日本語では話をまとめる際も情報をまとめる際も、リーダーシップを発揮して人をまとめる際も、使う表現は「まとめる」ただ1つです。

しかし英語では、状況によって表現を使い分けます。つまり日本語のように「まとめる」1単語さえ知っていれば全ての表現をカバーできるわけではありません。

そこで本記事では「まとめる」の英語表現を9個紹介します。本記事で紹介する表現を一通りマスターすれば、英語で「まとめる」と言う際に困ることはなくなります。

全て例文付きで紹介しています。「自分だったらこんな状況で使うかな」とイメージしながら、最後まで読み進めてみてください。

「まとめる」の英語表現9選

「まとめる」の英語表現を、以下3つの用途に分けて、全部で10個紹介します。

  • 話の内容や要点をまとめるときの英語表現5つ
  • 資料・データ・情報をまとめるときの英語表現3つ
  • 人をまとめるときの英語表現1つ

同じ「まとめる」でも資料・データ・情報をまとめるときに使う「まとめる」を話の内容や要点をまとめる際に使うと通じなかったりします。

シチュエーションごとに使い分けられるようになると良いですね。

それぞれ詳しく見ていきましょう。

話の内容や要点をまとめるときの英語表現5つ

話の内容や要点をまとめるときの英語表現5つ

会議中などに話の内容や要点をまとめるときの英語表現は以下の5つです。

  • What I’m trying to say is
  • Basically
  • In short
  • To summarize
  • To sum up

それぞれ例文付きで詳しく見てみましょう。

What I’m trying to say is

“what”が「こと」、”I’m trying to say”が「言おうとしている」なので、”what I’m trying to say is”で「私が言おうとしていることは〜」となり「要約すると」「まとめると」という意味になります。

主に議論が長引いたときや相手に自分の話がうまく伝わっていなさそうだと感じたときに使われる表現で、若干ネガティブなニュアンスを含みます。

Aさん
What I’m trying to say is that I have a lot of plans for my future.
訳)つまり私が言いたいのは、私には将来の計画がたくさんあるということです

Basically

“Basically”は、シンプルで覚えやすく簡単に使える表現です。今回紹介する5つの表現を全て覚えられない場合は、ひとまず”Basically”さえ覚えておけば安心です。

“basic”は「基本」という意味です。”Basically”には「要約すると」「まとめると」「つまり」以外に「基本的には」という意味もあります

Aさん
Basically it was impossible to make it happen.
訳)つまりそれは実現不可能だったということです

In short

“short”は「短い」という意味です。よって”In short”で「つまり」「まとめると」という意味になります。

“In short”の後には比較的短めの文章が続きます。

Aさん
In short, the only problem we have left is the budget.
訳)まとめると、残る課題は予算だけです

To summarize

“summarize”は、「要約する」という意味の英単語です。”To summarize”で「要約すると」「まとめると」「整理すると」という意味の表現となり、会議やプレゼン、報告書などの終盤で使われます。

Aさん
To summarize today’s presentation, we want to find a new market to increase our sales.
訳)本日のプレゼンの内容をまとめると、売り上げを増やすために新規市場を見つけたいということですね

日本語でも、ごく一部の人でしか使われていませんが、会議やプレゼンの内容をまとめることを “To summarize”の影響を受けて「サマる」と表現することがあります。

To sum up

“sum”は「合計」を表す英単語です。エクセルで合計の値を算出する際の関数として”sum”を見たことがある方も多いのではないでしょうか。

“sum”に”up”をつけて”sum up”とすることで「要約する」という意味になります。そこに”to”をつけることで”To sum up”「要約すると」「まとめると」「整理すると」となります。

“To sum up”の意味は、”To summarize”と同じです。しかし”To sum up”の方がカジュアルであり、口語で使われることが多く、文書で使われることはほとんどありません。

Aさん
To sum up, we have to get it right.
訳)要約すると、私たちはそれを正しく理解しなければなりません

資料・データ・情報をまとめるときの英語表現3つ

資料・データ・情報をまとめるときの英語表現3つ

資料・データ・情報をまとめるときの英語表現は以下の3つです。

  • Put together
  • Gather
  • Compile

それぞれ例文付きで詳しく見てみましょう。

Put together

“put”は「置く」、”together”は「一緒に」という意味です。よって”put together”で「一緒に置いておく」=「まとめる」という意味になります。

いくつもある情報やデータ、資料などを1つにまとめる際に使われます。

Aさん
Could you help me put together this data?
訳)このデータをまとめるのを手伝ってくださいませんか?

Gather

“gather”は「集める」「まとめる」という意味です。情報・データ・資料のみならず、人やものなど幅広く使うことのできる英単語です。

Aさん
My father gathered beans on the floor.
訳)私の父は床の豆をかき集めた

Compile

“compile”も”put together”と同じく、情報・データ・資料を集める際に使う表現です。ただし”put together”よりも少しフォーマルなニュアンスを持つので、ビジネスシーンでの会議や文書等でよく使われます。

Aさん
Could you compile the results of the test?
訳)試験の結果についてまとめてくださいませんか?

人をまとめるときの英語表現1つ

人をまとめるときの英語表現1つ

人をまとめるときの英語表現は以下の1つです。

Bring people together

例文付きで詳しく見てみましょう。

Bring people together

“bring”は「持ってくる」”people”は「人々」”together”は「一緒に」なので”Bring people together”で「人々をまとめる」となります。

“people”の部分に他の単語を入れることで、他のものをまとめる際にも使うことができる表現です。

Aさん
What our job is to bring people together.
訳)私たちの仕事は人々をまとめることです

まとめ

「まとめる」の英語表現を10個紹介しました。

まずは実際の英会話やメールでこれらの表現を使ってみましょう

何度も使っているうちに、適切な場面で適切な表現が使えるようになりますよ。