旅行が趣味という人の中には、現地の美術館や博物館に行くのが好きだという人もいるでしょう。
特に海外旅行の際、世界的に有名な美術館・博物館に行くという人は多いのではないでしょうか。また、今まで海外の美術館や博物館に行ったことがなくても、行きたいと思っている人もいるでしょう。
海外で美術館を楽しむためには、美術館で使えるフレーズを知っておくと安心です。そこでこの記事では、美術館は英語で何というのか、そして美術館で使えるフレーズをご紹介します。これを参考にして、海外の美術館巡りに備えてくださいね。
「美術館」は英語で?
まずは英語で「美術館」をなんと言うかについて考えてみましょう。
博物館だと日本語でも「ミュージアム」という名称がついているところもありますから、何となく博物館は「museum」だと知っている人もいるはずです。では、美術館はどうなのでしょうか。
「美術館」を表す英単語は実は複数あります。下記に、その種類をリストアップしてみました。
- Art museum
- Art gallery
- Art exhibition
日本語だと「美術館」という1つの言葉で表せますが、英語だとこんなに「美術館」を表す単語があるんですね。
しかし、それぞれ微妙にニュアンスは異なります。ここからは、この3つの表現それぞれのニュアンスをご説明していきます。
Art museum
一番日本語の「美術館」と意味合いやニュアンスが近いのは、この「art museum」です。
たとえばどんなものが「art museum」にあたるかと言うと、日本の首都・東京で言うなら「東京都美術館」、京都で言うなら「京都国立近代美術館」なんかは、まさに「art museum」という感じです。
「Art museum」は展示物に変更があったり、イベントが開催されたりはしますが、永続的に何か美術に関する展示がある博物館を指します。また、美術史に関する展示があったりする場合も、「art museum」という雰囲気です。
美術品の収集や展示をする場所であり、作品に関する歴史や文化、背景を知ることを楽しむ場所でもあります。
「Art museum」を直訳すると「芸術(美術)博物館」となります。これなら、「art museum」のニュアンスをイメージしやすいのはないでしょうか。
Art gallery
「Art gallery」は大規模なものだと、日本語では「美術館」とされることがあります。しかし英語では「art museum」と「art gallery」にはニュアンスの違いがあるのです。
「Art gallery」は一般的に「art museum」よりも小規模なことが多く、展示品に関する販売も行われていることが多いです。
美術品を展示するスペースのことを指しているので、たとえば建物全てが「art gallery」というわけではなく、ある建物の一区画だけが「art gallery」になっていることもあります。
「Art gallery」は規模が大きい場合もありますが、その場合の「art museum」との違いは、博物館っぽさがあるのか、それとも絵や写真を見て楽しむものなのかといったところでしょうか。
博物館っぽさを感じれば「art museum」の方がニュアンスがぴったりですが、それほど神経質に言い分ける必要はありません。
Art exhibition
「Art exhibition」は上記2つとは明確な違いがあります。それは、「art exhibition」は何か1つのテーマについて特集された展示会だという点です。
ですから、「art museum」の中で「art exhibition」が開催される場合もあります。また、「art exhibition」は一時的な展示会であることが多く、その点でも上記2つとは異なります。
日本語にする場合も「美術館」とは訳せないでしょう。どちらかというと「美術展」という訳がしっくり来ますが、「美術館」に関する単語として覚えておきましょう。
美術館で使えるフレーズ集
ここからはシーン別に美術館で使えるフレーズをご紹介します。
チケットを購入する
美術館についてチケットを購入するときは、なんとなくチケット売り場に行って人数を言えば購入できます。しかし、きちんと文章でお願いをしたいなら、下記のように言ってみましょう。
訳)どうも。大人2枚お願いします。
また、シンプルに「Two adults, please.」と言っても通じます。
購入前に金額の確認をしたいなら、下記のようにきいてみましょう。
訳)入場料はいくらですか?
美術館には入場料無料の場所もあります。入場料が必要かどうかわからない時には、チケットカウンターが見つからないときなど、美術館スタッフにこうして尋ねてみても良いですね。
開館・閉館時間の確認をする
大きな美術館だとじっくり時間をかけて見てまわりたいでしょう。そんな時には事前に開館と閉館の時間を確認しましょう。開館・閉館の時間を確認するには、以下のフレーズを使ってください。
訳)何時に開館(閉館)しますか?
もし質問している相手が美術館のスタッフではなく、観光案内所やホテルだった場合は「do you」の部分を「does the art museum」などに変更すればOKです。
写真撮影の可否を確認する
日本の美術館は写真撮影NGのところが多いですが、海外の美術館は意外と写真OKのところも多いです。
しかし撮影NGの美術館で写真を撮って思わぬトラブルに発展しないよう、あらかじめ下記のフレーズを使って確認しておきましょう。
訳)ここでは写真を撮ってもいいですか?
もし美術館内以外でこの質問をする場合には「Can I take photos inside?(中で写真を撮ってもいいですか?)」や「Can I take photos in the museum?(美術館で写真を撮ってもいいですか?)」などに変更してください。
「Photos」の部分は「pictures」としても問題ありません。
日本語の案内があるかを確認する
国立などかなり大規模な美術館なら、海外であっても日本語のパンフレットや音声ガイドがある場合もあります。
日本語でしっかり解説が欲しい場合は、下記のフレーズで案内があるかどうかを確認してみましょう。
訳)日本語のパンフレットはありますか?
訳)日本語の音声ガイドはありますか?
日本語の音声ガイドまで用意している美術館は多くはありませんが、音声ガイドがあるとかなり理解が深まるので、ぜひ聞いてみてくださいね。
フレーズや英単語をマスターして海外の美術館を思い切り楽しもう!
海外旅行の楽しみの1つである美術館巡り。英語圏の国々の都市部ではかなり大規模で世界的に有名な美術館を楽しむことができます。
海外での美術館めぐりを有意義なものにするためにも、今回ご紹介した美術館に関する英単語やフレーズをしっかり覚えて使いこなせるようになっておきましょう!きっとストレスフリーで美術館を楽しむことができるようになるはずです。