日常会話で頻繁に出てくることはあまりないかもしれませんが、不意に「村」という言葉を使うシーンがあるでしょう。
また「選手村」「村長」といった言葉もありますね。
では、英語で「村」は何と表現するのでしょうか。
「村」という言葉は住所を書くときにも使うので、知っておくと便利です。
そこで今回は、「村」の英語表現について解説していきます。
住所の書き方についても解説しますので、ぜひ参考にしてください。
「村」は英語で?
「村」の英語はvillageです。
「村」は「町」を意味するtownよりも小規模な地域社会を指します。
villageを省略して「ville」とすることもあるので覚えておきましょう。
villageの発音記号は「vílɪdʒ」で、カタカナで発音を表すなら「ヴィリッジ」が近い音です。
この村の人口は500人です。
わたしは日本の小さな村の出身です。
「村」に関連する英語表現
「村」は英語でvillage、省略してvilleと英語で言うのがわかりましたね。
ただ、「選手村」「限界集落」を英語で表現するとなると、パッと言葉が出てこない方が多いかもしれません。
ここでは、「村」に関連する英語表現を紹介していきます。
「選手村」の英語表現
オリンピックシーズンになると、「選手村」という言葉を耳にする機会があるでしょう。
「選手村」とは主にオリンピックにおいて、大会に出場する選手のために用意された宿泊施設を指す言葉です。
「選手村」は英語で「The Olympic village」と言います。
「選手村」は主にオリンピックで使われる言葉なので、英語では「Olympic」という単語を使って表現するのです。
オリンピック選手は、大会期間中は選手村に滞在します。
「限界集落」の英語表現
ニュースでときどき「限界集落」という言葉を耳にすることがあるでしょう。
「限界集落」を辞書で調べてみると、以下のように解説されています。
げんかい‐しゅうらく〔‐シフラク〕【限界集落】 の解説
過疎などによって、65歳以上の高齢者の割合が50パーセントを超えるようになった集落。家を継ぐ若者が流出して、冠婚葬祭や農作業における互助など、社会的な共同作業が困難になった共同体。
出典:デジタル大辞泉(小学館)
「限界集落」は英語にはない言葉のため表現するのがむずかしいですが、「marginal village」となるでしょう。
marginalは「限界の」「ぎりぎりの」「最低の」といった意味の形容詞で、「marginal village」で「限界の村」→「限界集落」となるのです。
ただ、「marginal village」というフレーズを使っても意味が通じない可能性があるため、詳しく説明できるとよいでしょう。
限界集落とは、村民の半分以上が65歳以上の村です。
「It take a village」とは?
あまり聞きなれないフレーズかもしれませんが、「It take a village」は英会話でときどき使われる表現です。
「It take a village」を直訳すると「それが村を取る」になって、意味がわからないでしょう。
実は「It take a village」は「It takes a village to raise a child.」を省略した言葉なのです。
「It takes a village to raise a child.」は「子どもを育てるのには村(の人の協力)が必要だ」となりますね。
ちなみにtakeは「必要だ」という意味で使われています。
そこから意味が派生し、現在「It take a village」は「何かをするのには人の助けが必要」というニュアンスで使われるようになったのです。
「TGG」とは?
村に関連する最後のトピックは「TGG」です。
聞いたことも見たこともない言葉かもしれませんが、「TGG」は「東京英語村」を指す言葉です。
「TGG」の語源「TOKYO GLOBAL GATEWAY」の頭文字をとった言葉で、これまでになかった体験型の英語学習施設となっています。
施設の中に入ると、使われる、使える言語は英語のみ。
海外に留学したかのような環境で、自然と英語に触れられるのです。
小学生・中学生・高校生を対象にさまざまなプログラムが用意されており、オンラインレッスンも開催されています。
生の英語に触れる機会がない、学習した英語をアウトプットする機会を持てないという場合は、「TGG」を活用してみるのがおすすめです。
英語で住所を書いてみよう
「村」に関連して、最後に英語の住所の書き方を解説します。
英語で住所を書く場合、日本語で書くのとはルールが異なります。
ポイントを押さえてスムーズに住所を書けるようになると、旅行先で荷物を送ったり、海外の友人に手紙を書いたりするのに悩まなくなるでしょう。
英語で住所を書くときの順番
日本語で住所を書く際、県→市区町村→丁目……というように、「大→小」の順に書いていくでしょう。
英語で住所を書く場合、ほぼ真逆になります。
英語で住所を書くときの順番
マンション名・部屋番号 → 丁目・番地・号 → 市区町村 → 都道府県 → 郵便番号 + 国名
となります。
なぜ、ほぼ真逆なのかというと、「マンション名・部屋番号」「丁目・番地・号」の部分だけは、日本語と順番が同じだからです。
ちなみに、英語で住所を書くときは必ず横書きになりますよ。
カンマで区切る
英語の住所を見てみると、ところどころ「,(カンマ)」で区切っているでしょう。
「,(カンマ)」は重要で、以下の3箇所に書くのが基本です。
「マンション名・部屋番号」「丁目・番地・号」「市区町村」の後ろに「,(カンマ)」を書きます。
ちなみに、「.(ピリオド)」は住所表記では使用しません。
英語では省略できる部分がある
日本の住所を英語で表記するとなると、非常に長くなって見にくくなってしまいます。
そこで、不要な箇所は省略し、完結にまとめるのがおすすめです。
まず、部屋番号が101の場合、「number 101」ではなく「#101」と表現するケースが多いです。
次に、「都府県・市区町村」の英語が省略できます。
たとえば、県の英語は「prefecture」ですよね。
「神奈川県」は「Kanagawa prefecture」という英語表記になりますが、住所を書く際は「Kanagawa」だけで問題ありません。
そのほか、「市:city」「区:ward」といった言葉も省略可能ですよ。
住所を書いてみよう
英語で住所を書くときのポイントについて解説しました。
いくつかポイントを押さえておけば、スムーズに書けるのではないでしょうか。
最後に、日本の住所を書く場合の例を紹介します。
日本語の住所(例)
〒000-0000
東京都港区赤坂〇丁目〇番地〇号 △△ハイツ101号室英語に変換した場合(例)
△△ Heights #101,
〇-〇-〇, Akasaka, Minato-ku,
Tokyo 000-0000, Japan
まとめ
いかがでしょうか。
今回は「村」に関する英語表現を紹介しました。
「村」は英語でvillage、省略してvilleと英語で言うのがわかりましたね。
「選手村」や「限界集落」といった関連表現も一緒にチェックしてみてください。
ぜひ今回の記事を参考に、「村」の英語表現を英会話で使ってみてくださいね。