英語で「地域」は何と言うでしょうか?
「area(エリア)」「field(フィールド)」「district(ディストリクト)」「zone(ゾーン)」「reigion(リージョン)」などの表現がありますが、それぞれの違いは何?
と、調べれば、調べるほど、困ってしまった方もいるかもしれません。
この記事では、「地域」を表す英語や、住む地域に関する英語をご紹介します。
「地域」の英語を知りたい方は、ぜひ参考にしてみて下さい。
地域を表す英語
まずは、冒頭でご紹介した「地域」を表す英単語を深堀りしましょう。
area(エリア)
「area(エリア)」は、広さに関係なく「地域」を表す英語として最も広く使われる単語です。
「地域」の英語に迷ったら 、area を使っておくとよいです。
「area + 名詞」で、「local(ローカル):地方の、近隣の」の使い方もできます。
訳)近所の犬のグルーミング・サロンを探しています。どこかご存知ですか?
訳)家の近くにあるところなら分かりますよ。
field(フィールド)
「field(フィールド)」は、本来は「野原・畑」の意味ですが「分野・(野球などをプレイする)会場・仕事現場」の意味としても使われます。
訳)テスラ社は、電気自動車分野のリーダーのうちの1社です。
※「one of the 〜s(複数形名詞)」は「〜のうちの1つ」の意味です。
district(ディストリクト)
「district(ディストリクト)」は「区画・区域」の意味です。
人為的・行政的に分けられた区画に使用されます。
・school district:学区
・shopping district:商店街
zone(ゾーン)
「zone(ゾーン)」は、「地帯」や「地区」の意味です。
district と同じように人為的に区分された一帯を意味しますが、districtよりも広い範囲を表し、禁止・制限・特定の意味合いが強いです。
districtは、その一帯だけ特別な許可があったり、特定の人が集まっている区画のイメージです。
・school zone:文教地区
・demilitarized zone:非武装地帯
region(リージョン)
「region(リージョン)」は「地域」や「地方」の意味があり、国などの大きなまとまりの中で、地理的、政治的、または文化的に分けられた一部を表します。
field のように芸術や学術的な「分野」の意味でも使われます。
日本の東海や近畿といった「地方」には region を使います(district が使われることもあります)。
・north polar region :北極圏
・lumber region:腰のあたり(※region には「(身体の)部位・局部」の意味もある)
territory(テリトリー)
「territory(テリトリー)」は、「領土・領地」を表します。
territory も他の単語のように学術の「分野」やビジネスの「領域」の意味でも使用します。
土地だけではなく海も含まれ、国などの大きな母体に所属する一帯を表すのが特徴です。
動物の「なわばり」の意味もあります。
・commercial territory:販売領域
・battle over territory:なわばり争い
住む地域に関する英語
次に「県」や「州」など、住む地域を表す英語をご紹介します。
prefecture(プリフェクチャー)
「prefecture(プリフェクチャー)」は「県」の意味です。
日本の「県」も prefecture で表します。
日本語では北海 “道”や、東京 “都”、大阪 “府”の違いがありますが、英語では、
・大阪府=Osaka prefecture
・東京都=Tokyo prefecture(公式にはTokyo Metropolis)
となります。
province(プロヴィンス)
「province(プロヴィンス)」は、カナダの「州」や、中国の「省」を表します。
・ブリティッシュ・コロンビア州:Province of British Columbia
・四川省:Szuchuan Province
日本でも、紀州国の「国」には Province を使います。
state(スティト)
アメリカ合衆国の「州」のことです。
・フロリダ州:State of Florida
county と township
「county(カウンティ)」はアメリカ合衆国の「郡」、
「township(タウンシップ)」も同じくアメリカの「郡区」を意味します。
アメリカでは、
state > county > township の順番で地方自治体が分けられています。
town と street
「town(タウン)」は「町」で、「street(ストリート)」は「街」です。
日本語の細かい違いになりますが、
「town(町)」 は 「street(街)」よりも大きなくくりの「まち」を表します。
「street(街)」は「town(町)」の一部で、町の一角のイメージです。
訳)今週末はABC町に行く予定です。
訳)ABC町のZ街は、(たぶん)人が多いですよ。
※ 例文の「will(助動詞)」は、「たぶん(未来:推量)」の意味になります。
「state」は、アメリカ合衆国の「州」を表し、州ごとに法律も異なるのが特徴です。「province」と「prefecture」の場合には、異なる地域で法律も違うことはありません。
どの単語を使うかは、対象の国によって違います。日本やフランスの地方はprefecture、カナダや中国、イタリアの州・省は provinceです。ドイツの州には land を使います。
その他「地域」に関する英語
最後に、「地域」関するその他の英語表現もご紹介します。
日本語 | 英語 | 発音 | 説明 |
共生 | symbiosis | シンバイオシス | 「お互いに影響を与え合いながら生存する」の意味 |
共存・共生 | coexistence | コーエクジィステンス | 「同じ場所に同時に存在する」の意味 |
地域社会 | community | コミュニティ | ー |
地域社会活動 |
community activity
|
コミュニティ・アクティビティ | ー |
地域社会学 |
sociology of regionalism
|
ソシオロジー・オブ・リージョナリズム | ー |
地域社会のまとめ役 |
community organizer
|
コミュニティ・オーガナイザー | ー |
まとめ
今回は、「地域」や、住む地域(州・省・県・まち・郡)の英語表現をご紹介しました。
同じ「地域」といっても、どの単語を使うかで細かなニュアンスが違います。
それぞれの単語の意味とニュアンス、使う国を覚え、いざというときに役立ててみてください!