my cake ?
訳)私のケーキを食べたのは誰ですか?

この場合は省略せずに書くと「Who has eaten my cake?」となります。

この時のwhoは名詞を後ろから修飾(説明)するときに使われる関係代名詞となります。

【疑問代名詞のwhose】代名詞用法

Aさん
Whose cake is this?
訳)これは誰のケーキですか?

whoseの後に物などの名詞を続けて、「誰の~」という意味で使います。

【疑問代名詞のwhose】限定詞用法

Aさん
Whose is this cake?
訳)このケーキは誰のものですか?

whoseのみの形で、「誰の物」という意味で使います。

【関係代名詞のwhose】

Aさん
I have a friend whose father is from America.
訳)私には父親がアメリカ出身の友人を持っています

whose以下の「whose father is from America.」の部分が、先行詞のfriend(友達)を説明している形です。

まとめ

  • 「who’s」(who is またはwho hasの略)は、それぞれ疑問代名詞と関係代名詞になります。
  • 「who」が疑問代名詞の場合の「who’s」は「誰か」を聞くときに使います。
  • 「who」が関係代名詞の場合の「who’s」は、先行詞を後ろから修飾するときに使います。
  • 「whose」は、疑問代名詞と関係代名詞があります。
  • 疑問代名詞のwhoseは、「誰のものか」を聞くときに使います。
  • 関係代名詞のwhoseは、先行詞の所有物を表します。

それぞれ使い分けが有るのでややこしいですが、一つ一つ整理して、しっかりと使い分けましょう!